男鹿半島の西北端にある入道崎は、その海に突出した地形から日本海を視界一面の大パノラマで見ることができる景勝地です。
白黒のパンダカラーが特徴的な入道崎の灯台。
この灯台は一般の人も上ることができる貴重な灯台なのだそう。
なのに理由もなく登らなかった人がここに。
入道崎は世界の名だたる都市が位置する北緯40°線上にあり、それを示すモニュメントが設置されています。
ちなみに北緯40°の都市というと、
- アメリカのニューヨーク
- 中国の北京
- イタリアのナポリ
- スペインのマドリード
などがあります。
このモニュメントの隙間をつなぐ線が北緯40°線。
入道崎はあたり一面が芝生で覆われていて、日本海とのコントラストがとても美しいです。
海岸線はリアス式海岸のような波に岩が侵食された地形が広がっています。
入道崎の前にはお土産屋さんと飲食店が並びます。
実は入道崎にきたもうひとつの目的が、ご当地グルメの「石焼き料理」。
石焼き料理は男鹿半島に伝わる郷土料理で、熱した石を近海で獲れた魚や野菜たっぷりの木桶に放り込むという豪快な料理。
石焼き料理が食べられるというお店を目指して入道崎までやってきたのですが……残念なことにお目当てのお店は潰れていました。
しかし、近くにあったオレンジ色の派手な外観のお店には「男鹿名物 石焼」の文字が。
捨てる神あれば拾う神あり。このお店に決めました。
なんでしょう、すごく独創的な内装のお店です。テレビ番組と芸能人アピールがすごい。
スペースがあればぐいぐい写真と文章でアピールしてくるこの感じ……楽天市場の商品ページに通じるものがあります。
シンプル好きな私とは相容れぬ予感。
一抹の不安を感じつつも本懐を遂げるべく石焼き料理を注文。
「すみませーん、石焼き料理定食お願いしまーす」
「ごめんなさい、今日はお魚が入ってきてなくて石焼きはちょっとねー○☓△□」
捨てる神しかいなかった。
お目当ての石焼き料理が食べられないと知りすっかり意気消沈。
しかしせっかく入道崎まで来たのであれば少しでもご当地感のあるものを食べたい。
そんな卑しさにも似た感情が「UFO丼」なる未確認も甚だしいモノに手を出させてしまいました。
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花火!?
誕生日でもないのに店員さんが持ってきてくれたUFO丼は花火が散っていました。これは恥ずかしい。
まったく予期せぬ花火の登場に驚かされました。丼物に花火ってアナタ。
メニューをよく見てみると「イクラは夜の星 花火UFO丼」と書かれていました。
絶妙なところで花火が写真に入りきれていません。
未確認すぎました。
しかし花火一本でここまで書かせるのですから、マーケティング的には成功していると認めざるを得ません。そうか、花火という手があったか。
そしてさらなる驚きはこちらの「UFOラーメン」。
UFOラーメンという色物な名を与えられたこのラーメン、すごく美味しかったです。
私の人生で食べた塩ラーメンの中で一番美味しかったといって過言ではありません。
絶妙な塩加減でアッサリとしたシンプルな味わいが実に素晴らしい。
新潟から遠く離れた地で、自分に合う美味しいラーメンに出会うというのは幸運なのか不幸なのか。
人生で一番美味しかった塩ラーメンの名がUFOラーメンなのは不幸だと思う。人に言えない。
このお店がUFO推しな理由。
実は男鹿半島はUFOの目撃情報が多いことで有名なのだそうです。
入道崎にあるこのお店「みさき会館」の店主は、実際に入道崎でUFOに遭遇して動画まで撮影したとのこと。店内ではそのときのDVDも販売されていました。
動画の12:30地点から店主が撮影したUFO動画について紹介されています。
その後、真山地区にある「なまはげ館」を観光し、夕暮れ時に夕日を見に入道崎に再びやってきました。
雲が多く夕日は望めないかな、と諦めかけたその時、
雲間から少しだけ太陽が顔をのぞかせてくれました。
水平線に沈む夕日を見ることは叶いませんでしたが、夕暮れ時の入道崎の風景は美しかったです。
石焼き料理が食べられなかったのは残念でしたが、またいつか訪れる理由を残したと思うことにします。