客観的な自分の強みを知るということ ストレングス・ファインダー

2018年も年の瀬を迎え、毎年恒例のAmazonランキング大賞が発表されました。

本部門のランキングを見ていて個人的に気になったのが「ストレングス・ファインダー」がランクインしていたこと。
この本がAmazonの年間ランキング上位に入っているのは興味深い。

数年前の発売以来ベストセラーを続けているストレングス・ファインダーとは何か。
なぜそんなに人気があるのか。

私自身の経験をふまえながらストレングス・ファインダーを紹介してみたいと思います。

新版 ストレングス・ファインダー2.0

ストレングス・ファインダー最大の特徴は「書籍でありながら読書目的で購入する人がいない」ということ。

本なのに読むために買わない。

なんとも不思議な話ですが、本書を購入する方の目的は、巻末に付属した「アクセスコード」。
このアクセスコードを使うことで「自分の強みを知るためのWebテスト」を受けることができるようになります。

このWebテストは「強み」を構成する以下の全34種の資質から、自分に当てはまるTOP5の「資質」を知ることができるというもの。

アレンジ、活発性、運命思考、学習欲、回復志向、競争性、共感性、原点思考、規律性、コミュニケーション、個別化、収集、公平性、最上志向、親密性、戦略性、慎重さ、自我、成長促進、着想、信念、自己確信、調和性、内省、責任感、社交性、適応性、分析思考、達成欲、指令性、包含、未来志向、目標志向、ポジティブ

テスト結果の精度が評判となり、全世界で約2,000万人(2018年12月 現在)がWebテストを受けたというから驚きです。
みんな自分の強みが何か知りたいということですね。

テスト結果

これは私のテスト結果。1年半くらい前に受けたときのものです。
資質の高い順に項目が並べられています。

「戦略性」が最も高い資質で、次いで「自我」「着想」「個別化」「活発性」の順に続きます。

テストを終えた直後に見れるのはTOP5の資質だけです。他29種の順番を知るには別料金がかかります。
自分の「強み」を知るにはTOP5だけで十分ですが、課金すると自分の「弱み」である低い資質を知ることができるようです。

驚きのない結果に驚愕

テスト結果を見た感想は「やっぱりそうか」の一言。
まったく意外性を感じさせない結果でした。

私の親しい人にも、私のテスト結果を見てもらいましたが、やはり感想は同じ。

これがストレングス・ファインダーのすごいところです。

私自身や、私と10年以上も付き合いのある親しい人が認識している「私の強み」と、たった30分程度で終わるWebテストの結果が一致しているのです。こんなことってありえるのでしょうか。

まったく驚きのない結果が出たことに驚かされるという。
ストレングス・ファインダーの精度は確かに凄まじいものがあります。

これだけ精度が高いということは、もし自分の想う自分の資質と、ストレングス・ファインダーの結果が示す資質が異なっていた場合、自分の自己認識が客観性を欠いていることを疑わねばならないでしょう。
ストレングス・ファインダーの結果は、自分の在り方を見直す良きキッカケとなりますね。

私の場合はテスト結果が自己認識とほぼ一致していました。
だからといってストレングス・ファインダーが役に立たなかったわけではありません。

ストレングス・ファインダーのテストを受け「テスト結果」という客観的なデータを得ることで、対外的に自分の資質について自信をもって伝えられるようになりました。

思い返せば、私が明確に「戦略作成」を自分のウリにするようになったのは、ストレングス・ファインダーをやった後から。

テスト結果と自己認識に乖離がなくとも、ストレングス・ファインダーは良きキッカケになり得るという好例ではないでしょうか。

新版 ストレングス・ファインダー2.0 – Amazon