「体験」を売ることの大切さに気付かされる本!マンガでわかる! 安売りするな! 「価値」を売れ!

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「マンガでわかる!」のコピーにひかれて数年ぶりに「紙の本」を買いました・・・が、皮肉な結果で「体験を売る」ことの大切さについて学ぶことになりました。

表題:マンガでわかる! 安売りするな! 「価値」を売れ!
著者:藤村正宏
著者ブログ:マーケティングコンサルタント藤村正宏ブログ
漫画:矢尾なおや
発刊:2016年1月30日
出版社:実業之日本社

本書はかつてこのブログでも読書日記を書いたことのある「安売りするな!「価値」を売れ!」、「やっぱり!「モノ」を売るな!「体験」を売れ!」、の著者「藤村正宏」さんの新刊で、藤村さんの提唱される「体験を売る」ことを重視した「エクスペリエンス・マーケティング(通称:エクスマ)」のエッセンスについて「漫画でわかる」というふれこみの本です。

以前読んだその2冊が良かったので、本書の発刊を知りAmazonで予約注文していて昨日ついに発売になり手元に届きました。

「マンガでわかる!」というタイトルの通り本書は画像のようにマンガで「体験を売る」ことの大切さについて解説していくと思いきや・・・

・・・文字ばっかりです。

マンガは要所に数ページずつ配置されているだけで、それ以外はすべて文章での解説なんですよ・・・。

↑この画像の黒い部分がマンガパートの部分で、白い部分が文章パートの部分です。私にとってはマンガ成分が少ないです・・・。

藤村さんの提唱される「エクスマ」は「モノ」ではなく「体験を売る」というもので私も共感するところがあったのですが、この本のタイトル「マンガでわかる! 安売りするな! 「価値」を売れ!」で私の期待した体験はエクスマのエッセンスについて「マンガでわかる!」という体験だったのですが・・・これはいかがなものでしょうか。

私の理解していた「エクスマ」ではお客さんにどんな体験をさせるか、を重視するものだと信じていたのですが、このタイトルでこの結果というは著者と本書が語る「体験を売る」大切さと真逆の結果になっちゃってませんかね・・・。

今回は私自身がはじめてAmazonで予約注文までして買ったほど「マンガでわかる!という体験」を期待していただけに落胆も大きく、皮肉なことにこの経験が私に「体験を売る」ということはどういうことなのかをあらためて学ばせる結果となりました。


結論としてはこれまで「エクスマ」に触れたことのない方で「マンガでわかる!」を期待しない方にはオススメできますが、私のように文章を読むことが苦手で「マンガでわかる!」に惹かれて買おうとしている方にはオススメできません。

「マンガでわかる! 安売りするな! 「価値」を売れ!」という本に対して「マンガでわかる!」を期待するな、というのもおかしいんですけどね。

「エクスマ」については一見の価値はあると思いますので興味のある方は手にとってみてはいかがでしょうか。