GRIIIにビューファインダーを付けてみました。
と言っても、RICOH純正のGR用のビューファインダー 「GV-2」ではなく、SIGMAの「VF-11」というビューファインダーです。VF-11は28mm相当の画角に対応したビューファインダーなので、GRIIIにも使えます。フリマアプリで安く買えました。
GRIIIにVF-11を付けて街をスナップしてみましたが、結論からいうと「GRIIIにビューファインダーはマストアイテムではない」と感じました。
私が長いことビューファインダーなしでGRIIIを使ってきたからなのかもしれませんが、ビューファインダーがあったからといって、特段撮りやすくなったとは感じませんでした。
ビューファインダーをのぞくと「撮ってるぜ感」や「狙っている感」みたいなものは出ます。気分を「撮影モード」にしてくれる効果は、たしかにあります。人によってはこの感覚が欲しくて、GRIIIにビューファインダーを付けるんでしょうね。
でも私には、その「撮影モード感」が矛盾のように感じられました。GRIIIって気軽にスナップできるのが「いいところ」だと思うんです。ポケットからパッと取り出し、高速起動からのパシャッ、サッとポケットにしまう。西部劇の「早撃ち」のような使い方こそ、GRIIIに向いていると感じます。
ビューファインダーがあると、この一連の流れが淀んでしまいます。「ちゃんと撮らなくちゃ」という気持ちがはたらいてしまうんです。「早撃ち」ではなく「狙い撃ち」になってしまいます。これは私がGRIIIに求めるものとはちょっとちがうなぁ、と。
もちろん、GRIIIはAPS-Cカメラとしても優秀なカメラです。ファインダーできちんと狙って作品を撮っていきたい、という人がいたとしても不思議ではありません。あくまで私がGRIIIに求めるものと、ビューファインダーの相性が悪かった、という話です。
意外だったのが、ビューファインダーを付けてもGRIIIの携帯性は変わりませんでした。相変わらずカバンにスッと入りますし、相変わらずポケットからスッと取り出せます。
ビューファインダーを付けている間は、GRIIIの「液晶画面をオフにできる」のがメリットになりそうです。GRIIIはとにかくバッテリーの消費が激しいカメラです。旅行で一日撮り歩こうと思ったら、予備バッテリーが必要になります。それも2,3個ほど。けれどビューファインダーを付けて液晶画面をオフにしておけば、バッテリーの消費はかなり改善されそうです。電源を必要としない外付けビューファインダーならではのメリットですね。