久しぶりに本を読む波がやってきているので先日Kindleの三周年セールでいくつか値下げされている本を買ったので読んで感想を書いていきたいと思います。
今回はビジネス書以外ならなんでも良かったのですがレビューが高かった本書「君と会えたから・・・」を読んでみました。
率直にいってしまえば内容は自己啓発本でよく目にするモノが多いのですが、18歳の男の子と女の子を中心としたストーリーでそれらをうまく易しく噛み砕いて書かれているので未成年者が読むのにちょうど良さそうです。
前半は自己啓発的な内容なのですが、後半は展開が変わって当初は思いもよらぬ結末を迎えます。意外性があって物語としても楽しめますね。
以下、気になった箇所をメモしておきます。
欲しいものを手に入れるためにお金を払っているわけではない。それに携わった人に、「ありがとう」を届けているのだ。
物語中でチーズバーガーの値段を例にモノの値段、経済的成功についての章があるのですがそこでの一節。
チーズバーガーを自分で作ろうとしたら、まずは牛を探してきて育てて〜野菜を種を巻いて育てて〜運んで〜加工して〜という行程が本来はあるわけで・・・という部分が本書中にあるのですが、普段はこういうことをすっかり忘れてしまっているんですよね。
私たちはマクドナルドにお金を払っているわけではなくて、あくまで最終提供者としてのマクドナルドが代表してお金を受け取っているだけで、実は生産、加工、販売に携わったすべての人に対価として支払っているんですよね。
そう考えるとチーズバーガーが数百円で買えてしまう昨今というのはなんだかすごいように思えてきませんか。
昨日までできなかったことを理由に、自分は一生それができない人間だと決めつけてしまうの。
昨日までできなかったという事実が、今日もできないという理由になんかならないのよ。
コレに心当たりがある方は多いのではないでしょうか。
自分でうまくいかない根拠を過去の自分から見出してしまうという負の連鎖の永久機関ですね。
事実であるだけに説得力を持ちすぎてしまうのかもしれませんが、極論をいえばこの論理で行動する人は「いつか死ぬ」という事実を知ったらその場で死ななければならないということになってしまいます。
人生の日々は正当性の証明のためにあるわけではないので、不毛な因果にとらわれずにむしろ昨日がうまくいかなかったから今日うまくいくとでも超理論を展開しながら生きていけばいいのかな、と個人的には考えています。
短時間で一気に読める平易さとボリューム感の本なので興味のある方はぜひ一読されてみてください。