日本三大大仏を超える大きさの大仏が能登半島にある。
その事実をどれほどの方がご存知でしょう。きっと多くの人にとって初耳であるに違いありません。
なぜ能登の大仏はまったく知られていないのか。
誰がいったいなんのために建立したのか。
調べてみると、能登長寿大仏の驚くべき事実が明らかになってきました。
能登長寿大仏 石川県鳳珠郡穴水町 真和園
能登の大仏こと「能登長寿大仏」は、石川県鳳珠郡穴水町の「真和園」という施設に建立された青銅製の阿弥陀如来像です。
国道249号線で能登半島の最先端を目指す道中にあり、拝観料は無料です。
能登長寿大仏の総高さは13.7メートル、総重量は32トンにも及びます。
大仏の高さは8.4メートル。これは日本三大仏のひとつ富山県高岡市にある「高岡大仏」の高さ7.43メートルを超えています。
建立は2003年。2000年代に入ってから作られた大仏で、表面にはまだ新しさが残ります。
能登長寿大仏の「長寿」の名は、建立者が百歳まで生きたことに因みます。
建立者。
そう、この大きな仏像は、穴水町で建設会社をされていた堀内秀雄さん(明治41年-平成21年)という方が「町民の安らぎになれば」と、長い年月と私財を投じて建立されたというから驚かされます。徳高い行いは、寿命を延ばす効果があるのかもしれませんね。
能登長寿大仏のある真和園には、三重塔や観音堂など大仏以外にもたくさんの見どころがあります。園内は歩道が整備されており、神社仏閣好きが散策するのにうってつけの施設です。
真和園の園内は、木々や置き石が綺麗に整備されており、落ち着いた静かな雰囲気です。美しい自然を眺めなら散策し、時折あらわれる建造物に想いを馳せる。優雅で贅沢な大人の時間を過ごせます。
もっと時間をかけてゆっくり真和園を散策してみたかったのですが、この日は天候が悪く途中で土砂降りに見舞われてしまい、散策を断念。大人の時間どころかダッシュで駐車場まで戻る運動会でした。
能登長寿大仏を含む真和園は、これだけの施設を有し手入れされているにも関わらず、拝観料は無料です。園内には無料の専用駐車場やトイレもあります。私が行ったときにはお食事処の蕎麦屋さんもあったのですが、今日現在食べログやGoogleでは「閉店」とされており、現在も営業しているかどうかは定かではありません。
能登半島を旅される際は、能登長寿大仏で旅の安全を祈願し、大仏の大きさに驚いてみてはいかがでしょうか。