今日は、現在所有中のSONYフルサイズEマウントレンズ(単焦点レンズ4本/ズームレンズ2本)の良いところと悪いところや雑感について、初心者の私なりにまとめてみたいと思います。
以下の感想はすべてSONYのフルサイズミラーレスカメラ「α7II」と「α7III」での使用感です。
α7II、α7IIIをお使いの方のレンズ選びの参考になれば幸いです。
単焦点レンズ:SONY SEL50F14Z
使うのに覚悟がいりますが、最高の写真を撮らせてくれるのがSEL50F14Z。
とにかく重くて(778g)デカイので、使う人を選ぶのがこのレンズのポイント。
以前の記事でも似たようなことを書きましたが、このレンズの真価がわかるようになるには、それなりの写真経験が必要です。写真をはじめたばかりの人だと、後述するSEL55F18Zのほうがわかりやすく良い写真を撮れた気になれます。SEL50F14Zの写真はSEL55F18Zの写真ほどわかりやすくはありません。でも、写真経験を積めば積むほど、たくさんの写真を見れば見るほど、SEL50F14Zの写真の素晴らしさに気がついていきます。
ある意味では、このレンズの真価には気づかないほうが幸せといえるかも。
気がついたしまったが最後、たとえSEL55F18Zの約3倍の重さがありコンパクトさに欠けようともこのレンズを持って出かけたくなります。
このレンズを選ぶポイントとしては、自分が「解像力至上主義」に侵されているかどうかで判断するのが良いと思います。
せっかくのフルサイズですから解像力を活かした写真を撮りたい!と思うのであれば以下で紹介するSEL55F18Zのほうがオススメです。
そうではなく、解像度よりも「いい写真」「素敵な写真」という抽象的な言葉でしか表現できないような写真を撮りたいのであればSEL50F14Zが向いています。言語化の難しい抽象的な領域に訴えかける写真をたくさん撮らせてくれるのがSEL50F14Zだと私は思います。
誤解があるといけませんので最後に言っておきますが、SEL50F14Zの解像度はSEL55F18Zに見劣りしないレベルです。
SEL50F14Zのレビュー SONY Planar T* FE 50mm F1.4 ZA
単焦点レンズ:SONY SEL55F18Z
SEL50F14Zのレビューで言いたいことの大半を書いてしまいましたが、SONY フルサイズEマウントレンズの銘玉として名高いレンズがこの「SEL55F18Z」です。
軽量コンパクトでボディで、解像感の素晴らしい写真を撮らせてくれるこのレンズは、SONYフルサイズEマウント対応の単焦点レンズとしては一番人気のレンズだと思います。
私はα7IIで写真を初めたときに最初の一本にSEL55F18Zを選びました。ネット上でSEL55F18Z称賛する意見がとても多かったからです。結果的にそれに従って大成功だったと思います。
最初の1年はレンズはSEL55F18Zだけしか所有していませんでした。それでも大きな不満を感じなかったところがこのレンズの良いところなのですが、被写体によっては画角の狭さに泣かされることがたまにありまして。そんな時に後述するTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDが発売され、買い替えることに。いま思えばなぜこの時にSEL55F18Zを売ってしまったのかよくわかりません。TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDで撮影できる画角だから、と思ったような気がします。
結局、一年後にまたSEL55F18Zを再購入しました。レンズをリピ買いしたのはこれが初めて。それくらいいいレンズなんですね。
このレンズの悪いところというと「寄れない」といわれがちです。たしかに最短撮影距離は50cmと長くテーブルフォトにはあまり向いていません。しかし、さらに上の画角のレンズにいけば最短撮影距離50cmどころか1m以上というものもザラにあります。50cmはまだ頑張れば使える距離感なので、個人的には問題にならないかな、と感じています。最初の一本目がSEL55F18Zだと、そういう見方でレンズを評価できないとは思いますが。
軽量、コンパクト、カールツァイス、標準域、解像力の高さ、単焦点レンズ、10万円以下の値段。
売れるための要素がすべて詰まっているレンズ、それがSEL55F18Zです。
Eマウントの神レンズSEL55F18Zのレビュー Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
単焦点レンズ:フォクトレンダー NOKTON 40mm F1.2 Aspherical
人生で初めてのマニュアルフォーカスレンズを買ったのが「フォクトレンダー NOKTON 40mm F1.2 Aspherical」。
50mmという画角を使ったことのある人ならば誰でも、「もうちょっと広ければ」と考えますよね。かといって35mmは広すぎて散漫になりそう・・・となるとたどり着くのが、40mmや45mmという画角です。個人的にはどちらでも良かったのですが、マニュアルフォーカスのレンズを試してみたくてフォクトレンダー NOKTON 40mm F1.2 Asphericalを買ってみることにしました。
オートフォーカス性能が優秀なことで有名なα7IIIでMFレンズを使うというのは、ある種の背徳感のようなものを感じますが、α7IIIがピント域をズームしてくれるので、とても気持ちよくMFレンズを使うことができます。元々、DMFでピントを合わせることが多かったので、あまりMFレンズでも違和感はありませんでした。
マニュアルフォーカスレンズというと、オートフォーカス対応のレンズよりも不便と思われがちですが、まったく別次元のものだと私は思います。
料理で例えると、毎日料理をするのは大変ですよね?電子レンジや炊飯器などの家電などを使って手早く簡単に料理をしたいものです。
でも、気の向いたときにしか料理しない人の場合はどうでしょう?ご飯は土鍋で炊き、レンジでチンせずあえて湯煎を選んだりして手間暇をかけたりします。この手間暇を楽しめるのがマニュアルフォーカスレンズの醍醐味です。
私はマニュアルフォーカスレンズというのは、常用するというよりは普段オートフォーカスを使っていてたまに使うからこそ輝くレンズだと考えています。マニュアルフォーカスの楽しさを理解するには、むしろオートフォーカスの便利さを知ることが必要不可欠だと思います。
たまにマニュアルフォーカスのレンズひとつで出かける、それだけでその日は特別な一日になります。
丁寧にピントをあわせて被写体と向き合う時間を楽しむ。極論ですが、撮影後の「写真」を楽しむのがオートフォーカスレンズ、「撮影」そのものが楽しめるのがマニュアルフォーカスレンズかな、と。
個人的にはマニュアルフォーカスレンズはとても好きです。そしてフォクトレンダー NOKTON 40mm F1.2 Asphericalのフィーリングはすごく自分に合っていると感じます。開放はフワッとした写りで、ちょっと絞ればカリッときっちりした画になります。40mmという画角はちょっとだけ広いと感じることがあるものの、狭いよりはいいかな、と思います。
ただ、イベントや旅行でマニュアルフォーカスレンズを使うのは勇気がいります。自分のペースで撮れるもの以外を撮るには不向きです。そういう場合はオートフォーカスのレンズがやっぱり優秀だと思います。
個人的にはこの単焦点マニュアルフォーカスレンズのフォクトレンダー NOKTON 40mm F1.2 Asphericalから受けている影響は大きいです。
なんだろう、うまく言葉にできないのですが、このレンズだけで暮らし、旅ができるペース感というかライフスタイルが個人的な理想に近いのかな、と思います。
万人にオススメはできないレンズではありますが、オートフォーカスのレンズに慣れた頃に使ってみると、ハマる人はとことんハマるレンズだと思います。
NOKTON 40mm F1.2 Aspherical(E-mount)のレビュー フォクトレンダーの神レンズ
単焦点レンズ:SONY SEL85F18
85mmという標準域からは少し離れた中望遠域のレンズがSEL85F18です。
最初に結論からいってしまいますが、私が現在所有するレンズの中で最も好きなのがこのレンズです。以下の記事にその辺について詳しく書いています。
SEL85F18は、私が所有するレンズでは一番安いレンズで5万円くらいで購入しました。
もしこれからカメラを初める人がいるなら、SEL55F18ZよりもSEL85F18をオススメします。
SEL55F18Zほどではありませんが、軽量コンパクトなボディで、そして「フルサイズらしいそれっぽい写真」を量産できるのがSEL85F18です。
SEL55F18Zも似たような評価を受けるレンズなのですが、30mmほど異なる画角が大きな違いをもたらします。
85mmという画角がもたらすボケやすさや適度な圧縮効果は、ポスターやチラシ、雑誌などの紙媒体などで見かけるプロが撮った写真のようです。「その気になれる」というとわかりやすいでしょうか。
多くの人がSEL55F18Zを最初の一本、もしくは最初の単焦点レンズに選んでしまいがちな理由が「標準域」とよばれる画角ですよね。私もそうでした。
「標準」という言葉を使われてしまうと、まるでこれがスタンダードな気がしてしまうのです。「広角」「標準」「望遠」、この選択肢がある状態から最初の一本を選ぶときに標準以外を選ぶ人は稀でしょう。
たしかに標準域のレンズというのは扱いやすさを持っています。50mm付近は自分の足で近づけば望遠、離れれば広角といわれる便利さがあるので、尚更に標準域のレンズを選びたくなってしまいます。
けれど、あなたがカメラを初めようと思ったキッカケになった写真が標準域である可能性は低いです。
視野のすべてをカバーするような広角レンズのダイナミックな風景写真、望遠レンズならではのボケと圧縮効果を活かした情緒的なポートレート写真。けっして標準域のレンズで良い写真が撮れないというわけではありませんが、時として標準という言葉が「普通」を意味するように、標準域のレンズというのはある種の難しさのあるレンズだと考えています。色んなレンズを巡って最後にたどり着くところになる予感はしています。
SEL85F18の85mmという中望遠の画角は、写真を見る人に「非日常性」を感じさせます。
この「非日常性」こそが写真作品には必要です。なんでもない日常を普通に撮っただけでは誰も見向きもしてはくれません。なんでもない日常をまるで「非日常」のように撮る必要があるのです。
85mmという画角は、ボケやすく適度に背景と被写体を圧縮した写真を撮りやすいのです。無論、これ以上の画角にいけばいくほど非日常性は大きくなりますが、撮影者の写真についての知識が露呈してしまいやすくなり、初心者には扱いにくい画角になります。
85mmという画角は、まだ標準域の扱いやすさを残しつつ、非日常性のある写真をたくさん撮れる絶妙な画角です。
SEL85F18は、カールツァイスやGMレンズといった「銘」のあるレンズではないものの、写りの良さで定評のあるレンズです。細かい部分の違いはありますが、それはまったく同じ被写体をまったく同じタイミングで撮影した時以外で気にする必要のないレベルのように思えます。写真はレンズの性能よりも、「何をどう写すか」のほうが大切ですよね。
SEL85F18は、私のレンズ沼の終着点になったレンズでもあります。
初心者であれば買って損はしないと思いますので、お試しになってみてください。
ズームレンズ:TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD
今やフルサイズ対応Eマウントレンズの人気ナンバーワンといえばこのレンズ「TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD」です。
GMレンズと比べてもさほど見劣りしない画質と、軽量なボディ、そして比較的安価な価格設定が受けて爆売れしているレンズです。
でも、最初にハッキリと結論を言ってしまうと、私はこのレンズを使っていてカメラを売って写真をやめようと思ったことがあります。それくらい私の中では微妙なレンズです。
先述したように、私は最初の1年間を、SEL55F18Zだけを使い、その次の1年間をTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDだけを使って過ごしました。
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDは、本当に便利なズームレンズです。どこに持っていっても不自由を感じません。売れるのもよくわかります。
しかし私は、TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDで撮影しはじめて半年ぐらい経ってから、わざわざ高いフルサイズカメラで写真を撮る意義を見失ってしまいました。
F2.8というF値は特に大きくボケるわけでもなく、28mmという広角だけれど広すぎない画角に、75mmという微妙な領域のズーム。何をとっても綺麗です。でも、それで終わりです。よほど被写体に力がある場合をのぞいて、その先を感じることがありませんでした。SEL55F18Zのときは感じられていたモノが失われてしまったのです。
無論、私が初心者だから、という部分が多分にあることはわかっていますが、TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDを手にとる人の大半は初心者やライトユーザーでしょう。同じような状態に陥る危険性があります。
なんかこれならiPhoneでもいいかな。
本当にそう思いました。私の普段使っているiPhone XSは写真の画質も向上しましたし、暗所性能も格段にアップしています。TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDの広角端の28mmという画角はiPhoneと同じ画角です。誤解を恐れずにいえば、TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDは、iPhoneのカメラの画質を良くした進化版といえます。画質を進化させた代わりに、大きなボディとレンズを持ち歩かねばならなくなった、と。トレードオフを考えたとき、私は画質よりも持ち運びしやすいiPhoneを選びたいと考えました。iPhoneのほうがモバイル性能という軸ではTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDに勝っているのです。
結局のところ、私はこのレンズ以外に単焦点レンズを買うことで写真へのモチベーションが再び復活しました(これがレンズ沼の入り口だったのですが)。
個人的にはTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDというレンズは初心者向けではないと考えています。画質にこだわるプロやアマチュアの人が、単焦点レンズを抱えて出かける際の「万が一の保険」として軽量なTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDを持ち歩く、これが正しい使い方のように思えます。
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDをαシリーズで写真を初める人の最初の一本として買うのは、私はオススメできません。
先述したように、初心者はわかりやすくドラマティックな写真が撮れるSEL55F18ZやSEL85F18などの単焦点レンズがオススメです。
初心者にはTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDの便利さは毒です。撮るべき写真を必ず撮らなければならない写真を仕事にする人には重宝されるものですが、まだ目的の定まらない趣味レベルの初心者に「便利」という言葉はあてはまりません。「便利」の前に「楽しさ」です。「楽しさ」でレンズを選ぶなら最初にTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDをオススメする人はかなり減るのではないでしょうか。
文句ばかりいっているようにきこえてしまったかもしれませんが、文句ばかり言っています。
決して悪いレンズではありませんが、私とは出会い方が悪かったのだと思います。
いまは冷却期間としてドライボックスの中で眠ってもらっています。しばらくしたらいい距離感でこのレンズと付き合っていくこともできるかな、と考えています。
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD のレビュー
ズームレンズ:TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDで広角側が不足している人向けに発売されたのがTAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXDです。
このレンズについても最初にハッキリいってしまいますが、超絶使いにくい面倒なレンズです。
まず望遠端が35mmではなく28mmまでしかありません。
17mm-28mmという狭い可動域はこのレンズの悪いところです。17mmという画角が広すぎて狭めようとしても、思ったよりも狭くすることができません。結局、他の画角のレンズに交換しなければならないという面倒くささ。「せめて35mmまであれば」という言葉が口癖のようになっています。
最近はこのレンズを「単焦点レンズ」と思いながら使っています。ズームレンズと思うから不満がでてしまうのです。17mm、もしくは24mmあたりの単焦点レンズと思えって買えばそう悪いものでもないかな、と。
軽くてコンパクトで扱いやすい超広角域の単焦点レンズ。
もし、そう考えられないのであればこのレンズを買わないほうがいいと思います。SEL1635Zなどを買ったほうが幸せになれます。
このレンズについては間違えても初心者が最初の一本に選んではいけないレンズです。
超広角レンズというのは使うべきどころで使えば素晴らしい写真を撮ることができますが、ソレ以外では扱いにくい画角です。先ほど写真には「非日常性」が必要と書きましたが、超広角の世界は簡単に非日常を演出できるものの、良質な非日常にはなりにくいという特性があります。使う人の腕が極端に要求されるレンズです。
何を撮ろうとしても余計なモノが入り込みます。常に被写体に近づいていかなければならないわけですが、被写体が人や動物などの動きモノだった場合、通常であればカメラマンが近づけば圧迫感を感じて逃げるのが道理です。写真を撮影する以前の問題になります。
正直、購入前は広角レンズのダイナミックな写真に憧れていたものの、いまとなってはその不便さばかりが目についてしまっています。
TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXDも、TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDと同じく、しばらくドライボックスで眠ってもらうことにします。そのうち適切な付き合い方がわかるようになることを期待しましょう。
TAMRON 17-28mm F/2.8 Di III RXD(Model A046)のレビューと作例
以上、私が現在所有するレンズについての雑感をまとめてみました。
辛辣なことも書きましたが、それは私がそのレンズを使うべきところで使っていないから、ということも重々承知しております。
個人的にレンズとの付き合い方で大事なのは「考え方」なのかな、と思います。
レンズというのはどれも一長一短です。良いところもあれば悪いところもあります。
そのレンズに対してうまい捉え方をできない場合、それはレンズ沼の入り口となる可能性があります。足りない部分や悪い部分ばかりを見てしまい、売っては買ってを繰り返す悪循環に陥ってしまいます。
私はレンズ沼にハマった経験から大事なのは「レンズに時間をかけること」と知りました。
レンズというのは不思議なもので、買った直後には気がつけなかったことに時間の経過とともに気がつくようになることがあります。カレーが寝かせると美味しくなるように、レンズも寝かせると美味しくなるのです。それはきっと、自分の中でそのレンズに対する考え方が熟成され、洗練されていくからだと思います。
買った直後に「これじゃない!早く売れば売るほど高値で売れるし、新しいレンズを早く買える!」と考える気持ちはよくわかります。
確かにある意味ではそれは正しい考え方ともいえます。メルカリやヤフオク、中古買取業者も充実している世の中をうまく活用しているとも感じます。
けれど最近、私はレンズとの出会いは人との出会いに似ていると感じるようになりました。
単なるモノとして付き合うのではなく、レンズとは人のように付き合うものなのかな、と。確かに中古で売買できるという側面がレンズにはありますが、あえてそれをしないという考え方です。例え使えないレンズにあたってしまったとしても、そのレンズがあることで他のレンズが引き立つということもあるように思います。そして保険のように機能することもあるでしょう。
売って買ってを繰り替えすのは、効率的に見えて一番非効率なように思うようになりました。結局、このループは一生続きます。新しいレンズ、新しいボディを永遠求めて彷徨います。
それよりは、そのレンズの特性をしっかり把握して付き合っていくほうが豊かに思えます。たとえ年に一度しか使うことがなくても、それはもったいないことではありません。そのレンズがある、という充足感というか安心感のようなものは常に自分に影響しています。レンズというのは使わなければないものも同じ、というのは正しい意見ではありますが、あまり好きではない考え方、と思うようになりました。
徒然と適当に書いてきましたが、カメラや写真というのは人それぞれの楽しみ方があると思います。
自分なりに大切にしたいものを見つけ、個性を活かしたレンズや機材が選べるようになる、これが脱初心者への第一歩なのかな、思います。