上越市立水族博物館 うみがたり 館内観光/イルカショー/シロイルカ/マゼランペンギン

2018年にリニューアルオープンした「上越市立水族博物館 うみがたり」に行ってきました。

上越市立水族博物館 うみがたり

上越市立水族博物館 うみがたりは、80年の歴史がある老舗の水族館。

長年の営業で老朽化した施設を建て替えて2018年6月にリニューアルオープン。美術館のような近代的な建物に生まれ変わりました。

現在は約300種、45,000点の水棲生物が飼育されています。

うみがたり 館内観光

うみがたりの展示数は多くありません。
水族館としてはコンパクトな部類といえます。

小さな施設で少ない魚種。
どうやってお客さんに足を運んでもらうか。

うみがたりは「展示デザイン」を工夫することで、施設サイズの課題を解決します。

メイン水槽の「うみがたり大水槽」。
天井から光が差し込み、コントラスト豊かな海中風景が広がります。

うみがたり大水槽の直上には、採光用の丸穴が開けられています。
ここから自然光が差し込む設計です。

うみがたり大水槽の水面部分は、新潟県の日本海がモチーフ。
佐渡があるのにお気づきでしょうか。

水槽を覆うほどのイワシの魚群。

サメが近づくと、

避けるように魚群のカタチが変わります。

絶えず変化し続ける魚群。
ずっと見ていても見飽きません。

コンニチハ。
人懐っこいエイ。

水槽の向こうに見える人影。

大胆な形にカットされた窓。

視界の取り方で、同じ水槽でも違った印象を受けます。

大水槽の底には、360度が見渡せるチューブトンネルがあります。

うみがたりの生き物たち

気持ち悪さがクセになるウナギの展示。

珍しいイカの展示。
空中に浮かぶように泳いでいました。

ブラックライトに照らされたダイオウグソクムシ。

蛸壺に入るタコ。

エビ。家族でしょうか。

クラゲ。ゆらゆらと泳ぐ姿に癒やされます。

水中のイルカショー ART OF DOLPHIN

水族館といえばイルカショー。

うみがたりのイルカショーは、屋上の「イルカスタジアム」で行われます。

イルカスタジアムの観覧席からは、水面と眼前に広がる日本海が繋がっているように見える設計です。

冬季のイルカショーはイルカスタジアムではなくイルカホールという水槽で行われます。

珍しい水中のパフォーマンスということもあり、開演1時間前から多くの人が待っていました。

開園時間には大勢の人だかりで大変なことに。

あまりの人の多さに入場規制がかけられてしまいました。

イルカホールは収容人数が少なく、すぐに満席になってしまいます。
一度ショーを見逃すと、次のショーまでは2時間ぐらい待たなければなりません。

曜日にもよると思いますが、水中のイルカショーを見たいなら開演30分前には会場で待つようにすると良さそうです。

入場規制ゲートの外でしたが、ART OF DOLPHINを少しだけ楽しむことができました。

音楽に合わせたイルカとトレーナーの優雅な水中パフォーマンス。

ジャンプがないので派手さはないものの、ゆったりとお互いを確認し合うような姿に、人とイルカの強い絆を感じさせてくれるショーでした。

シロイルカ レクチャー

フレンドプールではシロイルカ(ベルーガ)を見ることができます。

上越市立水族博物館 うみがたりはシロイルカを見ることができる日本で5番目の水族館だそうです。

フレンドプールは常に人だかりができていて、シロイルカの人気の高さがうかがえます。

しかしシロイルカ君。
君はなぜいつも横を向いて泳ぐのか。

シロイルカは氷の海を泳ぐため、背びれが氷にあたらないように退化してなくなったそう。

横を向いて泳ぐのは、かつて背びれがあった頃、氷に当たらないようにする工夫だったのでしょうか。

なぜか水槽の隅から離れようとしないシロイルカ。

上越市立水族博物館 うみがたりでは二頭のシロイルカが飼育されていますが、一頭は終始この調子で二頭が一緒に泳ぐ姿を見ることはできませんでした。

レクチャーによれば、最近ココがお気に入りなのだとか。

フレンドプールではアザラシも展示されています。

シロイルカの生態について知ることができるシロイルカ レクチャー。

イルカショーと同じく、こちらも時間前には大勢の人だかりで混み合っていました。

目の前を優雅に泳ぐシロイルカを見ながら、その貴重な生態について学べます。

この日はマイクが故障したそうで、飼育員さんが自声で一生懸命に解説していました。

マゼランペンギンの群泳

驚くことに、上越市立水族博物館 うみがたりは、マゼランペンギンの飼育数が「世界一」だそうです。

ぐるぐると時計回りに泳ぎ続けるペンギン達。

この光景が見られるのは世界でココだけ。

ということを、どれだけの新潟県民が知らないのでしょうね。
販促に携わる者としては少し勿体なさを感じます。

ペンギンの水槽は下から見ることもできます。
まるでペンギンが空を飛んでいるようです。

飛べない鳥を飛ばしてみせる心にくい演出。

一頭が水中に潜ると、他のペンギンも次々に飛び込んで迫力ある光景が繰り広げられます。

ペンギンが水中を泳ぐ姿を見たのはこれがはじめてかも。

滑らかに泳ぐ姿が印象的でした。

水中だけでなく、地上でペンギンを見ることもできます。

すぐ近くを、よちよちと歩く姿が可愛らしい。


上越市立水族博物館を訪れたのは実に30年ぶり。
小学校のバス旅行で来たとき以来です。

さすがに当時とは建物が変わったので、かつての面影を感じるようなことはありませんでしたが、水族館の非日常性が感じさせるドキドキワクワク感はいくつになっても変わらないものです。

先述したように上越市立水族博物館 うみがたりは決して大きな水族館ではありません。
丸一日を過ごすようなイメージで訪れると物足りなさを感じる方もいらっしゃると思います。

個人的には上越市立水族博物館 うみがたりのコンセプトに好感が持てます。
厳選された魚種を短時間で楽しめるのはコンパクトな水族館ならでは。
創意工夫の凝らされた魚の見せ方は、単に魚を眺めるだけではない新しい水族館の楽しさを感じさせてくれます。
リニューアルされたばかりの綺麗な建物もひとつの見所で、随所に感じられる近代的な建物デザインは見ていて飽きません。

水族館というと子供向けの印象ですが、上越市立水族博物館 うみがたりは、大人のデートコースにちょうどよい水族館だと思います。
反面、子供には魚種の少なさが物足りなく思えたり、冬季の水中イルカショーの優美さが理解できないかもしれません。

定番の水族館らしさを求めるのであれば新潟市のマリンピア日本海まで足を伸ばされるのがオススメです。
約500種20,000点の展示数と、イルカショーは冬でも屋内施設でジャンプなどのあるショーを楽しむことができます。

これまでとは違った水族館を楽しみたい方には上越市立水族博物館 うみがたりをオススメします。

リニューアル直後でまだ施設が綺麗なうちに足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

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上越市立水族博物館 うみがたり
新水族博物館整備課 – 上越市ホームページ