行動科学に基づいた「継続」するための技術力、「続ける」技術を身につけ成果を出すための本です。
継続は力なりというものの、嫌なことやMUST行動の継続というのは難しいものです。
本書では意志力のような精神論による継続法ではなく、行動科学に基づいた「技術」で継続力を得る方法について紹介されています。
継続したい行動には二つのパターンしかない
本書では人間が継続したいと考える行動には以下の二つのパターンしかないと定義されています。
第一に英会話学習や筋力トレーニングを継続させたい、というような「不足行動を増やす」パターン。
第二に禁煙やダイエットで過食を防ぐ、などの「過剰行動を減らす」というパターン。
継続のための基本
①ターゲット行動の発生をコントロールする。
②ターゲット行動を邪魔するライバル行動の発生をコントロールする。
いかにターゲット行動(継続したい行動)に集中する環境を整えるかが鍵ということですね。
人は望む結果を得るためか、望まぬ結果を避けるためにしか行動しない
A.先行条件(選考条件) → B.行動 → C.結果行動(行動の直後条件)
すべての人間の行動はこの3要素から成り立っており、誰でも望む結果を得るため、望まない結果をさけるために行動します。
継続したい行動を継続しなかった場合はそれを上回る心理負担を与え、継続した場合は本人が心の底から嬉しいと感じることを与えるようにすれば良いわけですね。
このような動機づけの重要さは似たような行動科学の本などで多く語られるのですが、自分自身に強固な動機付けを行うというのはある種の自己催眠のようで少し違和感を感じるのは私だけでしょうか。
まとめ
一言で本書の継続するためのコツをまとめると
「継続するには、達成時にご褒美をもらい未達持にはペナルティを与える環境を整え、その環境に外部監視をつけましょう。」
ということですね。
社内の日報などに活かせそうなヒントをいくつか拾うことができたので、さっそく反映していきたいと思います。