「SEL2470GM2」を買って「α7C」が完成した話 FE 24-70mm F2.8 GM II

α7Cが完成した。そう思いました。

SEL2470GM2は、α7Cのために作られたのではないかと思うほど、α7Cと相性の良いレンズです。α7Cの長所を伸ばし、短所を補う。α7Cはこのレンズが発売されるのをずっと待っていたんですね。

SEL2470GM2をα7Cで使ってみて、この組み合わせが最高!と思った理由は2つあります。「軽さ」と「絞りリングがあること」です。

まずは「軽さ」について。これは本当にすごいですよ。

今日はさっそくα7C + SEL2470GM2で半日ほど撮り歩いてきましたが、まったく手が疲れませんでした。

α7Cは509g。
SEL2470GM2は695g。
合わせて約1.2kg。

たしかに軽いですよね。
けれど私が実際に使ってみて感じた軽さは、このカタログスペック的な軽さを凌駕するものでした。

おかしなことをいうのですが、私はα7Cと小三元レンズの「SEL24105G」の組み合わせより、α7CとSEL2470GM2の組み合わせのほうが、軽く感じました。

SEL24105Gの重さは約663g。
SEL2470GM2よりも32gほど軽量なレンズです。

なのに、あきらかにα7C + SEL2470GM2のほうが軽く感じます。これはなぜでしょう?? 考えられる仮説としては「バランス」と「材質」なのかな、と。

SEL2470GM2は、前玉あたりがボコッと出たような形状になっています。そのため気がつくと「フードを左手で持って、右手でα7Cを握るカタチ」で持ち運んでいました。おそらくこのスタイルで持ち運ぶと、左右の腕にかかる負担が、いい感じに分散されるのではないでしょうか。SEL2470GM2の前玉あたりに重さが集中した形状が、この持ち運び方には合っているのでしょう。

↑SEL24105Gは、レンズのマウント部分から中間にかけてが太くなっているため、カメラ側に重さが偏ってしまい、疲れを感じやすくなっていたのかもしれません。

材質については、賛否が分かれそうなところです。

SEL2470GM2は軽量化のために「プラスチック製」になりました。プラスチッキーです。正直、金属製のレンズと比べるとかなり安っぽいです。30万円ちかくするレンズとは思えない質感です。
けれど皮肉なもので、この「プラスチック感」がレンズの「軽さ」をより際立たせている気がします。私たちの脳は、プラスチックを重たく感じられないようになっているのでしょうか。

α7CとSEL2470GM2の組み合わせが最高である理由、2つ目は「絞りリングがあること」です。これはα7Cのカメラ価値を根本から変える「革命」だと思いました。

私がこれまでα7Cをメイン機として使えなかったのは「マニュアル撮影がやりにくかったから」です。

α7Cはグリップに前ダイヤルがありません。背面の後ダイヤルしかないんです。そのため「絞りとシャッタースピードを同時に調節する」ことが、これまではできませんでした。マニュアル撮影がやりにくいのは私にとって致命的です。

α7Cのコンパクトさは気に入っていたものの、α7IIIをいつまでも手放せなかった理由がこれでした。

しかしSEL2470GM2が、SEL70200GM2と同じように絞りリングを搭載してくれたことで、α7Cに革命がもたらされました。

正直な話、ズームレンズに絞りリングってどうだろう? と思うところもあったんです。ズームレンズは単焦点レンズとは違って、ズームリングも操作しなければなりません。ズームリングを回して、それから絞りリングを回して……そんなややこしい操作感になるのかな、と思っていたんですね。

しかし実際に使ってみると、ややこしいどころか、これが快適そのもの。
ズーム、絞り、シャッター速度、そのすべてをスムーズかつ同時に調節できます。

実際の運用は↑上画像のように、左手の人差し指・中指でズームリングを回し、左手の親指で絞りリングを回します。

レンズを握ったときに、自然に親指がくるところに絞りリングが配置されていて、軽く力を入れるだけで「フワッと」絞りが変えられます(クリックOFFの場合)。これが「さすがGMレンズ!」といえる極上のなめらかさ。このスムーズな絞りリングのおかげで、これまでの右手主体のマニュアル撮影よりも、マニュアル撮影がやりやすくなりました。

SEL2470GM2が発売されたことで、α7Cは私にとってひとつのムダもない「完璧で洗練されたカメラ」となりました。もはや美しさすら感じるレベルです。

「前ダイヤルが無くてマニュアル撮影がやりにくい!」と嘆いていたのがウソのよう。今となっては前ダイヤルがないことが、α7Cのもっとも気に入っているところになりました。わからないものです。それもこれもすべてはSEL2470GM2のおかげです。SEL2470GM2を発売してくれたSONYさん、ありがとう。

α7Cユーザー「せっかくボディが軽いのに、大三元レンズが重いよぅ」
SONYさん「よし、プラスチック外装にしてでも、α7Cに合った軽いレンズにするぞ!」

α7Cユーザー「前ダイヤルが無くて、マニュアル撮影がやりづらいよぅ」
SONYさん「よし、レンズに絞りリングを付けて、α7Cでマニュアル撮影をやりやすくするぞ!」

↑こんなありえぬ想像をしてしまうほど、SEL2470GM2はα7Cにピッタリのレンズだと思いました。今回のSEL2470GMのアップデートの恩恵をもっとも受けられるのはα7Cユーザーなのかもしれませんね。きっと私はα7Cに、SEL2470GM2を付けっぱなしにするんだろうなぁ。

ついでに申し上げておくと、SEL2470GM2は、画質いいっす、オートフォーカス速いっす、ボケきれいっす、すごい寄れるっす。

SEL2470GM2 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

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