Lightroom ClassicでRaw現像する写真を管理するために、外付けのSSDを買いました。
写真をはじめてしばらく経ちますが、実はこれまで写真管理にSSDやHDDを使っていませんでした。
どうしていたかというと、Lightroomでの現像はSDカードから直接rawデータを読み込んでいました。そして写真のバックアップはAmzon PhotosにSDカードから直接rawファイルをアップロードしていたんですね。rawファイルだろうがjpgだろうが無制限で保存してくれるAmazon Photosは最高です。
つまりこれまでは、パソコンの内蔵SSD(HDD)を一切介さないようにしてraw現像&バックアップを行っていました。なんとなくパソコン本体のSSD(HDD)を使いたくない、というわけですが、この気持ちわかる人いらっしゃいませんか?
ともかく、これまではそんな感じでSDカード直読みの方法でLightroomで現像したり、バックアップ作業を行っていたわけなのですが、頻繁に写真を撮るようになったらある問題が浮上してきました。そう、現像が終わるまでSDカードから写真を消すことができないんです。
私は64GBのSDカードを使っているのですが、ちょっと現像作業が滞ってしまうとSDカードがいっぱいになってしまいます。ちょっとした旅行やイベントがあるとそれなりの枚数を撮影しますが、仕事が忙しい時期が重なったりすると現像がままならず、SDカードがいっぱいになったままで新しい写真を撮影できません。
そろそろ写真をLightroomで現像するまでの一時保管場所を用意して、SDカードを自由に使えるようにしなければ。
というわけで、色々と調べてみた結果、ポータブルSSDを導入してみたら、撮影と現像がとても快適になりました。
今回は導入してみたSSDと、なぜポータブルSSDなのか、なぜ同じ料金で倍以上容量が多いHDDを選ばなかったか、について書いてみたいと思います。
WD(WESTERNDIGITAL) SSD 外付 ポータブル 1TB My Passport Go
今回購入したのは、SSD(HDD)など記憶装置の老舗メーカー ウエスタンデジタルの外付 ポータブルSSD 1TB My Passport Go。
消えては困るデータを扱うわけですからそれなりに信頼のおけるメーカーのものを選びました。3年間の製品保証も付いているのでさらに安心です。
内容物はシンプル。ポータブルSSD本体と、説明書のみです。
パソコンはWindowsでもMacでも問題なく使えます。
このポータブルSSDは本体がとても小さくて薄いです。iPhone XSと比較してみるとその小ささがおわかりいただけると思います。
横幅はiPhone XSとまったく同じですね。
これだけ小さいと持ち運ぶのに便利です。持ち運ぶ予定はありませんが。
このSSDの最高なところが、パソコンに接続するためのUSBケーブルが本体に付いているところです。
わざわざ別でパソコンとSSDを接続するためのUSBケーブルを用意する必要がありません。
いくら本体が小さく軽くて持ち運びしやすくても、ポータブルSSDとUSBケーブルの2つを持ち歩くというのはストレスになります。
このポータブルSSDはその点とちゃんと向き合って、ユーザーが本当に欲しいものをちゃんと用意してくれています。他メーカーも見習ってほしい。
WD(WESTERNDIGITAL) SSD 外付 ポータブル 1TB My Passport Go の 感想
しばらくこのポータブルSSDを使った写真現像システムをやってみた結果、記事の冒頭で書いたような撮影〜現像でのストレスが一掃されました。
- 撮影してきた写真をSDカードからポータブルSSDにコピーする
- SDカードから写真データを削除する(撮影に行けるようになる)
- ポータブルSSDに入れたデータをAmazon Photosにバックアップする
- ポータブルSSDに入れたデータをLightroomで現像する
いまの私の撮影〜現像までのシステムはこんな感じです。
ポータブルSSDがデータの一時保管場所として活躍してくれています。
そう、当初はポータブルSSDは現像までの一時保管場所という予定でした。
しかし1TBという容量はかなり多いもので、約2,500枚の写真のRAWデータ(圧縮)を保管してまだ使用容量は60GB程度。
私の撮影頻度と枚数からすると、一年分の撮影データをまとめて保管しておくことも余裕でできます。
なので、ポータブルSSDのデータは現像した端から消していくのではなく、そのまま保管しておくことにしたのですが、これが思いのほか快適です。
現像してからしばらく経って、現像した写真を見直すと「もっと、○○なように現像すればよかったなぁ」ということはよくあります。これまではSDカードから削除してしまったデータについてはAmazon PhotosからRAWファイルをダウンロードするか、億劫になってそのまま諦めていました。
これが劇的に改善されました。常にSSDに入っているので、いつでもすぐに現像をすることができます。思いついた現像をすぐに試せるようにもなり、これから現像の腕がメキメキ上がっていくのではないかと期待しています。
ポータブルHDDではなくポータブルSSDを選ぶ理由
最後に、なぜHDD(ハードディスク)ではなくSSDを選んだかについて書いておこうかと思います。
写真データの保存を目的に記憶装置を選ぼうとすると、HDDも必ず候補に上がりますよね。
SSDに比べるととHDDは同じ値段で数倍の記憶容量があります。コスパで考えると一見、良さそうにみえるのがHDDです。
たしかに「容量」という観点からのみ考えるのであればHDDはSSDより魅力的です。SSDを選ぶ理由はありません。
しかし、それでもSSDを選ばなければならなかった理由。
まず1つ目は、Lightroomでの現像作業の快適さです。
HDDはSSDに比べるとデータの読み書き速度に劣ります。
今回、私は「ポータブルSSDに画像データを置いたまま」Lightroomで現像することを想定していましたので、読み書き速度に優れたSSDを選ぶのは必然でした。
実際、ポータブルSSDに画像データを置いたままLightroomで現像作業を行っていますが、SDカードから直読み込みしているときと変わらぬ快適さで現像作業が行えています。
これがポータブルHDDだと、Lightroomの現像作業でパラーメータをいじるたびに作業中を示すグルグルが表示されて画面上の写真にパラメータの効果が反映されるのが一拍遅れた感じになることがあるそうです。HDDの読み書き速度を考えれば無理もない話です。
もうひとつの理由が、そもそも私は先述したようにRAWデータの保存はAmazon Photosを利用しているので、手元の記憶装置が大容量である必要がないからです。先述したように私の撮影頻度であれば1TBもあれば一年分のRAWデータは余裕で保存できてしまいます。
Amazon PhotosはRAWデータであっても無制限に保存しておいてくれるという凄まじいサービスです。たとえいま4TBのHDDがあったとしても、いつかはそれが埋まってしまうときはきます。ところがAmazon Photosにはその限界がありません。さらに、Amazon Photosに画像を保存しておけば、スマホやタブレット、パソコンなど端末を問わずにいつでも画像を見ることができます。
たまにAmazon Photosのようなクラウドサービスに画像を保存することを怖がる人がいますが、私からしてみれば自分の手元に撮影データを置いておくほうがよっぽど怖いです。
自分の手元のHDDは物理的破損や、誤ってデータを削除してしまうリスクに常にさらされています。万が一に対応できません。
それに対しAmazon Photosは、ちょっと専門的な話になりますが、機器の物理的破損を考慮してデータをあらかじめ分散して管理してくれています。私たちが手元でデータを管理するよりよほど安全であるといえます。
Amazonというと買い物サイトというイメージがあるかもしれませんが、Amazonは世界有数のオンラインストレージやサーバーを扱う会社でもあります。みなさんが普段使っているスマホのアプリやソーシャルゲームなどのデータはAmazonのサービスが用いられていることが多いです。つまり、それくらいAmazonのストレージサービスというのは信頼性が高いということなんですね。
そんなわけでAmazon Photosですぐに使わない写真をバックアップしておくのであれば、自分の手元におく記憶装置はそんなに大きな容量なものはいらない、ということなんですね。
なんだかAmazon Photosの宣伝のようになってしまいましたが、ポータブルSSD + Amazon Photosの組み合わせが現状の私の写真管理の最適解である、ということです。
撮影〜写真管理のフローについてお悩みの方は、このポータブルSSDとAmazon Photosを組み合わせたシステムを検討してみてはいかがでしょうか。