レンズのフィルターがガッチリはまって取れなくなった(涙)。
そんな経験ありませんか?
私は出先でNDフィルターがレンズにハマって取れなくなって、せっかくのシャッターチャンスを台無しにしたことがあります。あれはとても残念な経験でした。
結論からいってしまうと、そんなときは「ゴムマット(ゴム板)」を使うことで、レンズからフィルターを簡単に外すことができます。
ゴムマット(ゴム板)を使ったフィルターの外し方
まず、ゴムマット(ゴム板)を用意します。
ゴム製であればマットはなんでも良いのですが、私はAmazonで販売している「ゴムシート」を使っています。合わせ買いの対象商品ですが、60円くらいで買えるのでオススメです。
このゴムマットの上に、外れなくなったフィルターが付いたレンズを押し付けるようにして「反時計回り」にレンズを回せば、
簡単にフィルターが外れます。
素手で必死に回しても外れなかったのがウソのようです。
なぜゴムマットを使うと簡単にレンズからフィルターを外せるのか。
理由は簡単、「ゴム」は摩擦係数が高いため、力が効率よくフィルターに伝わり軽い力で簡単に外せる、というわけです。
なので、実は「ゴム手袋」をはめてレンズをつかんでフィルターを回す、という外し方もあります。ゴム手袋は家庭にあることが多いので、家で外れなくなった場合はまずはゴム手袋をお試しになってみてください。
ステップアップリング・ステップダウンリングの外し方
このゴムマットを使った方法は、フィルターの上にステップアップリング(ステップダウンリング)のような「重ね付けして外れなくなったフィルター」を外す場合にも使えます。
レンズの時と同じように、ゴムマットの上にハマってしまったフィルターとステップアップリング(ステップダウンリング)を置いて、
上からリングを押し付けるようにして「反時計回り」に回せば、
簡単に外れます。
リング同士がハマっちゃうと、枠の幅が小さいので自力で外すのはかなり大変ですが、ゴムマットを使えば一撃で外すことができます。
レンズにフィルターをしっかり付けたい場合
ちなみにこの方法は「レンズからフィルターが簡単に外れないようにしたい」場合にも応用ができます。そう、ゴムマットにフィルターを付けたレンズを押し付けて、外すときの逆、「時計回り」にレンズを回せばカッチリとフィルターを付けることができます。
この方法は、レンズを買ったときに必ず保護フィルターを付ける人にオススメです。
レンズ保護フィルターをこの方法を使ってカッチリはめておくと、出先でNDフィルターやPLフィルターをを重ね付けして使ったあとに、レンズ保護フィルターごと外れてアタフタする事故を減らせます。
この方法でカッチリとはめたレンズ保護フィルターの上に、フィルターを重ね付けしてもレンズ保護フィルターごと外れてしまうことはありません。人力でフィルターを重ね付けしたぐらいではビクともしなくなります。
フィルタールーズを使ってフィルターを外す方法
ゴム板以外でフィルターを外す方法としては、フィルタールーズを使う方法もあります。
フィルタールーズは、丸いリング状の先端をレンズにはめて、手で圧迫しながら回ることでフィルターを外す方法です。
私はカメラバッグに入れて持ち運ぶために、邪魔にならないゴム板を採用していますが、持ち運びが不要な方はフィルタールーズを使われるのも良いと思います。
冒頭でもいいましたが、私は出先でNDフィルターが外れなくなったことがあるため、このゴムマットを常にカメラバッグに入れて携帯しています。
フィルターが外れなくなって半泣きで帰ってきたくなければ、お守り代わりにゴムマットを携帯しておくのを強くオススメします。
レンズのフィルターが外れなくなってペンチを持ち出す前に、ぜひこの方法をお試しになってみてください。
ペンチを使った方法は高確率でフィルターのレンズ面を傷つけるか、フィルター枠を歪めて状況を悪化させるだけですから……。