気分と視座を変えてすぐ行動する人になろう!結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる

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良レビューが多くベストセラーになっていた本書「結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる」を読んでみました!

すぐに行動する

そうはいっても、成功する人、周りから評価・信頼をされる人たちと、そうでない人たちの間には、確実に「ある違い」が存在しています。それは何か?それは「すぐに行動に移せるかどうか」です。チャンスが訪れたときに、すぐに飛び乗れるかどうか。本気でやりたいことが見つかったときに、すぐに動けるかどうか。人から勧められたことを、すぐに実行に移せるかどうか。この行動力で、すべてが決まってしまいます。そして、この「すぐに」ということが大切です。

「すぐ」というスピード感を実現できるかどうかで人生がすべて決まる。大袈裟なようですが私もそのとおりだと思います。

気分と視座を変える

「気分」と「視座」を変えること。視座とは、ものを見る「視点と立場」のことです。たったこれだけのことで、あなたの行動力、実行力、夢をかなえる速度は、驚くほど上がっていきます。

「視座(視点)を変える」というのはビジネス書によく登場する概念ですが、「気分」に着目しているのは新しかったですね。

モチベーションと気分

 人の行動力は、モチベーションが支配しているのではありません。行動力は「気分」で決まるのです。いくら「価値観」や「未来像」が明確であっても、「気分」が下がっていたら動けません。モチベーションが高かったとしても、気分が乗っていなければ、あらゆるやる気を失ってしまうのです。

大局観から導き出される「モチベーション」よりも、今日を行動するためには「今の気分」がまず大事、というのはその通りではないかと。

私たちは「気分」で仕事をするのが良くないと思いがちですが、逆に「気分」の影響力の大きさを認めてうまく付き合うようにしたほうが良いですね。

ブレーキとアクセルを同時に踏まない

 行動できない状態は、頭の命令に対して心がストライキを起こしているときでもあります。「働きたい、会社に貢献したい」と思う一方で、「給料がこれだけでは働けない」とストライキを起こして、動けなくなっている状態です。こういったとき、まずはこの「ねじれ」を改善する必要があります。

これはよくいわれる「ブレーキとアクセルを同時に踏まない」ということですね。

本人はアクセルを踏んで加速しているつもりでも、向かう先に自分にとってのデメリットなどが待ち受けていると心理的にブレーキをかけてしまうことはよくあります。

こういう時は大抵、本人の意識下では素晴らしいところに向かっていると錯覚していて、深層心理的には目的地に潜む問題点に気がついている、という状態に陥っているわけです。

これでは、行動できない、頑張れるワケがない、のは当然ですよね。

考えると悩むの違い

「考える」と「悩む」は、似たような言葉ですが、意味はまったく違います。「考える」とは、論理的思考法を使って、なんらかの解決を図るために頭を使うこと。一方「悩む」というのは、「行動に結びつかないように考える」ことです。

非常にうまく説明されていると思ったのでメモしておきます。

つまり「考える=行動するため」、「悩む=立ち止まるため」というわけですね。

モチベーションとは

10秒で結果を出す人は、モチベーションとは「やる気の素」だと理解しています。そして、「外発的モチベーション」よりも「内発的モチベーション」に従って自律的に行動します。「やる気の素」である「譲れない価値観」と「心躍る未来像」を常に明確にし、自分のやる気はコントロールできるということも知っています。  だから、「モチベーション」を他人のせいにしません。「やる気」を出したければ出し、すべきことには、自分の「譲れない価値観」に照らして「やる気」の出るアプローチを探します。

モチベーションを他人や環境などの外的要因で”決定されている”と認識していると常に不安定でムラの原因になってしまいます。

モチベーションとは自らの内的要因により”決定している”と認識することで、物事の解釈を変えるなどしてコントロールが可能になり、やる気につなげることができるようになりますね。

気分と視座が世界を決める

気分と視座を変えれば、世界はその姿を変えます。世界がどのように姿を現すかは、あなた次第なのです。

今、私たちが認識している世界は、今の「気分」と「視座(視点)」で形成されているというわけです。

もしあなたの今があまり良くない状態にあるのであれば、いきなり状態を変えようとはせず、まずは「気分」や「視座」を変えることで自ずと状態も変わるようになるのではないでしょうか。

気分と視座は自分で決める

主体的に生きる第一歩は、自分の気分と視座を自分で決めることです。「辛いときは辛い、悲しいときは悲しい」という感情を味わうことがいけないわけではありません。大事なのは、「それを選ぶのは自分」だということです。そして、自分で気分と視座を選ぶことができるということです。あなた自身がどんな一生を過ごしたいか、そのために今どんな時間を過ごしたいか、ということに意識を向けてみてください。常に気分と視座を自分で決めていけば、あなたの人生はいつでもあなたのものです。

「主体的」というと「自ら行動する」というイメージがありますが、まずは行動に先立って良き「気分と視座」を選ぶことが大切ということですね。


本書の感想としては、「すぐやる人」をいきなり目指すのではなく、「すぐやりたくなるような状態の形成やモノの見方」をするように努めることが大事ということですね。

「気分」と「視座」によって世界が決まる。普段から意識して自らにとって良き状態を保つように努めたいですね。