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85mmの魅力とSEL85F18(FE 85mm F1.8)を選ぶ理由

使っていて最高に気持ちがいい。

ものは試しと軽い気持ちで買ってみたSONY純正のフルサイズEマウント対応レンズ「SEL85F18」。
85mmの中望遠という画角のレンズが、まさかこんなにも自分にフィットするレンズになるとは思ってもみませんでした。
そしてこのレンズは、これまでよくわかっていなかった「自分が撮りたい写真」を教えてくれました。

今回は、私が思うSEL85F18の最高なところ、そしてSEL85F18を選ぶ理由について書いてみたいと思います。最後にSEL85F18の作例も18枚ほど掲載しました。

前提として私が現在所有しているレンズを明らかにしておきます。

以上の5本です。
以下の記事は、これらのレンズを所有し使っている前提でお読みいただければと思います。

写真がシンプルになる

写真がシンプルになる。

いきなりですが、これが最も私がSEL85F18がいいな、と思うポイントです。

85mmという画角は、中望遠といわれるだけあってかなり狭いです。
眼の前の光景をすべて撮ることはできません。ゆえに必然的に「自分が撮りたいもの」にフォーカスした写真を撮ることになります。すると撮影した写真が「何を伝えたいのか」が明確なシンプルな写真になります。これが物事にシンプルさを求める私の性格にドンピシャではまりました。

当初、この狭さを窮屈に思うだろうな、と思っていました。自分に向いているのは標準域の50mm付近と感じていました。
けれど実際に使ってみると、これが本当に快適で。確かに撮りたいものをすべて撮ることはできません。けれど、「撮りたいものの全景」ではなく、「撮りたいものの最もいいところ」だけを捉えた写真を撮ることができるようになるんですね。

SEL85F18を使い始めて気がついたのですが、50mmくらいのレンズというのは被写体と背景や周辺のバランスが非常にいいんですね。
これはいってみれば普通のカレーライスです。カツカレーのように何かしらの具にフォーカスしたり、辛さをウリにしたスパイシーなカレーではない、いたって普通なカレーライスです。お店のカレーライスを撮影すれば、お店の雰囲気とカレーライスをちょうどいいバランスで伝える写真が撮れることでしょう。

85mmという焦点距離は、カレーライスを普通なまま撮ることはできなくなります。狭い画角ゆえに普通のカレーライスを撮影しても、ご飯にフォーカスするのか、ルーにフォーカスするものか、特定の具にフォーカスするものか、という選択を迫られます。つまり、普通のカレーライスを平凡なまま撮らせてはくれないのです。この取捨選択を迫る強制力があるからこそ、85mmで撮影した写真というのはシンプルにメッセージを伝え、ストーリーを語る写真になりやすのです。カレーライスはあくまでも例えですが。

この論理だと85mm以上の画角でも同じことはいえるのではないか、と考える方もいらっしゃることでしょう。
しかしこれ以上の画角になると、被写体に必要以上にクローズアップしたり、圧縮効果が面倒なことになります。かなり写真の腕がある人でなければ、扱いづらい難しい画角になると思います。
初心者の私が気軽にシンプルな写真を撮ろうと思ったとき、ベストな選択肢が85mmだった、ということですね。

きっと写真を続けていくと、最後にまた標準域に到達する予感はしています。
それはカレー専門店が色んなカレーを試行錯誤した結果、最後は普通のカレーライスにたどり着いてしまうようなものなのでしょう。

SEL85F18は軽い

ここからは85mmの良いところ、ではなくSEL85F18の良いところについて書いていきたいと思います。

まずSEL85F18はとても軽くて持ち歩きやすいのが良いところです。
SEL55F18Zもコンパクトで軽いレンズですが、SEL85F18はSEL55F18Zと違って「コンパクト」ではありません。普通といえるレンズのサイズ感で軽いのです。
これが私たちにとってもたらすメリットは「バランスの良さ」です。SEL55F18Zを使っていると、コンパクトすぎてレンズの胴体をもってカメラを支えるのに違和感があります。左手が馴染まない、と表現するとわかりやすいでしょうか。右手によってカメラが支えられている状態になりやすいと思います。

しかしSEL85F18は、レンズサイズがそれなりにあるため、左手と右手でカメラをしっかり支えている感じがします。どちらかに重さが偏ってしまうようなことがないんですね。

カメラとレンズの見た目のバランスが良いのもいいところです。
SEL55F18Zはコンパクトすぎてオモチャみたいに見えてしまうのが難点です。SEL55F18Zは本当にいいレンズなんですが、あとちょっと、というセリフが何かとでてしまうレンズでもあります。

SEL85F18は安い

といっても5万円以上するレンズですから、これを安いといってしまうのはレンズ沼に足を突っ込んでしまっている人間ならではの発言といえるのかもしれません。10万円以上のレンズばかりを買っているとこうなります。

しかしレンズが高いことで有名なSONY Eマウントにおいては安価なほうのレンズであることは事実です。
しかも中古価格は新品価格から大きく値崩れしていません。ということは、新品で購入して、もし自分に合わなければ売却してしまえば大きな痛手を被るようなことはありません。
つまり85mmというレンズを「試す」にはSEL85F18はうってつけのレンズといえます。

SEL85F18は画質のコスパがいい

SEL85F18はGMレンズでもカールツァイス銘でもない無印のSONYレンズです。にも関わらず、数値的な比較では解像度に関しては85mmのGMレンズを上回ります。価格差が3倍以上あるにも関わらずです。

実際、撮影した写真を見てみると解像度は驚くほど素晴らしいです。解像度に関しては、個人的にはSEL55F18Zに似たものを感じます。
ピント面のクッキリ鮮明さ、そしてなだらかで柔らかいボケ、適度にクローズアップされた画角、これらが組み合わさって極上の画作りをしてくれるのがSEL85F18です。

ただ、実は下位モデルのほうが解像度が高いというのはよくある話なのかもしれません。
SEL55F18ZはSEL50F14Zより解像感に勝りますし、今回のSEL85F18はSEL85F14GMに勝るといわれています。
しかし、私が所有するSEL55F18ZとSEL50F14Zで比べると、単純な解像度はSEL55F18Zのほうが上かもしれませんが、SEL50F14Zで撮影した写真はスペックには現れない明確な違いがあります。これは言語化が本当に難しい違いですが、明確で圧倒的な差です。値段分の違いは確かにあります。

なので単純に解像度が高い = 画質がいいというわけではないところに注意は必要です。
解像度の比較はGMを買えない場合の慰めにはなるとは思いますが、本質ではそこではありません。

より良い画質を求められる方は、やはりGMレンズを買うべきなのではないかと私は考えます。

つまり「SEL85F18は画質が良い」というのを正確にいうと、「SEL85F18は画質のコスパが良い」ということですね。

SEL85F18の作例

最後に私が撮影したSEL85F18の作例をいくつか掲載しておくので画質の参考にしてください。ボディはα7IIIでjpg撮って出し、絞りはすべてF1.8です。

なんでもない日中のワンシーンがドラマティックに写ります。

ここからは夜間撮影した写真です。
ISOはMAXで6400です。

口径食の影響で玉ボケは写真の外側にいくにつれてレモン型になっています。

↑ISO12800での写真です。

ブツ撮り。85mmは歪みなく被写体を撮影できます。


最後になりますが、私はSEL85F18を使ってみてはじめて自分が「シンプルな写真」を撮りたがっていることに気がつくことができました。写真内の情報量をできるだけ減らして、わかりやすい写真を撮りたがっていたんですね。そんな自分の気持ちに気づかせてくれたこのレンズに本当に感謝しています。

もしSEL85F18が10万円以上もするレンズだったら、私がこのレンズを買うことはなく、85mmという焦点距離を試すことすらなかったかもしれません。
その場合、自分がどんな写真を撮りたいのかずっと気づくことができなかった、と考えるとゾッとします。

約5万円という価格は決して安いとはいえないのかもしれませんが、自分の写真の好みがわからない人が試してみるにはちょうどいい価格だと思います。
Eマウントレンズで85mmという画角を試してみたい方は、SEL85F18をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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