昨年発売されて、いまなお入手が困難なソニーEマウントレンズの「TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD」。
28mm-75mmという画角をカバーし、大三元レンズといわれるこのレンズは、どんなシチュエーションにも対応できる万能なレンズとして知られています。
そんなTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDを使い初めて約一年。
本当に細かいことなのですが、28mmという画角は一般的な大三元レンズと比べると4mmほど狭い画角。そのせいなのか、もう少し広角だったらいいのにな・・・と思うことが何回かありました。
本当に特殊なシチュエーションでのお話なのですが、やっぱり気になるといえば気になります。
そこで、なんとかTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDを広角化できないものかと調べて見た結果、面白いワイコンレンズを見つけましたので、試してみることにしました。
結果、当初の想定とは違いましたが、「カメラライフを楽しくしてくれるオモチャ」を手に入れてしまったようです。
FLAMEER 0.43倍 67mm 超広角&マクロレンズ コンバージョンレンズ
今回購入したのはFLAMEERという聞き慣れないメーカーの67mm 超広角&マクロレンズ コンバージョンレンズ。
非常に簡素な箱&傷だらけといういかにもアレな商品ですが、値段も値段なのでこの辺は仕方ありません。
外箱を開けたら巾着袋がでてきました。
中身はしっかりしているようで一安心。
ワイコンレンズ本体。
まぁ、なんでしょう。価格から想像はしていましたが、かなり安っぽい作りです。表面はもちろんプラスチック製。違った意味で期待どおりです。
レンズ側面に記された「SUPER WIDE ANGLE LENS」、超広角の文字。
このワイコンレンズの倍率は0.43倍だそうなので、TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDの広角側28mmで使用すると画角は約12mmになる計算です。超広角すぎる。
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDにワイコンレンズを装着してみました。
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDは本体がプラスチック製だからなのか、見た目は異様に馴染みます。違和感がまったくありません。
α7IIIに装着してみました。
早速撮影してみます。
おぉぉぉぉ、ものすごいケラレが出ちゃってますね。
値段からしてまともに撮影できるのか心配でしたが、その心配は正しかったといえます。
ただ、ワイドコンバージョンレンズとしての機能性は確かで、角から撮影すると部屋全体をフレームの中に入れることができます。超広角といううたい文句に嘘偽りはありません。
ただし、中央以外の画質は死んでいます。
星景撮影とかならうまいこと誤魔化せたりしないかな。
ケラレは絞るとより鮮明になります。
絞ることで画質はそれなりに向上しますね。四隅を諦める覚悟があれば。
自分の目線から足元を撮影してもこのとおり。ものすごい超広角っぷりです。
いつも使っているTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDでこんな超広角な写真が撮れることが面白く、撮影していて楽しいです。
こんな感じでうまく露出をコントロールして四隅が自然に暗くなるように使えばいいのかもしれませんね。
このワイドコンバージョンレンズはマクロレンズの機能も備えています。
見てください、この接写性能。
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDならレンズの先が被写体に当たっていても撮影できちゃいます。
最短撮影距離という概念が消えて撮影できる自由感が本当に楽しい!
写真撮影の制限となる画角や最短撮影距離に縛られず撮影できるというのは、こんなにも開放感を感じるものなのかと感動します。
とにかく安いワイコンレンズですから、画質のことはそれなりというか諦めてください。画質はちゃんとしたレンズでなければやっぱりダメです。
個人的には高めの使い捨てカメラを買うぐらいの値段で、超広角&マクロの世界をのぞけるという意味では面白いと感じました。
なんでしょうね、使っているとどこか笑えて楽しくなってくるんです。
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDで超広角を撮影したり、マクロ撮影をしたりするところに、皮肉的な笑いがあるといいますか。
このワイコンレンズでしか味わえない面白さや楽しさは確実にあります。
正直、当初はブログのネタになればいいかな、ぐらいの気持ちでしかなかったのですが、カメラに装着したレンズにアダプターを取り付けるだけ、という手軽さもあって意外にもよく使っています。
画質のことはおいておいて、その場全体を撮影したい、というシチュエーションにおいて活躍します。本気撮影の合間に息抜き的に装着して撮影したり、すぐ外したりできるのは本当に便利です。
お手持ちのレンズで、手軽に超広角の世界を覗いてみたい方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。
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