日記歴30年のカリスマ名物講師に翻弄された読後感・・・日記の魔力

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ブログにも相通じる部分が多そうな「日記」をテーマ書かれた本書を読んでみたのですが・・・久しぶりにサンドバッグにされたような読後感です^^;

表題:日記の魔力
著者:表 三郎
発刊:2004/7/31
出版社:サンマーク出版

まず結論としては本書は「面倒くさい;;」のひと言。

言い回しや例えが面倒なことこの上なく、わたし程度の読解力で楽しめる本ではなかったです。

本書は表題から察すると「日記」の「書き方」や「効果・効能」に着目して書かれたように思いがちですが、実際は「記録」が人の人生においてもたらす「効果」について書かれた本です。

いくつか共感できる部分はありましたが、その最たるモノとしては「考えたことを日記に書く必要はない、感想はいらない」ということ。

日記に「感想」を書く必要はない。自分がその日、取った行動を客観的に記録すればそれだけで充分なのだ

これは私がブログを書く上での「コツ」として感じている「過去だけを書く」というところと同じで、ある程度のまとまりを持って完結する性質の文章ではなく、日記やブログのように日々積み重なっていく性質のモノの「書き方のコツ」は相通じるところがあるな、と感じました。

そんな感じで前半は「日記」について書かれている部分が多いのですが、後半になると「日記」については申し訳程度に触れるだけで、後は著者の人生論といって過言ではないので、純粋に表題を期待しての読書はオススメできない感じです。

自分の読解力のなさを棚に上げていえば、皮肉な話ですが「日記歴30年というだけのことはあり、他者の目に触れることを前提としない文章が得意なのかな」と感じるほど本書自体もまた著者の「日記」的なモノであるように感じました。

誰にでもオススメできる本ではありませんでしたが「読書好き、本好き」の方の中にはこういった歯応えのありそうなモノを好む方はいらっしゃいそうですので、興味のある&自信のある方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。