少し前の話です。
雨上がりの山の中で写真撮影していた時、下り坂で足を滑らせて盛大に転んでしまいました。
その時、私が手に持っていたのはSEL24F14GMを装着したα7III。
ストラップを付けない派の私。カメラがあらぬ方向にスッ飛んでいって・・・とはなりませんでした。
幸いにして今回はカメラ、レンズともに無傷ですみました。スリップしたような転び方だったので、尻もちを付くようなカタチになったんですね。
この件は、今後の私のカメラストラップに関する考え方を大きく変えました。
もし仮にこれでカメラとレンズをダメにしていたらと考えると背筋がゾッとします。
かといってストラップを付けていたとしても、転び方によっては衝突はどうしようもないのも事実。首からカメラをぶら下げていても、前のめりに転んでしまえば終わりです。
しかし、今回の件で何も対策しないというのもはばかられるようになりました。つまらないことで高額なカメラをダメにしたくない。
「ストラップを付けたくない」という気持ちと、「カメラをダメにしたくない」という気持ち。
両者がせめぎ合った結果、PeakDesignから発売されているリストストラップを導入することで、対策することにしました。
PeakDesign ピークデザイン カフ リストストラップ
今回購入したのは、「PeakDesign ピークデザイン カフ リストストラップ」。
「リストストラップ」の名のとおり、手首とカメラをつなぐためのストラップです。
PeakDesignの製品といえばこれ。「アンカーリンクス」システム。
カメラ本体のストラップホルダーにアンカーリンクスを取り付けておいて、
ストラップが必要になったらカチッとはめ込むだけ。
外す時は、カメラ側に取り付けたアンカーリンクスを押し込みながらスライドさせるだけでワンタッチで簡単に外れます。
この着脱の軽快さがPeakDesign製品が支持される理由であり、アンカーリンクスシステムの優秀なところです。
ただ、個人的にはPeakDesign製品を常用することでカメラに取り付けっぱなしになるアンカーリンクスが疎ましく思うことがあります。
確かに便利なシステムなのはわかるのですが、ストラップホルダーにアンカーリンクスがぶらぶらするのがどうにも気に入りません。けれど、PeakDesignのアンカーリンクスシステム以上に便利な製品が今のところは見当たらなくて・・・ジレンマを感じるところです。
付属品一覧。
本商品には予備のアンカーリンクスが付属してきます。
アンカーリンクスの紐部分には寿命があり、赤いコードが見えてきたら交換時期です。速やかに交換しましょう。
持ち運び用のポーチ。私が使うことはなさそうです。
ピークデザイン カフ リストストラップを手首に付けてみたところ。
箱の記載によると、ピークデザイン カフ リストストラップの最大長は29cmで最短長は12cmだそうです。
ピークデザイン カフ リストストラップは、使わないときは手首に巻きつけてリストバンドのように収納することができます。
この画像が示すように、ピークデザイン カフ リストストラップにはマグネットが内蔵されています。
リストストラップ先端のアンカーリンクス接続部分をマグネット部分にくっつけると磁力でくっつく仕組みです。不要なときにストラップをぶらぶらさせなくていいのは助かります。この辺りの仕組みはさすがPeakDesignですね。
手首に付けた状態での最大長さはこれくらい。
平均的な成人男性が、腕を下げた状態でカメラを手放してしまっても地面にカメラが落ちない長さに調整されています。観光地で他の観光客などと接触してカメラを落としてしまうことが未然に防げますね。
イマイチポイントとしてはこれ。
カメラのグリップを握るときにアンカーリンクスごとグリップを握るべきか、
こんな感じで手の外に逃がすかを悩みます。
撮影に集中していると無意識的にいいようにしていたりしますが、どうするのが正解なのか地味に悩みます。
PeakDesign ピークデザイン カフ リストストラップ を使ってみた感想
今のところとりあえず買っておいて損はないかな、という気がしています。
通常、このての製品は付け外しが面倒くさくなって使わなくなるのがオチなのですが、ピークデザイン カフ リストストラップは、アンカーリンクスシステムのおかげで付け外しの億劫さが極限まで減らされています。本当に手間が少ないので使うことに関してストレスを感じるようなことはありません。ネックストラップのように大袈裟にならないのもいいところですね。
ピークデザイン カフ リストストラップを買うときに、似たような製品で「PeakDesign ピークデザイン クラッチ ハンドストラップ CL-2」と悩みました。クラッチ ハンドストラップはグリップに手を固定してくれるタイプで、こちらも手からカメラが脱落することを防いでくれるアイテムなのですが、取り付けに三脚接続用のアタッチメントを使わなければならないのが難点です。私の愛用するManfrottoのミニ三脚PIXIは、カメラネジに直接取り付けるタイプなので、クラッチハンドストラップの仕様とバッティングしてしまいます。そのため、今回はクラッチ ハンドストラップを諦めてカフ リストストラップを選びました。
この製品を本当に買ってよかった!と思うときは、撮影中に何かしらの事故に見舞われた時です。本製品を付けていなければ大事故になったであろう出来事を未然に防げた、できればそんな事態にならないのが一番良いのですが、屋外に出て撮影をすればどんなことが起こっても不思議ではありません。
幸いにしてピークデザイン カフ リストストラップは、付け外しのストレスをほとんど感じません。万が一の保険として使うにはピークデザイン カフ リストストラップが最も手軽で気楽に使えるのではないかと思います。
高額なカメラを破損してしまう前に、ピークデザイン カフ リストストラップをチェックしてみてはいかがでしょうか。
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