ブログ記事を書く参考になるかな。と思って本書を手にとってみましたが、学生向けの「論文・レポート」の書き方指南書だったようです。
論文の構成
「目的」→「先行研究」→「資料と方法」→「結果と分析」→「考察」→「結論」
「問う」→「調べる」→「選ぶ」→「確かめる」→「裏づける」→「まとめる」
論文はレポートや小論文とは違って上記の構成であるのが望ましいそうです。
私はこのブログではコラム的な文章はあまり書きませんが、ブログ記事でも応用できそうではありますね。
論文の原動力
日常生活で面白いことを発見すれば,人に伝えたくなるのではないでしょうか。この面白い発見を伝えたいという気持ちが,論文を書く原動力になります。
これは論文でもブログでも同じですね。
論文でも「思わずシェアしたくなるもの」こそが書く原動力になるということなのでしょう。
オリジナリティとは
研究は、「巨人の肩のうえに立つ」と言われるように,先人たちが築いた巨大な業績にささやかなオリジナリティを加える試みです。そうである以上,先行研究を丹念に調べ,そのうえに小さなオリジナリティの花を咲かせるという謙虚な心構えが不可欠です。
これは研究だけでなくすべての物事でいえることだと思うのでメモ。
私たちがこれからはじめることに完全なオリジナルなどなく、所詮は誰かがやったことの延長線上にあるものだということですね。
これを意識せずにオリジナルにこだわる人は多いですが、オリジナルにこだわる生き方は辛いですし、人間がこれまでの人生経験で見聞きしたものを材料に発想する以上、完全なオリジナルというのは不可能なのだと思います。
常に先人の業績に感謝して謙虚にその業績を拝借しつつ、ほんの少しだけ自分らしさを加えていく、と考えるようにしたいですね。
記事冒頭でも述べたように、本書は「学生」が論文やレポートを書くための基礎知識を網羅的に紹介したもので、その観点から本書を開くのであれば良き指南書です。
学生以外が読んでも参考になるところはありますが、論文のようなお固い文章を書く必要がある人以外はあえて本書を選ぶ必要はなさそうです。
表紙をよくみると「迷える学生のための入門書です。」と書いてありました^^;