先日購入した、どんなカバンでもカメラバッグにすることができるインナーボックス。
お気に入りのカバンを最高のカメラバッグにできた!Kenko カメラバッグ Luce インナーボックス
このインナーボックスがピッタリ合うカバンはないものかと探していたところ、見た目がカッコよくて普段遣いもできそうなメッセンジャータイプのカバンを見つけたのでレビューしてみたいと思います。
Topologie Pacer Messenger Dry(トポロジー ペーサーメッセンジャー ドライ)
今回購入したのは、Topologieというメーカーのメッセンジャータイプのカバン「Pacer Messenger Dry」。
「Dry」という名が示すように、防水対策がしっかり施されたカバンです。
ポリエステル製のカバンで、小さく見えますが(サイズは22 x 41 x 14cm)容量は12Lと十分な大きさがあります。
Topologieというメーカーは、2018年に創業したばかりの新しいメーカーなのだそう。
クライミングのツールなどにインスピレーションを受けた製品を開発しています。
公式ホームページをご覧いただくとわかりますが、つや消しの黒を基調としたシンプルデザインでモノトーンの製品が多く、個人的には好きなデザインが多いです。
このカバンは小さく見えるのですが、収容能力がすごいです。
13インチのMacBook Airを収納することもできます。
コンパートメントx3
小物用内ポケットx2
小物入れや内部の区分けが多いのもこのカバンの特徴です。
カメラ用品にはバッテリーやレンズペン、NDフィルターなど小物が多いので、この仕様はありがたいですね。
フラップ部分は防水仕様。カバンの「傘」の役割を果たしてくれるようになっています。
背面ポケットのファスナーも止水ファスナーになっています。
水に弱いカメラ用品を入れるにはこれ以上ない仕様といえそうです。
このカバンには持ち手(キャリーケース用のハンドル)が付いています。
地味にこれの有る無しは重要です。
愛用してきたPORTERのカメラバッグにはこのハンドルがなかったんです。なのでと、持ち運ぶには肩紐を持つか、本体を下から持ち上げて移動させるしかありません。一回だけならなんてことはないのですが、それなりに重量のあるカメラ用品をいれたバッグでこれをやるのが地味に面倒でした。
このカバンはそのかゆいところに手が届いているのが素晴らしい。
フラップを止めるには、このバックルを使うと思いきや、
実は強力な磁石を使ったマグネット式です。
バックルはどうしても中身が飛び出すと困る場合などに使い、普段はマグネットだけでフラップを閉じておけるので、カメラを出したり収納したりがやりやすいです。
肝心のカメラ用品を入れてみたところ。私が必要とするものすべてがきちんと収まりました!これは感動。
・SEL50F14Zを付けたままのα7III
・TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD
・Manfrottoのミニ三脚PIXI
・予備バッテリー
・iPhone
・インナーボックス
これだけのものをカバン内に収納しても、まだ小物類や財布ををたくさん入れるだけの余裕があります。
ミラーレスのレンズとしてはヘビィなボディサイズのSEL50F14ZとTAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXDが、そのまま入ってしまうのが驚きです。
このカバンの本当に優れたところは、中身をそれなりに入れて収納エリアがいっぱいいっぱいになっても、他の収納エリアにそれが干渉しないんです。
例えば、メインエリアの収納がいっぱいになったとしても、フロントポケット部分には余裕があるので、財布やiPhoneをスッと出し入れすることができます。本当に使いやすいバッグです。
Topologie Pacer Messenger Dryの感想
ここからは、Topologie Pacer Messenger Dryを使ってみた正直な感想をいっていきたいと思います。
まずは真実をお話するところからはじめます。
Topologie Pacer Messenger Dryのページを見ると、こんな感じの写真でこのカバンを紹介する画像がたくさん並んでいます。とてもカッコイイ写真が多く、これで購入する意欲がわいた人も多いと思います。
しかし、真実はこうです。このカバン、実は薄くてペラペラ。
中身をそれなりに入れておかなければ、自重でくしゃくしゃになってしまい、カッコイイどころかめちゃくちゃかっこ悪いです。
これはカバンの中に、ハダカの状態のカメラを入れた様子。
カバン自体に形状を維持する機能がないため、でろーんとしてしまいます。
カバンの中に入れたものの形状がダイレクトにカバンにでるので、デコボコになって格好悪いです。
買うときに、いい感じのデザインや質感にしては安いな、と思ったんですよね。7,500円にしてはカッコイイカバンだな、と。
実際に届いてこのカバンを手にしてみたら、その金額に納得がいきました。
こんな感じで二つ折りにすることもできます。
あー、やっちゃった。
このカバンを最初に手にしたときの印象です。
ちょっと言葉は悪いですが、ホームページ詐欺っぽい感じを受けました。
Topologie Pacer Messenger Dryのページの写真には一切、この事実を伝えるものがありません。
スペック表に書いてあるサイズは、中身を入れた場合の最大サイズであり、何もカバンにいれていない場合のサイズは書いてありません。
嘘をついているわけではなく、言っていないだけ。たしかにそのとおりなのでしょうけれど・・・。
まだ新しいメーカーだったということも災いし、購入前にTopologie Pacer Messenger Dryについて調べても他に何も記事がありませんでした。
つまり、実際に手にとった誰かが、この事実をブログかなにかでインターネット上で伝えなければ、購入前にこの事実を知ることはできなかったというわけです。
そしてその役割を果たすことになったのが私、というわけなのでしょうね。
正直、もうメルカリで売り払ってしまおうか、そう思いましたが、このカバン、実はカメラバッグとしては超優秀であることが発覚しました。
例のインナーボックスをTopologie Pacer Messenger Dryの中に入れてみます。
すると、こうなります。なんと、ホームページで見たままのカバンになったではありませんか(笑)。
そう、Topologie Pacer Messenger Dryは、自分でカバンの形状を維持することはできないのですが、インナーボックスをカバン内に入れることでカバンを綺麗な形状に保つことができるんです。
こうなってくると評価は180°変わってきます。
このカバンのペラペラさは、カバン自体に余計な重量がないことを意味します。そう、とても軽いんです。
カメラ用品というのはただでさえ重たいので、少しでも軽くしたいというのが本音。
世にあるメッセンジャータイプのカバンというのは、形状を維持するモノばかりでそれなりの重量があります。逆にこんなに薄くて軽量なカバンが世にないんですね。
もうひとつの良いところが、このペラペラさをいかして本体を折りたたんで収納できる、ということ。
私の使っているどんなカバンでもカメラバッグにしてしまうインナーボックスも、折り畳んでコンパクトに収納することができます。
つまり、Topologie Pacer Messenger Dryは、メインのカメラバッグや旅行かばんの中に収納しておいて、必要に応じて取り出したりしまったりできる、という身軽さがあるということなんです。こんなスタイリッシュなデザインで携帯性に優れたカバンは他にはありません。
というか、メッセンジャータイプのバッグで折りたたんで持ち運べる携帯性のあるカバン、なんてこのカバン以外、世の中にある気がしません。
Topologie Pacer Messenger Dryの公式ホームページは、商品の見せ方を完全に間違えていますね。
「メッセンジャータイプのスタイリッシュなバッグなのに、折りたたんで持ち運びができる!」
こう伝えるべきですよね。
いまのままのメッセンジャータイプのカッコイイカバンという軸では、ライバルは多いし、挙句の果てに手にしたお客さんからホームページ詐欺のようだ、といわれてしまいマイナスしかありません。
考え方ひとつで思いっきり評価が変わりました。
このカバンは、メインのカメラバッグとしてはもちろん、サブのカメラバッグとして持ち歩くこともできる優秀なカバンです。不要なときはしまっておけるんです、そしてデザインがカッコイイというからいうことなしです。
カッコイイカメラバッグをお探しの方は、ぜひTopologie Pacer Messenger Dryをチェックしてみてはいかがでしょうか。もし購入される方は、インナーボックスを買って一緒に使うのを忘れないようにしてください。
追記
さらにこのカバンに合うインナーボックスを見つけました!以下も合わせてご覧になってみてください。
Koolertron インナーカメラバッグ – 機材の出し入れがしやすい巾着型のインナーボックス
【全107個】α7II,α7III,α7C,α7IV用に買ったカメラ用品・アクセサリのまとめ