シリカゲル + ジップロックでカメラやレンズを防湿して保管する方法

「旅行中もカメラやレンズの防湿はすべきか?」

この質問は逆から考えるとわかりやすいと思うんです。

「旅行中なら”カビ”は待ってくれるか?」

そんなわけがありませんよね。
むしろ旅行では防湿対策を普段以上にしっかりやってカビを防ぐ必要があると考えています。せっかく観光地を訪れたのに雨。多少、カメラやレンズに雨がかかっても写真を撮影しますよね。
しかし、その雨に濡れたカメラを、なんの対策もしていないカメラバッグに入れたままにしておくのは危険です。時期が悪ければ旅先からカビを連れ帰ってしまうことになりかねません。

かといって旅先に防湿庫やドライボックスを持っていくわけにもいきません。なにか旅先のカメラやレンズの除湿管理に良い方法はないものか?と、色々と調べた結果、「シリカゲル + ジップロック」が最強であるとの結論に達しました。今回は私なりの旅先の防湿方法についてご紹介したいと思います。

シリカゲル乾燥剤「なんでも除湿シリカゲル」10g×20個入り

私が旅行中のカメラの防湿を任せている頼れる相棒「なんでも除湿シリカゲル」。

この乾燥剤は「シリカゲル」という急速除湿に向いた素材を使っているのが特徴。シリカゲルはその吸湿性の良さから衣類から食品まで、幅広い防湿・除湿の用途に使われています。

このシリカゲルの小袋ひとつを密封容器に入れておけば、瞬く間に容器内の湿度を下げてくれるすごいアイテムなんですね。袋が小さいのでかさばらないのも旅行に向いているところです。こんな袋ひとつで本当に大丈夫?と思われるかもしれませんが、逆に効きすぎて心配するほどの効果を発揮します。

どれぐらい効果があるのか普段使っているドライボックスで試してみました。
12.4Lのボックス内に、なんでも除湿シリカゲルをひとつだけ入れます。

4時間後に見たときにはこうなっていました。おどろくべき除湿能力です。

これをジップロックの中に入れてカメラやレンズを入れれば、簡易防湿庫というか簡易ドライボックスのできあがり。これで旅先のカメラやレンズの湿度管理に気をとられず、安心して旅行が楽しめます。

私の使っている「ジップロック イージージッパー L」だと、SONYのミラーレスカメラα7IIIにTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDを付けたままで収納できます。このままバッグに放り込んでおけるのでとても便利でオススメです。

カメラの除湿・防湿というと定番の乾燥剤「HAKUBA キングドライ」があげられますが、キングドライは「石灰式」の乾燥剤で、密封された容器で数週間〜数ヶ月の使用には向いていますが、旅先のように一日に何度も開け閉めするような環境には向いていません。

旅先のカメラやレンズの除湿・防湿には最適なシリカゲルですが、唯一の欠点は寿命の短かさです。容器の開閉頻度にもよりますが、頻繁に開けたり閉めたりする環境ではもって1〜2週間程度がいいところです。旅行で使うにはそれで十分ですし、防湿能力が落ちたら新しいシリカゲルを入れれば良いだけのことです。

なんでもシリカゲルのAmazonレビューを見ているとドライボックスに本製品を使われている人が多いことに気がつきます。シリカゲルは電子レンジでチンすると復活再生するので、再利用して使われている人がいらっしゃるようです。

個人的にはドライボックスに使う乾燥剤なら本製品より電子式除湿剤のほうがオススメです。

モバイルドライ MD-3のレビュー ドライボックスを防湿庫にした話

シリカゲルを電子レンジでチンして再生は成功率が低いとききますし、何より手間がかかって面倒です。その点、電子式除湿剤はコンセントに差すだけで確実に再利用することができます。

本製品、なんでもシリカゲルの良いところは、寿命が短い代わりにたくさん入っていることです。吸湿力が落ちてきたらケチらずに使い捨てるのがいいですね。ちなみに捨て方は「燃えるゴミ」だそうです。シリカゲルはプラスチックのようにも見えますので、間違えないように注意してください。

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