レンズにカビをはやしたくない!
だけど防湿庫は嫌!
これまでそんな矛盾した悩みをかかえていたのですが、「ドライボックスを防湿庫化してしまうアイテム」を見つけてしまいました。控えめにいって最高すぎます。もっと早く知りたかった・・・。
カメラのレンズにカビが発生しない究極の対策は防湿庫。きっとそうなんでしょうね。常に通電して湿度を管理する防湿庫が、カビ対策に一番いいというのは疑う余地がありません。
でも、防湿庫って大げさなんですよね。デカくて値段も高くておまけにカッコ悪い。防湿庫の他に何か良い方法はないものか、と探すと出てくるのが、手軽に防湿効果が期待できるドライボックス。
ドライボックスは安く買えてコンパクトなのが利点。所有するレンズが少ないうちはドライボックスがレンズ保管には最適です。が、ドライボックスにも問題はあります。それは「防湿剤」です。
多くの方がドライボックスを買うときは、HAKUBAのドライボックスとキングドライという乾燥剤を一緒に購入されると思います。このセットは鉄板ですし、Amazonでもセット販売されているのですが、実はこの防湿剤のキングドライがクセもの。
キングドライは確かに防湿効果があるのですが、それは「長期保存」に限っての話。毎日フタを開けるような使い方には適していません。それをどこかに書いておいてほしかった・・・。
キングドライだけだとドライボックスのフタを開けて閉じると、再び湿度が下がるまでにかなりの時間を要します。また湿度が安定するまでには2,3日ぐらいかかることも。湿度が下がるまでにカビが増殖するのではないかと、怖くて仕方ありません。
なにか良い方法はないか。そう考えて食品用の防湿剤なども試してみたのですが、湿度が下がりすぎたり、効果が長続きしなかったりと、うまくいきません。
もう諦めて防湿庫を買うしかないのかな。そんなことを考えていたとき、見つけてしまったんです。「電子式除湿剤」という画期的な製品を。
東洋リビング モバイルドライ MD-3
その画期的な製品は「東洋リビング モバイルドライ MD-3」。東洋リビングは防湿庫も多数販売しているメーカーです。
この商品、中に乾燥剤が入っているのですが、時間が経過して除湿性能が下がってきたらコンセントに差すと再び性能が復活するというスグレモノ。
時間が経過するとこのビーズ?のような乾燥剤の色が変わってくるので、そのタイミングでコンセントに差してしばらくするとビーズの色が変わり、防湿性能が復活します。
仕組みとしては防湿庫と同じですよね。防湿庫は常に通電しているのに対し、電子式除湿剤は充電式だということです。
だから性能は良いに決まっています。フタを開けて閉めても数時間後には元の湿度まで下がっています。この防湿性能は最高すぎます。
購入前は、頻繁にコンセントに差さなければならないのではないか?と心配していましたが、いざ使ってみたらまったくそんなことはありません。使うドライボックスのサイズや開閉の頻度にもよるかもしれませんが、私の愛用するウィルのキッチンボックスでは一ヶ月くらいは除湿性能は続いています。1日1回ぐらい空けてこの除湿効果であれば十分です。
欠点、というほどではないのですが、あまりに小さいドライボックスだと、電子式除湿剤の本体サイズがそれなりにあるので、容量を圧迫するかもしれません。今回購入した東洋リビング モバイルドライ MD-3は、小サイズと大サイズの2つのラインナップがありますが、20L以下であれば小サイズで十分だと思います。
個人的には、この電子式除湿剤とドライボックス(キッチンボックス)を使ったいまの保管環境が、レンズのカビ対策には最適と感じています。
カメラ用ドライボックスのおすすめ「アスベル キッチンボックスNF50 ウィル」
防湿庫ほどスペースを取ったり存在感を放ちませんし、自力で持って移動できる点も優れています。使い捨ての防湿剤をレンジでチンして復活させる必要もありませんし、ゴミにならない点もいいですね。
フタを開けた状態での湿度。
フタを閉じてものの数時間後にはコレです。防湿性能は十分すぎるくらいです。
実は、電子式除湿剤とほぼ同じ時期にAmazonのサイバーマンデーセールで防湿庫を買っていたんですが、すでに売り払いました。
あまりにも電子式除湿剤+ドライボックスが優秀で、防湿庫の存在意義が失われてしまったんです。防湿庫については次回の記事で書きたいと思います。
せっかくキレイな写真が撮れる高価なレンズを買っても、カビがはえてしまえば終わり。レンズの防湿対策は万全にしてカビの発生を防ぎたいものです。
追記:2022/06/05
カメラやレンズの防湿庫に使える2サイズのキッチンボックスを紹介します
↑別サイズのキッチンボックスとのサイズ比較記事を書きました。