α7III のリモコンはBluetoothリモコンがオススメ SONY ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BT

これまでカメラを遠隔操作するためのリモコンをいくつか試してきました。

SONY RMT-DSLR2 のレビュー αシリーズ専用カメラリモコン

まずボタンがたくさんあって頼りになりそうに見えてシャッターボタンしか使わないSONY純正の赤外線リモコンを試し、

遠隔シャッターならコレが激安!SONY純正リモコンの「電池の価格」で買える互換リモコン!

約300円という純正リモコンの電池の値段で買えてしまう社外品の 超激安の赤外線リモコンを試しました。

まず結論からいうと、赤外線リモコンは非常に感度が悪いです。
集合写真を撮影しているときに、リモコンを持った自分の立位置が悪いとシャッターを切ることができません。
赤外線をキャッチする範囲まで自分が移動し、カメラが反応したら立ち位置まで戻る。それならセルフタイマーで良かったんじゃないのか?というシーンがたくさんありました。
しかも赤外線リモコンは命令を上書きしてしまうので、2秒後撮影に設定した際にボタンを二度押ししてしまうと撮影できていない、ということもあります。

さらに夜景や星を撮影するときにも赤外線リモコンは不便です。
赤外線リモコンの受光部はα7IIIのグリップ部分にあります。
なので、三脚に載せたカメラの裏側からファインダーをのぞいているような状態から、リモコンでシャッターを切ろうとすると右手がおかしなことになります。不格好というかなんというか。

赤外線というのは指向性をもった通信手段なので、色々と我慢しなければならないシーンが多かったのですが、今後も写真撮影を続けていくのであれば、この不便さは解消しておきたい、ということでリモコンを赤外線からBluetoothリモコンに替える決断をしました。

SONY ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BT

今回購入したのは、SONY純正のBluetoothリモコン「SONY ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BT」。

SONY純正品というだけあって、価格は7,000円を超えています。
例の300円で買える赤外線リモコンの20倍以上の価格ということになります。

本体右側面には、MOVIE(動画)とSTILL(静止画)の切り替えスイッチと、ZOOMとFOCUSの切り替えスイッチがあります。

左側面にはLOCKスイッチがあります。

購入前にこのスイッチは、バルブ撮影のときにレリーズをロックするものだと思っていたのですが、単純にすべてのボタンを無効化するスイッチでした。
ポケットやカバンの中に入れて誤操作をしてしまうことを防ぐためのものなのでしょうけれど、このボタンは必要だったのかな?と疑問に思うところはあります。

300円リモコンと、有線レリーズとのサイズの比較。

比較すると、大きさ、厚さともにSONY ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BTが一番大きいですが、カバンに入れたり握って大きすぎるようなサイズではなく、手に馴染むちょうどいい大きさだと思います。

ただ、小ささを最優先したい方は、通信性能の悪さを我慢して300円リモコンを買われるとよいのかもしれません。

内容物はシンプル。

リモコン本体とボタン電池、説明書と保証書ですね。

ちなみにSONY ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BTのボタン電池は、CR2032というタイプ。まだリモコンの電池がどれくらい持つのかわからないので、念のために予備の電池も購入しておきました。

電池を入れるためのフタを開けるのはコインが必要になります。
たまに三脚の雲台でもこの仕様を見かけますが、キャッシュレス化が進んでいく時代において、この仕様はいかがなものかと思うんですけどね。

SONY ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BTは、Bluetoothリモコンなので、カメラ本体とペアリングをしないと使うことができません。

さっそくカメラの「ネットワーク設定」でリモコンを設定していきます。

「Bluetooth設定」を選んで、

さらに「ペアリング」を選びます。

そしてリモコンのレリーズと、フォーカスボタンの+を7秒以上押す、と。7秒ってかなり長いですね。

こんな感じで7秒ほど押しっぱなしにすると、

α7IIIがSONY ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BTを無事に認識してくれました。

「Bluetoothリモコン」の設定をオンにするのを忘れずに!

というわけで、さっそくRMT-P1BTを使って撮影を試みてみようとしますが、なぜかα7IIIまったく反応しません。

原因はこれです。ネットワーク3というタブにある「Bluetoothリモコン」という設定がデフォルトでは「切」になっているのが原因でした。これを「入」にしてあげることで、無事にα7IIIの操作をSONY ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BTで、できるようになりました。

この手順はカメラによって要不要が異なるのか、なぜかSONY ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BTの説明書の手順には、「Bluetoothリモコン」の設定については書かれていません。α7IIIユーザーの方は、要注意してください。

SONY ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BTを使ってみた感想

もうね、最高です。

現状で私が使っているSONY ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BTの機能は、シャッター(レリーズ)のみです。つまり中央の大きいボタンを押すためだけに7,000円以上を出したようなものです。

たしかに300円リモコンでも同じことはできます。けれど、そのストレス感はやはりすごかったのだと思います。
赤外線リモコンの感度の悪さは、リモコンを使わなければならない撮影を遠ざけるようになります。
当然です、使うたびに受光感度の悪さに頭を悩ませてばかりいるような状態を、誰がのぞむというのでしょうか。

その点、Bluetooth接続の信頼感はすごいです。
Bluetoothは赤外線と違って指向性ではないので、リモコンをもった自分とカメラの位置を気にする必要がありません。
どんな角度からでもシャッターを必ずきることができます。
距離もいまのところ問題になったことが一度もありません。私の家の端から端のようなシチュエーションで試してみても問題なくシャッターが切れるので、少なくとも20mくらいは余裕で操作範囲内ということになります。
集合写真にせよ、遠隔操作にせよ20mで足りないというシチュエーションはちょっと想像つきませんよね。

SONY ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BTは久しぶりに心の底から買ってよかった、といえる商品です。
このリモコンがあることで、積極的に色んな写真を撮影してみようという気になれます。

α7III用のリモコン購入をお考えの方は、ぜひSONY ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BTをチェックしてみてはいかがでしょうか。

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