予備バッテリーを買う前に!SONY NP-FZ100は純正品も互換品も予備はいらないという話

カメラを買うときに、一緒に予備のバッテリーを買う方は多いのではないでしょうか。

備えあれば憂いなし、私もそう思って今回も先日購入したα7IIIのカメラボディと共に、SONY純正品のバッテリー「NP-FZ100」を買いました。

ところがα7IIIを使いだすと、予備バッテリーの出番がまったくないことに気づきます。買ってからこれまで一度も使っていないんです。高いお金を払って買ったというのに・・・。

特に旧モデルのα7IIを使っていた人は注意が必要です。
悪いバッテリー持ちに慣れているので、「ミラーレス一眼カメラ = 予備バッテリーが必要」という認識の方が多いと思います。α7IIIを買って気がつきました、α7IIの電池持ちの異常なまでの悪さに。

今回は、α7IIIのバッテリー購入から現在にいたるまでの顛末と、予備バッテリーが必要ないと思う理由について書いてみたいと思います。

SONY純正バッテリー NP-FZ100

今回購入したのは、SONY純正品のバッテリー「NP-FZ100」。

α7IIIをはじめ、最近のSONYのミラーレスカメラに採用されている大容量バッテリーです。

約8,000円と高い価格が難点。
しかし撮影中にバッテリー切れになる恐怖を考えれば、多少高額でも仕方ない、そう思って購入しました。

互換品の選択肢が微妙

あまりオススメできるようなことではないのかもしれませんが、これまで私はデジタルカメラの予備バッテリーは安価な互換品を購入してきました。互換品は純正の半額くらいで買えてしまいます。あまりカメラに良くないのかな、と思いつつもコストを考えるとつい互換品に手を伸ばしてしまうのが現実です。

実は今回も、α7IIIを買うときにNP-FZ100の安価な互換バッテリーを探しました。
ところがNP-FZ100は互換品の選択肢がなかなか微妙です。

現在、AmazonでNP-FZ100の互換バッテリーを探すと、Newmowaの互換バッテリー2個+充電器セットと、HOMESUITの互換バッテリー2個+充電器セットがヒットします。

なぜか予備バッテリー単品での出品がないんですよね。抱き合わせ商法でしょうか。

※追記:現在はAmazonでNP-FZ100の互換バッテリーが単品でも売っています。ただ、互換品特有のなんともいえない微妙な感じがしますので、余裕があればやはりSONY純正のNP-FZ100を購入されるのがオススメです。

いずれもバッテリーが2つ + 充電器がセットになって、SONY純正バッテリーのNP-FZ100より少し安いくらい。
純正品がバッテリーひとつしか買えない値段で、もうひとつバッテリーと充電器がセットになってくるというから一見、お得なようにみえます。

しかし、事前情報でNP-FZ100のバッテリー持ちは旧モデルのα7IIに採用されていたNP-FW50に比べると、かなり改善されたことを知っていました。α7IIIに付属してくるバッテリーと、社外品のバッテリー2つ、合計で3つも持ち歩く必要はなさそうだな、と。

加えてα7IIIは社外品のバッテリーを入れると画面に警告が表示されることがあるのだとか。素人考えですが、今後カメラのファームウェアのアップデートなどで社外品のバッテリーを使えなくされるようなことがあるのではないかと心配になり、同じくらいの値段であれば、ということで今回はSONYの純正バッテリーを買うことにしました。

α7IIIはバッテリーが減らない

α7IIIを使い始めて気がついたのですが、旧モデルのα7IIに比べるとバッテリーの持ちが極端に改善されました。

個人的な体感では、α7IIとα7IIIではバッテリーの持ちが2.5倍くらい違うように感じます。これは私がα7IIを使っていたときに、社外品のバッテリーを使っていたから余計にそう思ったのかもしれません。社外品の中にはバッテリー容量が純正品に劣るものもあるとききますから。

α7IIを使っていたときは、撮影に行けば一日一回は必ずバッテリーを交換していました。それは旅行やイベント問わず、バッテリーを交換しないということは私にとって考えられないほど珍しい出来事でした。

ところがα7IIIの場合は、旅行の旅先で撮影したとしてもまだ半分ぐらいバッテリーが残ります。
もちろん使い方にもよるとは思いますが、それでも観光地に着けばほぼ電源を入れっぱなしで持ち歩いて撮影してこの結果。

おかげで予備バッテリーは、ただカメラバッグの重さを増やすだけの存在になっています。

モバイルバッテリーで充電することもできる

それでも予備バッテリーがないのは不安だ、という方に朗報。

α7IIIはモバイルバッテリーから充電することもできます。

97%というバッテリー表示が、モバイルバッテリーを接続すると、

このとおり。充電中を示すマークに切り替わりました。

α7IIIはモバイルバッテリーを接続したままでも撮影ができるようになりましたので、このまま撮影するもよし、旅行などの場合は移動の車中で充電するもよし。

この方法はあくまで心配性な方が安心するための方法、と考えてください。
先述したように、よほどヘビーな使い方をしない限りは、旅行で朝から晩まで撮影してもバッテリーは持ちます。

まとめ

個人的には予備バッテリーは必要ない、というのがα7IIIを買ってしばらく使ってみた結論です。
安易に予備バッテリーを買ってしまうと、私のようにカメラバッグのウエイトを増やすだけになってしまうかもしれません。

とはいえば、こんな記事を読んだだけでは真偽がわからないと思いますので、まずは予備バッテリーを買わずにα7IIIを半日くらい使ってみるのがオススメです。それでバッテリーの減り具合をみて決めるのがよいかな、と思います。間違っても私のようにいきなり高額な予備バッテリーを買ってしまわないように注意してください。

ものすごくどうでもいいことなんですが、世の中にもうひとりぐらい私と同じ失敗をする人がいるかもしれないので書いておきます。

純正品バッテリーNP-FZ100のパッケージを開けるときは注意が必要です。

パッケージはプラスチック製なのですが、開け方を知らないと大変なことになります。

工具のペンチまで持ち出してパッケージを開けようとしたものの、まったく歯が絶たず途方にくれました。ものすごく頑丈にできているようです。さすが純正、こんなところも社外品とは違います。

・・・あれ、画像の中央になにやらハサミのようなマークが・・・。

というわけで、パッケージ側面をハサミで切ったら簡単にバッテリーを取り出すことができました。

パッケージ裏をよく見なかった私が悪いのか、非破壊で使える可逆性パッケージを採用してくれないSONYさんが悪いのか。

これからもしNP-FZ100を購入される方がいらっしゃいましたら、注意してください。

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