今回は、先日購入したα7III(ILCE-7M3)と、これまで数年間ほど使っていたα7II(ILCE-7M2)の付属品・同梱品の違いについて比較していきます。
意外にもα7IIIの付属品や同梱品はα7IIに比べると若干見劣りするというのが結論。
そのワケは、α7IIIのカメラボディのコストパフォーマンスの高さにあるように思えました。
以下、左右に商品を並べて紹介します。
左側が新型のα7III、右側が旧型のα7IIです。
外箱の比較
外箱はα7IIIもα7IIも見た目にはほぼ同じです。
ベースカラーの黒にアクセントカラーのオレンジが映える配色も、箱のサイズも変わりません。
内容の比較
内容の構成もα7III、α7IIともにほぼ同じです。
バッテリーやストラップなどは変更されているようです。その点は後述します。
説明書の比較
α7IIIの説明書は262ページ、α7IIの説明書は290ページと、後継機種のα7IIIのほうがページが少ないですね。
α7IIIはα7IIから機能が減った、ということはありませんから、このページ数の減少は不要な説明を削ったか、説明の仕方が洗練した、と考えるべきなのでしょうね。
保証書の比較
本当にどうでもいいことなのですが、なぜか後継機種のα7IIIのほうの保証書のほうが色あせた色なんですよね。α7IIの保証書と比べると白さに違いを感じます。
なんでもないようなところですが、こういう紙質などを変えることでコストダウンを図っているのかもしれませんね。
ストラップの比較
ストラップはα7IIIとα7IIで見た目で違いがわかるほど変化しました。
こちらはα7IIIのストラップ。ミシンの縫製パターンがα7IIと比べると丁寧になっている印象です。ストラップの肩当て部分に配置されたα7のロゴも大型化しました。
こちらはα7IIのストラップ。α7IIIのストラップと比べると、縫い目のパターンに簡素さを感じます。
ストラップに使われている布の材質も変わっているようで、α7IIのほうが高級感がありように感じます。α7IIIのストラップも安っぽいわけではありませんが、α7IIのストラップと比較すると見劣りするかな、という気がします。
α7IIIは、カメラ本体に機能を盛り込める盛り込んだ影響で、付属品までお金がまわらなかったのでしょうか。
バッテリーの比較
これはもういろんなところで言及されているのですでにおわかりでしょう。
α7IIIとα7IIの最も大きな違いといっても過言ではなさそうなのが、このバッテリーです。
α7IIIでは「NP-FZ100」というバッテリーが採用されました。
α7IIは「NP-FW50」というバッテリーが採用されていたのですが、このバッテリーが本当に容量が少なくて。常にバッテリーを数個持ち歩かなければなりませんでした。
この変更のおかげで、α7IIIは劇的にバッテリー持ちがよくなりました。
いつか別記事で書くと思いますが、おかげで新品で買ったNP-FZ100の予備バッテリーの出番がまったくありません。約8,000円も出して買ったのにまったく稼働しておらず・・・α7IIのトラウマからα7IIIのボディを買ったときに一緒に買っておいたのですが、まったく意味がありません。個人的な体感では、α7IIIはα7IIの2.5倍くらいバッテリーが持つ印象です。
USBケーブルと充電器の比較
これはまったく違いがないようです。
α7IIIもα7IIも同じMicroUSBケーブルと充電器を採用しているようです。
一通り、α7IIIとα7IIの付属品・同梱品の違いについて比較してみました。
比較してみると個人的にはα7IIIの付属品・同梱品は簡素化されているという印象をうけました。
α7IIIはよく「コストパフォーマンスがすごい」といわれます。
そのコストパフォーマンスを実現するためのしわ寄せがきたのが、カメラのボディ本体に関係のない、今回紹介した付属品や同梱品なのではないかと。
明らかに劣化した保証書の紙質、ページ数の減った説明書、α7IIと比べて質感の見劣りを感じさせるストラップ。
こういう点は、α7IIIのカメラボディの機能性の犠牲になった部分なのかもしれません。個人的にはまったく気にならないところなので、問題ありませんが。
あとはやはりバッテリーの違いですよね。これが本当に大きい。
個人的にはバッテリー持ちの改善のおかげで予備バッテリーを買うという無駄金を払うことになってしまったので、複雑な想いを感じるところでもあります。純正バッテリーって本当に高いんですよね・・・。
次回はα7IIIとα7IIの実機を比較しながら違いを分析していきたいと思います。