追記:
M1、M2チップを積んだ新しいMacをお使いの方は、以下の記事を参考にされてください。
Mac(M1,M2)を Nintendo Switchに接続してモニターとして使う方法
いよいよ明日はモンハンライズの発売日。
この日をワクワクしながらお待ちになっていた方は多いと思います。
もちろん私もその中のひとり。発売日が待ちきれなくてモンハンライズの体験版をダウンロードして遊んでいました。操竜たのしいですね。
でも体験版をやっていてふと思ったんです、もっと大きな画面でやりたいな、って。
私はテレビを捨ててしまったため、テレビの大画面でモンハンライズをプレイすることができません。
なにか良い方法はないものか?
そして気がついたんですよね、目の前にあるMacBookProに。このMacBookProをNintendo Switchのモニターにすることはできないものかと。
結論からいってしまうと、MacBook ProをNintendo Switchのモニターにすることができました。Macをモニターにしてモンハンライズの体験版をプレイしていますが、体感できるような遅延はなく、すこぶる快適です。
たた、この環境を手に入れるには少し大変でした。
必要になり購入したもの、インストールしたソフト、そしてそれらを組み合わせての設定などなど。ネットにはまとまった情報がなかったため、いろんな記事を拾い読んでどうにかうまくいった、という感じです。
いつかまた再設定する予感がするので、この記事にMacをNintendo Switchのモニターにするための全手順を書き残しておくことにします。私と同じようなことをお考えの方の参考にもなるかもしれませんから。
キャプチャボードの購入
まずはNintendo SwitchをMacに接続するための「キャプチャボード」を購入します。キャプチャボードは数万円する製品もありますが、高いモノを購入する必要はありません。
私が買ったのはKINGONE HDMI キャプチャボード。Amazonで2,000円くらいで買えました。
USB-CのMacをお使いの方は、USB-C入力に対応したChilison HDMI キャプチャボートを購入してください。
激安キャプチャボードを買われる場合は注意が必要です。
Amazonでは本製品に似たキャプチャボードがたくさん販売されていますが、間違ったキャプチャボードを買うと60fpsで出力ができず、30fpsでしか出力ができません。たとえばこのキャプチャボードは、私が買ったキャプチャボードより500円ほど安いですが、30fpsしか対応していません。見た目はほぼ同じですが、値段が安いからといって間違えて買わないようにしてください。
私が購入したキャプチャボードは60fpsで出力できます。fpsは「映像の滑らかさ」に影響します。30fpsでもゲームができないことはありませんが、特別な理由がない限りは60fpsに対応したキャプチャボードを選ぶのがオススメです。
ドック代替ケーブルの購入(純正ドックでも可)
次にNintendo Switchの純正ドックの代わりとなるSwitchドック代替ケーブルを購入します。
私が購入した代替ケーブルはこちらの「CNSLミニドック&交換ケーブル」。
この代替ケーブルは必須ではありません。純正ドックでも大丈夫です。純正ドックを使われる方はこのステップをスルーしてください。
私はMacBookProとNintendo Switchを持ち運ぶときに、純正ドックも一緒に持ち運ぶのが嫌なので購入しました。
キャプチャボードを使ってSwitchをMacに接続する
購入したキャプチャボード、ドック代替ケーブル、Nintendo Switchの3つをMacに接続します。
まずキャプチャボードとドック代替ケーブル(または純正ドック)を接続します。
次にMacにキャプチャボードを差し込みます。
私は古いMacを使っているのでUSBにそのまま差し込んでいます。USB-Cしかない新しいMac(けっこう経ちますが)の場合は、USB-Cに対応したハブを経由して接続してください。
Nintendo Swithにドック代替ケーブルを接続します。
最後にドック代替ケーブルにUSB-Cケーブルを差し込みます。
こんな感じです。純正ドックもUSB-Cで給電しなければ動きませんが、このドック代替ケーブルもUSB-Cケーブルを差さないと使えませんのでご注意を。
これで必要な機器の準備ができました。
OBS(OBS Studio)のインストールと設定
次にOBS(OBS Studio)という無料のフリーソフトをMacにインストールしていきます。
OBSは動画配信などによく使われるソフトですが、今回は配信には使わず、MacにSwitch画面を映すためだけに使います。
まず、OBSの公式サイトのダウンロードページからOBSをダウンロードし、MacにOBSをインストールします。
OBSを起動します。
「ソース」と書かれた部分の+マークをクリックして、
「映像キャプチャデバイス」を選びます。
このまま「OK」を選びます。
OKを選ぶと設定が開きますので、「デバイス」のところで「USB Video」を選びます。
設定に間違いがなければ、この時点でNintendo Switchの画面がMac上のOBSに表示されます。
このままでは画面が小さいので、画面を大きくするするために「プリセット」から「High」を選びます。
これでNintendo Switchの画面が、表示領域にピッタリフィットしました。
ちなみにOBSをフルスクリーン、全画面化するには、ゲーム画面を右クリック → 全画面プロジェクター(ソース) → 出てきた表示を選択(お使いのMacによってこの表示は異なります)で、できます。
全画面化できました。
私の使っているMacは15インチでMacBookでは大きいほうですが、とてもキレイにゲーム画面が表示されています。
さらに「ウィンドウ プロジェクター(ソース)」を選択すると、
MacのウィンドウとしてOBSのゲーム画面を表示できます。
ブラウザで攻略記事やYouTube動画を見ながら、同一画面上でゲームができるので、とても便利です。
60fpsで画面を表示するには、OBSの画面右下の「設定」に行き、
「映像」の設定で「FPS 既定値」を60に設定します。
これでゲーム画面が滑らかヌルヌルの表示になります。30と60だとかなり違いを感じます。
一見、これでゲームができているようにみえますが、実はこれだけではNintendo Switchの「音声」をMacから出すことができません。
音声をMacから出力するには「LadioCast」という無料のフリーソフトのインストールが必要です。
LadioCastのインストールと設定
LadioCastはOBSとは違い、AppStoreからソフトをインストールします。
Macの「AppStore」を開いて「LadioCast」で検索し、MacにLadioCastをインストールします。
次にLadioCastを起動し、上画像のように設定します。
私が設定したのは、一番上の「入力1」を「USB Digital Audio」に、その右側の「出力メイン」を「内蔵出力」に変更、の2点だけです。あとは何もいじっていません。初期状態のN/Aのままです。
これでMacからNintendo Switchの音声が出るようになったと思います。
音が出なくてネット記事を拾い読んでいたときに、「soundflower」というソフトが必要、という記述を見かけましたが、私はなぜかsoundflowerを使わずにうまくいきました。
なので一度はsoundflowerをインストールしたものの、現在はアンインストールしています。お使いのMac環境によっては、soundflowerが必要になるのかもしれません。
テストプレイ動画
以上の設定を行った上で、モンハンライズのテストプレイを動画で撮ってみました。
スマホで撮ったので画質は悪いですが、コントローラーのボタンを押してから画面上に反映されるまでのレスポンスなどを確認できます。
個人的な体感としては、画面表示の遅延を感じることはなく、Switchだけでプレイしている場合とほぼ同じと感じています。
動作速度はお使いのMacのスペックや環境によるので、あくまで参考程度に考えてください。低スペックなMacだとOBS以外のアプリをすべて落としても遅かったりするかもしれません。
音声はMacのスピーカーから出力されている状態です。
環境と各種設定の画像
うまくいけば、ここまでの手順で問題なくモンハンライズをMacで楽しめていると思います。
が、こういった複数ソフトやデバイスを組み合わせて設定して使う方法にトラブルはつきもの。パソコン環境は一人ひとり違うので、まったく同じ方法でうまくいかない場合もあるかもしれません。
なので最後に、MacとNintendo Switchが正常に接続されて画面表示できている私のMacの環境と、関係がありそうな設定について、スクショを掲載しておきます。
もし何か問題が発生してうまくNintendo Switchの画面や音声が出力されない場合は、参考にしてみてください。
使用中のMacのOSはCatalinaです。
サウンドに関するMacの環境設定。
LadioCastを設定しても音がでない場合は、サウンドの出力・入力の設定が原因の場合があります。
OBSの「音声」設定の状態。デフォルトのままです。
「soundflower」を使った場合、デスクトップ音声のところを設定しなければならないとネット記事で読みましたが、私は音声のところは一切何も触っておらず、OBSの初期状態のままです。
OBSの「映像」設定の状態。
ここは「FPS 共通値」のところを60に設定しただけで、後はいじっていません。
以上、今回はMacをNintendo Switchを接続してモニターにする方法について書いてみました。
さぁ、あと数時間後にはモンハンライズがいよいよ解禁になりますね。
私はいつものように趣味の装備づくりをゆっくりまったりと楽しみたいと思っています。
作った装備はまたこのブログにメモしていきますので、気が向いたらご覧になってみてください。では、モンハンライズの世界でお会いしましょう。