ProGrade Digital COBALT 128GB のレビューと比較 連写にオススメのSDXCカード

ProGrade Digital(プログレードデジタル)のSDXCカードを買いました。
ProGrade DigitalのSDXCカードには「GOLD」と「COBALT」の2種類がありますが、今回は連写速度を求めてCOBALTの128GBを購入しました。

私はたまにワンコを撮影します。ワンコのような動体の撮影には、やはり連写性能が求められます。山ほど連写して、その中からベストショットを選ぶ。それが動物撮影の基本です。

この撮影法で問題になるのがカメラの連写撮影性能。
最近のカメラは連写速度がすごく速いですよね。1秒間に何枚も撮影できます。ところが、撮影した写真をカードに保存するにはかなり時間がかかります。連写枚数によりますが、撮影後の数秒〜数十秒ほどはカードに保存が終了するまで、カメラが使えない状態になります。そしてこの間に最高のシャッターチャンスが訪れるのが動物撮影の常であり不思議なところ。動物はこちらの都合などは考えてくれません。
連写速度は十分でも、SDカードへの書き込み速度が不十分。カメラ性能にカード性能が追いついていないのが、昨今のカメラ事情です。

ProGrade Digitalの高速なSDXCカードを購入したのは、シャッターチャンスを失ってしまう悲劇が少しでも減ればいいな、という思いからでした。一瞬がモノをいう動体撮影には、少しでも速いカードのほうが有利。そんなふうに考えて導入したものの、いざProGrade Digital使ってみた結論としては「あまり変わらない」な、と。ちょっと期待値が上がりすぎていたのかもしれません。

ProGrade Digital(プログレードデジタル)SDXCカード(COBALT 128GB UHS-II)

今回購入したProGrade Digitalのカードの仕様と特徴は以下のようになります。

  • SDXCカード
  • 128GB
  • V90
  • U3
  • Class10
  • UHS-II
  • 読込300MB/s
  • 書込250MB/s

うーん、あらためて見てみるとすごいスペックのカードですね。
これまで使っていたSamsungのSDカードのスペックが読込100MB/s、書込90MB/sですから、約3倍近い性能差があります。シャアのザクと一般的なザクくらい違うということ。
まあ、同じ容量であれば価格は3倍以上はしますから、決してリーズナブルとはいえませんが。

ちなみにProGrade DigitalのSDXCカードには「GOLD」というラインナップもあります。GOLDは今回私が購入した「COBALT」より読込速度や書込速度が劣るものの、比較的安価に購入できます。

ProGrade Digitalと従来品の書込み速度比較

速いカードを手に入れたのであれば、やってみたくなるのが速度比較。
今回はこれまで使ってきたSamsungのSDXCカードを従来品代表として、ProGrade Digitalのカードと速度を比較してみることにします。比較に使うSamsungのカードの主な特徴は以下になります。

  • SDXCカード
  • 256GB
  • Class10
  • UHS-1
  • U3
  • 読込100MB/s
  • 書込90MB/s

容量以外は従来品とよぶにふさわしいスペックのカードです。何も考えずにSDXCカードを買うと、このくらいのスペックのカードを使っていることが多いのかな、と。

このSamsungのカードと、ProGrade Digitalのカードを、以下のような条件で撮影して速度を比較してみます。

  • 撮影カメラ:α7III
  • ファイル形式:RAW
  • RAW記録方式:非圧縮
  • 連写枚数:適当

書込み速度を比較した動画

連写枚数は「適当」ですし、動画内で保存までの時間を計測するためにストップウォッチを置いたりはしていません。理由はできるだけ「体感」で比較したいと思ったからです。数値は感覚を誤魔化してしまうことがあります。大事なのは「数値で速い」ではなく、「速く感じられるか」だと思ったんですね。

動画を見てどう思われましたか?
私は冒頭でいったように「あまり変わらない」と思いました。やはりProGrade Digitalのほうが速いことは速いのですが、3倍速いといえるほど体感はできませんでした。感覚的にはProGrade Digitalのほうが1.5倍くらい速いのかな、と。結局、カードへの保存の待ち時間に劇的な変化があったとはいえないのが残念なところです。

余談ですが、連写撮影をする人は、動画内で私が使っているリモコン「SONY ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BT」をオススメします。RMT-P1BTは、赤外線リモコンや有線レリーズと違って「無線なのにボタンを押しっぱなしで連写することができる」便利アイテムです。興味のある方は過去記事もご覧になってみてください。

α7III のリモコンはBluetoothリモコンがオススメ SONY ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BT

結論:動体撮影で連写する人にオススメ

これくらいの速度差だと、あまり人にオススメできる感じではありませんね。常日頃、動物や車、電車などの動体を撮影する人でもなければ、体感的にはほぼ誤差程度の違いしかないのかな、と。
普段はスナップや旅行の観光写真くらいでしかカメラを使わず、連写するのは稀だという人には必要ない、というのが私の結論です。あと、「スペックで妥協して後悔したくない人」は買うしかないですよね。私もちょっとその気があるので気持ちはわかります笑

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