今回は、これまで書いてきた日光東照宮の観光記事をまとめてみたいと思います。
陽明門
定番ですが、日光東照宮の観光といったらやっぱり陽明門。
今回はこの豪華絢爛な建築を撮影するために日光まで足を伸ばしたといって過言ではありません。
昨年、平成の大修理を終えたばかりとあって、艷やかな塗装と煌びやかな装飾が印象的でした。
眠り猫
小さい!
はじめて見た眠り猫の感想はこの一言につきます。
観光客の通りが多いところに設置されているので、現地ではよく見れなかったのが残念です。
三猿
「見ざる、聞かざる、言わざる」で有名な三猿は、8つの面で構成された物語の一部であることをはじめて知りました。
諺の意味と、日光東照宮の三猿が意味するところが若干違うのも面白いところ。
年老いて取り返しがつかなくなる前に、早めの三猿。
東西廻廊
鮮やかな彩色と透かし彫りによる立体的な表現が見事な東西廻廊の彫刻。
ひとつだけでも素晴らしい彫刻が、いくつも連なった様はまさに壮観。
東西廻廊は陽明門に次ぐ観光スポットだと思っていますが、あまり観光サイトなどで話題になっていないのが不思議です。
徳川家康の墓
日光東照宮の奥深く、ひっそりと佇む徳川家康の墓(奥社 宝塔)。
神となり祀られている徳川家康の墓所に相応しい凛とした空気を感じさせる場所です。
徳川家康の遺体は、ここにあるのかないのか。
真相は謎に包まれています。
旅の断片(日光東照宮 写真集)
これまでの記事で使われなかった写真を寄せ集めた記事です。
あまり目を向けられない日光東照宮の「細かいところ」がある、かもしれません。
日光東照宮の感想
日光東照宮は異様なところです。
日光東照宮には、歴史的価値と芸術的価値が高いものが、敷地内にたくさんありすぎるのです。
いざ現地に赴くと、あれもこれも全てが素晴らしすぎて、作品を感じる物差しが狂います。
日光東照宮はいわば「チャンピオンカーニバル」です。
一つひとつの作品が主役級。それらを一ヶ所に集めて殴り合いをさせているのです。
無粋ですが、しいてチャンピオンを決めるのであればやはり陽明門です。
ゆえに戦犯は陽明門といえます。あの輝きは、他の輝きを色褪せたものにする危険物。目に見えぬ放射線のように徐々に私たちの審美眼を蝕んでいきます。
その影響は日光東照宮にいる間にとどまりません。
訪れた人を「日光東照宮以前」「日光東照宮以降」に分け、その後の人生に多大な影響をおよぼします。
きっと今の私は、ちょっとやそっとでは感動できない体になっていることでしょう。末期であり、重篤な症状です。
過ぎた薬は毒になるといいます。
どんなに素晴らしいモノも、程度や節度というものを知って接しなければなりません。
私のように拝観時間をすぎて門が閉じられるまで粘って食い入るように見るとこうなります。
最後に、この症状の一番の問題点は、中毒性があるということなんです。
また行きたい。