Lightroom Classicが遅い!
しばらく前から、Adobeの写真現像ソフト「Lightroom Classic(Mac版)」が遅くて毎日ストレスを感じていました。作業をするとグルグルがでてきて処理待ちが発生し、固まってしまう。こんな状態が頻発していました。
原因はわかっています。MacBook Proの内蔵SSDの容量不足です。
上画像は頻繁にLightroomが固まっていたときの内蔵SSDの様子。まだ容量に余裕があるように見えますが、実は内蔵SSDというのは作業領域として常に空き容量を30%ぐらい確保しておかなければならず、すでに限界値を突破しています。最大容量の30%を超える領域までファイルを保存してしまったため、Macの動作が不安定になりLightroomがまともに使えなくなってしまった、というわけです。
原因が特定できていれば解決は早いわけで。さすがにMac自体を買い替えるのは難しいので、外付けのポータブルSSDを購入してこの問題の解決を試みることにしました。
今回は数年は使い続けられるように容量は各社が販売するポータブルSSDのMAX値の2TBを買うことに。私の使い方なら2TBあれば向こう3年くらいは容量不足を考えずにRAWファイルを保存できるな、と。
ただ、2TBともなるとそれなりに高い買い物になります。なのでネットで十分に調査して吟味を重ねた結果「SanDiskのエクストリーム ポータブルSSD 2TB」を買うことに決めたのが昨年12月のこと。奇しくもちょうどAmazonがサイバーマンデーセールをやっていて、安い価格で買えました。それでも2TBだと約25,000円ぐらいしましたが。
それから3ヶ月ほどこのSanDiskのポータブルSSDを使ってみたわけですが、控えめにいって最高すぎて感動しています。あまりに私にピッタリすぎて、逆になぜもっと早く買わなかったのか、と後悔しているほど。このSSDなしでLightroomを使っていた期間の損してた感が半端ない。金額で躊躇していた過去の自分を殴りたい。
これが、
こうなりました。さすが2TB。撮り貯めた写真をすべて入れてもまだまだ余裕です。
これまで500GBという貧相な内蔵SSDで写真管理をしていたために、古い画像は消していくような使い方をせざるを得ませんでしたが(昨年買ったウエスタンデジタルのポータブルSSD 1TBはPS4用になってしまいました)、これが本当にもったいなかった。Lightroomは撮った写真を「すべて管理する」ことでその真価を発揮するんだなぁ、と実感しています。思えば削除することが前提だったので、Lightroomの写真管理の便利機能はまったく使わずじまいになっていたんですよね。
今回、2TBの大容量ポータブルSSDを購入し、撮影したすべての写真を入れられたことで、ようやくLightroomが単なる現像ソフトから、強力な写真管理機能を備えたソフトへと変貌を遂げました。
過去に撮った写真もしばらく経ってから見直すと、改めてその写真の価値に気づけるようになる。どうしてこれを誰も教えてくれなかったのか・・・撮った直後にしか現像していないスタイルの人は、Lightroomの使い方や写真の管理を見直したほうがいい。
私と同じように容量不足でLightroomの遅さにお悩みの方、容量の少なさゆえにLightroomの写真管理機能をまとも使えていない方、ぜひSanDiskのポータブルSSDをお試しになってみてください!
以下、本製品のレビューを書いていきます。
SanDisk ポータブルSSD 2TB SDSSDE60-2T00-GH25 エコパッケージ
今回購入したのは、SanDiskのポータブルSSD 2TB。
Amazonで販売されているエコパッケージ(簡易包装)版の商品です。
このSanDiskのポータブルSSDの特徴は以下のようになります。
- 550MB/秒の超高速転送
- ポケットに入る携帯性
- 2TBの大容量
- 異様なまでの耐久性
- 安心の3年間保証
現状で考えうる最強のポータブルSSDだと個人的には思っています。
いざ手に持ってみると、その小ささと軽さに驚かされます。これで本当に2TB?そう疑いたくなるのも無理はないレベル。中身が入ってないんじゃないかと思うほど軽いです。携帯性とかそういう次元ではなく、もはや持っていることを忘れてしまうのではないかと心配になるほど小さくて軽いです。ポケットに2TBを入れて持ち運べるとはすごい時代になったものです。
「Lightroomへの写真(rawファイル)の転送速度は十分か?」
外付けSSDということもあり、購入前はこれがもっとも不安でしたが、いざ使ってみたら私の体感では内蔵SSDとまったく変わりません。さすが550MB/秒の高速伝送をうたう製品です。理論値とはいえ1秒間に550MBも送れるのであれば、大きくても50MBにも満たないrawファイルなど楽勝で扱えるということですね。
ちなみに私のMacは古いので、USB-Cの接続端子がないためUSB-Aで接続していますが、Lightroomで問題なく使えています。USB-Cで接続するとさらに速くなる?のかもしれません。
「SSD本体の耐久性は大丈夫か?」
購入にあたって重視した2つ目のポイントがコレです。2TBともなると2万円をゆうに超える買い物になります。せっかく2TBの大容量だったとしても耐久性に難があって壊れてしまっては意味がありません。多少値段が高くても耐久性の高いモノを選びたい、そう考え耐久性については念入りに調べました。
この製品は、防塵、防滴、耐衝撃、という高耐久性をうたっていますが、私に購入を決めさせたのは、2つのAmazonレビューでした。
ひとつは、中型犬に噛まれてボロボロになっても使えた!というレビュー。レビューには画像が付けられていて、どう考えてももう使えないだろうというレベルで破損しているというのに、問題なく使えているという話。耐久性があるにもほどがある。
もう一点は、誤って洗濯機に入れてしまったという話。こちらもまったく問題がなかったそう。防滴ってそういうこと?防水というわけではないのに・・・すごい。
SSDって精密機械のはずですが、この2つのレビューからはまったくソレを感じさせないエピソードで驚かされます。これを見てしまうと、もう耐久性という観点ではこのSSDが最強と思わずにはいられませんでした。
これに加えて3年間の保証まで付いているというのです。未来の心配をしなくていいのは本当に嬉しいところです。
ただ、そんな最強ポータブルSSDの唯一の欠点が、付属のUSB-CケーブルとUSB-A変換アダプタ。
SanDisk ポータブルSSDに付属してくるケーブルはかなり短いです。おまけにストレートタイプの端子なので、パソコンから出っ張って非常に見栄えが悪い。
先述したように私のMacは古いため、付属のUSB-Cケーブルに、これまた付属のUSB-Aアダプタを付けて使わけなければならないのですが、おかげでパソコンから直角にケーブルが突き刺さっているような見た目になってしまいます。非常に美しくない。常にSSDが視界に入ってしまうの気に入りません。ケーブルを別で買うなりして対策する必要がありそうです。
USB-Aの接続環境でSanDiskのポータブルSSDを使われる方は、Anker PowerLine II USB-C & USB-A 3.1(Gen2) ケーブルを必ず一緒に買われることをオススメします。なぜなら、AnkerのUSBケーブルのほうが、付属のUSBケーブルよりも速度が出るからです。
これがSanDiskのポータブルSSDに付属のUSB-Cケーブル + USB-A変換アダプタを使った場合の転送速度。
これがAnkerのUSBケーブルを使った場合の速度。実行速度が大きく向上していることがわかります。
付属のケーブルの場合は、やはりUSB-A変換アダプタを介してるのがネックになっているのではないかと思います。その点、AnkerのUSBケーブルはアダプタを介さずに直に接続できますから、その分だけ速度が速くなっているのではないかと。
AnkerのUSBケーブルは1,000円ちょっとぐらいで買えますので、パソコン本体にUSB-Cの端子がなく、USB-Aで接続しなければならない方は、SSDと一緒に購入されることをオススメします。
実は、私はAnkerのUSBケーブルを買う前に、別のUSBケーブルをSanDiskポータブルSSDと一緒に買っていました。パソコン本体にL型でUSBケーブルが挿せるものがいいなー、と思いまして。
ところがこのUSBケーブル、高速転送をうたっているわりに遅く、上画像くらいの速度しか出ませんでした。AnkerのUSBケーブルの1/8ぐらいしか速度が出ていませんね。
もしSanDiskのポータブルSSDをお使いの方で「思ったより速度が出ないな?」と思われた方は、USBケーブルを疑ってみてください。もし、付属のUSBケーブルや高速伝送に未対応のケーブルをお使いの場合は、それが原因の可能性があります。
ちなみにSanDisk ポータブルSSDは、USBケーブルが直付けでないところが素晴らしいところです。上画像は以前購入したウエスタンデジタルのポータブルSSDですが、ケーブルが直付けなので自分で接続方法を変えることができないのが不満点でした。好きな位置に配置できず邪魔くさいのも問題ですが、ケーブルが断線したら終わり、というのも高額商品にしては微妙な仕様だと思っていました。
SanDisk ポータブルSSDは使い方も簡単です。初期状態でWindowsとMacならフォーマットせずにそのまま使えるようになっています。フォーマットとかよくわからない、という人にも安心。ケーブルを挿せばすぐに使うことができます。
一点、気になったのが調査をしていた時に見かけた「発熱がある」という話。私は常にこのSSDをMacに繋ぎっぱなしにしていますが、気になるような発熱どころか、まったく発熱がありません。人間なら死んでいるレベルで冷たい。これはひょっとすると私が冬にしか使っていないから?それともLightroomで使うくらいであればアクセス頻度からいって気にしないでいいということかもしれません。動画編集とかになるとワケが違うのかな?
というわけで3ヶ月ほどこのSanDiskのポータブルSSDを使っていますが、まったく問題ないどころか、私の写真ライフを快適にしてくれて本当に感謝しています。エラーなども一切なく完璧です。
最後の最後までSamsungのポータブルSSD「T5」と悩みましたが、SanDiskを選んで正解だったと思います。
値段は高いですが、価値はそれ相応、いや、それ以上あります。
Lightroomをお使いの方は、ぜひSanDiskのポータブルSSDで、快適な写真管理と高速な現像環境を手に入れてみてはいかがでしょうか。
※注意:現在、SanDiskのポータブルSSDは、転送速度が最大1050MB/秒の新型のポータブルSSDが販売されています。私がこの記事で紹介しているのは旧型のポータブルSSDです。価格が二倍くらい違いますが、見た目が似ていますので間違えて購入しないように注意してください。