Aputure Amaran AL-F7 レビュー 動画撮影や写真撮影に使える小型LEDライト

最近、外出自粛で家でブツ撮りをする機会が増えました。

となると、問題になってくるのが撮影用の照明。
いつも明るい日中の窓際で撮影できればいいのですが、天候によって明るさが左右されますし、撮影したいと思ったときが日中でないこともしばしば。こんな不安定な環境をどうにかしたい、と思って購入したのが「Aputure Amaran AL-F7」というLEDライト。

このLEDライトが本当によくできてまして。写真撮影や動画撮影はもちろん、買う前は想像していなかったリモートワークのWebカメラ用の照明としても活躍してくれています。小型軽量で持ち運びしやすいから使いやすいんですよね。

照明も本格的なものになると高いし、とりあえず小さいものから、と思って購入しましたが、いきなり正解をひいてしまいました。むしろこれで十分、大きいものを購入しないで本当に良かったです。

今回は、そんな最高のLEDライト「Aputure Amaran AL-F7」を3ヶ月くらい使ってみたレビューを買いてみたいと思います。気になっている方がいれば参考にしてみてください。

撮影用のLED照明として十分な明るさ

やはりなにはともあれ、明るさが十分でなくては使い物にならないわけで。
その点、Aputure Amaran AL-F7は一般的な民家の屋内でブツ撮りで使うには十分な明るさがあります。

明るさの理由は本体に取り付けられた256個のLEDライト。
ちなみにこのLEDの寿命は10,000時間だそうです。日数にすると約416日間、常に点灯させ続けている計算になります。私の使い方では、私の寿命のほうが先にきますね。

明るさは無段階で調光することができます。
ブツ撮りするとき、影が強すぎるなーというときに明るさを弱めたり、バウンスさせるときは明るさを強めたりが自由自在です。

これまで調光可能な照明を使ったことがなかったのでわかりませんでしたが、調光機能がこんなに便利なものとは知りませんでした。もっと早く知りたかった。

色温度の調整幅が広い

調整幅が広い、といっても常に調整するわけではないのですが。
個人的にブツ撮り写真は昼光というか朝の少し青みがかった清潔感のある感じが好きで。夜に撮ったとしても昼光のように撮りたい。そんな私のワガママな願いを、Aputure Amaran AL-F7の幅広い色温度設定は叶えてくれます。

最低の色温度の3200kで撮影。

最高の3200kで撮影。

スマホで撮影したため、オートホワイトバランスがきいてしまって違いがさほどないように見えますが、肉眼だともっと明確に黄色と青色の違いがよくわかります。

カタログのスペック的には「二色調光 CRI95 + TLCI95 + 3200-9500K、幅広い演色性で高い色再現性」とありますが、購入前にはこれの意味がよくわからず。
実際使ってみてわかったのですが、要は暖色と寒色どっちもいけまっせ、ということなんだな、と。ブツ撮りは寒色よりが好きでも、料理などを撮る際は暖色のほうが好ましいわけで。
あと、Webカメラ用の照明として使うときも、部屋の照明色に左右されずに自分の好きな色や明るさで使えるので、Web会議のテンションが上がります。

ちなみに明るさと色温度はこのツマミで調整します。ツマミを押しこむと、明るさと色温度が交互に変わる仕組みです。その仕様がわからなくて最初ちょっと戸惑ってしまいました。

軽量コンパクトで多彩な使い方ができる

Aputure Amaran AL-F7の重さはわずか260g。
iPhoneのMaxシリーズよりちょっと重たいぐらいでとても軽いです。

本体サイズは、横15.8cm、縦8.7cm、厚さが3.4cmとコンパクト。

そしてAputure Amaran AL-F7は3方向に三脚を取り付けるためのネジ穴があります。
軽くてコンパクト + 3方向のネジ穴。ということは、

フレキシブルアームに取り付けてこんなふうに使ったり、

モバイル三脚(PIXI)に取り付けて角度調整したり、

本体に付属のボールヘッドを使ってカメラのシューに取り付けたり、と自由自在。

どんな角度や距離からでも照明を当てることができるのが、Aputure Amaran AL-F7の強みです。本当に大型の照明を買わないで良かったと、心底思っています。

後述しますが、Aputure Amaran AL-F7はバッテリーで駆動させることもできるので、キャンプや屋外イベントに持ち運んで使うこともできます。万能すぎる。

モバイルバッテリーで使える

Aputure Amaran AL-F7は充電端子にUSB-Cを採用しているので、家庭用コンセントはもちろん、モバイルバッテリーからの給電にも対応します。これが超絶便利です。

先述したように、Aputure Amaran AL-F7はその軽量コンパクトさから色んな場所に持ち運んで使えます。が、コンセントの位置は常に固定。毎回、延長コードを伸ばすというのも面倒な話です。

そんなとき、モバイルバッテリーが使えるのはとても便利です。コンセントの位置に限らず、照射位置は自由自在。1時間ぐらいのWeb会議を「中」ぐらいの調光設定でモバイルバッテリーから給電して使い続けましたが、まだまだバッテリー残量は余裕でした。
試していないので確実なことはいえませんが、Aputure Amaran AL-F7の調光設定しだいでは長時間の照射もできるのではないかと思います。

前回設定を記憶しておいてくれる

これが地味に便利で。Aputure Amaran AL-F7は前回使ったときの明るさ設定と色温度設定を電源OFFにしても記憶してくれているので、次回使うときに前回とまったく同じ設定で使うことができます。

いくつかLEDライトを買ってきましたが、そういえばこの機能がなかったんだなぁ、と。調光可能なLEDライトであれば、この機能は必須といえます。この設定記憶機能がないと使うたびに数値を見ながら設定を作り直さなければなりません。それは考えただけで面倒くさい……

充実した付属品

Aputure Amaran AL-F7の付属品はとても充実しています。

USB-CのUSBケーブル
ディフューザー × 2
操作マニュアル
ボールヘッドのシューマウント
キャリングケース

特筆すべきは、ボールヘッドのシューマウントとキャリングケース。

このボールヘッドのシューマウントはカメラライトとして使いたいときに便利です。これを付属させられるというのも軽量コンパクトなAputure Amaran AL-F7ならでは。それなりのサイズのLEDライトだと、そもそもカメラ上に取り付けることができないでしょうから。

そしてキャリングケースがよくできているんです。ちょっとした小物を入れる仕切りがあったり、ベルクロで仕切りが作れるようになっています。とてもオマケで付いてくるレベルとは思えない出来栄え。うーん、素晴らしい。

スマホアプリから調光できない

最後にひとつだけ残念に思っていることをいうと、Aputure Amaran AL-F7はスマホアプリから調光したり色温度を変えたりすることはできません。設定はすべて本体に取り付けられたツマミによって行います。小型LEDライトのLUME CUBEはアプリから設定ができて便利さを感じていただけにちょっとこの点が残念かなぁ、と。

まぁ、たしかに本体まで行って設定すればいいだけなのですが、際どい位置からのライティングを作っている最中などは、これを不便に思うことはあるでしょう。手を回しにくい位置につまみがあったり、背面のLEDで設定値を確認できない位置の場合などにはスマホアプリから設定できると便利なんですけどね。


と、ちょっとした難点はありつつも、Aputure Amaran AL-F7が使いやすいLEDライトだということをご理解いただけたのではないでしょうか。高輝度、高演色性、長寿命。動画撮影や写真撮影用のLEDライトとしての機能は十分です。

Aputure Amaran AL-F7ってユーザーのことをよく見て作られた製品だと思います。それは、設定の保存機能だったり、用意された付属品だったり、モバイルバッテリーが使えることだったり。ユーザーがLEDライトに「あったらいいな」と思うところがすべてふまえられているという印象です。

Aputure Amaran AL-F7は、動画撮影や写真撮影はもちろん、幅広い用途に使えるLEDライトです。何を買ったらいいか、とお悩みの方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

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