最近、仕事で使っていたMacBook Proの調子が悪くて。
作業していると画面が固まるようなことが増えていました。
まだ致命的とは言えませんでしたが、転ばぬ先の杖。
なんとなく新しいパソコンで仕事したいなぁ、という気持ちもあり、買い替えを決断しました。
今日は買い替えの経緯について、書き記していきます。
一応前提として、私はこれまでMacBook Proを二台所有しています。
- MacBook Pro 2011 13インチ デュアルコア i5 メモリ:16G SSD:512GB
- MacBook Pro 2014 15インチ クアッドコア i7 メモリ:16G SSD:512GB
今回、買い替えたのはMacBook Pro 2011のほうです。
MacBook ProよりMacBook Air
結論からいってしまえば、今回はMacBook Air 2018を購入しました。
MacBook Air 2018と、MacBook Pro 13インチは、値段が大して変わりません。サイズや重さもカタログスペック上では大した違いがないんですよね。なのに性能はMacBook Proのほうが上。
もはやMacBook Proを選ぶ理由はないかのように思えます。
しかし、これまでMacBook Pro 2011 13インチ i5 メモリ:16G SSD:512GBというMacを使ってきて思ったのが、「性能はそんなにいらない」ということ。メモリやSSDの容量はあればあるほどいい、というのは否定はしませんが、使われもしないメモリやSSDに意味はありません。
もちろん用途にもよりますが(詳しくは後述します)、一般的な使い方であれば、今のMacは、どれを選んでもストレスを感じないレベルです。
となると、最終的には「見た目」や「使い心地」のようなフィーリングで選ぶことになります。
というわけで、今回は最低スペックのMacBook Air 2018(メモリ8G SSD128GB シルバー)を選びました。
道具として洗練されたフォルム
MacBook AirとMacBook Proの見た目はほとんど変わらない。
そう思ってらっしゃるのであれば、考えを改める必要があるかもしれません。
私は職業柄、いろんなMacにふれる機会が多いのですが、MacBook AirとMacBook Proのデザインはまったくといっていいほど違います。
やはりMacBook Proはゴツイのです。
よくいえばProの名を冠しているだけあって頼りがいのありそうなデザインです。本体に厚みがあるので剛性があり、使用者もそれなりの風格をもって見えるような気がします。
対してMacBook Airには、滑らかでしなやかな美しさがあります。
薄さと軽さを追求した本体、手前に向けてもうけられた傾斜、最低限しかもたぬインプット端子。
MacBookProに比べると女性的ともいえるデザインで、使っている人は軽快で洗練されているような印象です。
もし仮に、まったく同じスペックのMacBook AirとMacBook Proがあったとしたなら、MacBook Airを必ず選ぶと思います。それくらい実物を見ればデザインに違いがあります。
好みはあると思いますが、ミニマリストぎみな私はMacBook Airの与えてくれる洗練感が好きです。
パソコン選びでデザインを軽視される方はいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。自分の気に入ったパソコンだと仕事が毎日楽しくなります。仕事は人生における大半の時間を占める重要事項。たとえ気の進まない仕事をするとしても、自分が気に入ったパソコンが相棒であれば、気分が明るくなり気持ちを軽くしてくれます。
対して、スペックが良くてデザインがイマイチな愛着のもてぬパソコンは、結果的にパソコンに触れる機会を減らし、長い目でみればマイナス効果となってしまいます。
結局、人間は論理的でありたいと願い続ける感情的な生き物です。ゆえに論理では最終的な満足感は得られません。最低限の論理を満たしつつ、自分の感情に合ったモノを選ぶのが、最終的な満足感を得るための最も良き方法ではないでしょうか。
MacBook Airのi5は必要十分な速さ
多くの人が気になると思われるMacBook Airの速さについても触れておきます。
今回私が購入したMacBook Airのスペックは、CPUはi5のデュアルコア、メモリ8G、128GBのSSD、です。つまり一番低スペックなMacBook Airということになります。
実は当初、一番気になっていたのがCPU。
以前使っていたMacBook Pro 2011もデュアルコアのi5で、少し遅さを感じることがありました。
しかし実際に使ってみると、i5という名前こそ同じですが、内部的にはまったく別物のようで、MacBook Airはキビキビと動作してくれています。さすがに7年の差があるだけのことはあるようです。もちろん、i7などと比べれば劣るのは当然ですが、ブラウジングや書類作成、エディターでのコーディングなどで遅さを体感するようなことは、ほぼありません。
「ほぼない」というのは、ブラウザで大量のタブを開いた場合は、動作が少しもっさりすることがあったからです。
私はfeedlyというRSSリーダーで気になった記事をタブで開いていき一気にみるのですが、この使い方をするとタブを10個以上開いたときは動作が遅くなったように感じられました。
これはCPUというより主にメモリですね。8Gというのは、一般的な使い方からすれば十分なメモリを搭載しているといえます。
しかし、度を過ぎた使い方をする際や、クリエイティブ系のソフトの動作はどうしても遅くなってしまいます。
試していないので確実なことはいえませんが、Adobe製品を使うのであればMacBook Airは厳しいでしょう。動画編集や、RAW画像の現像なども快適とは言い難いと思います。それらの作業にはMacBook Proのほうが向いています。
しかし誤解をしないで欲しいのは、それらが「できない」といっているわけではないということです。MacBook Airでもそれらの作業はできます。ただ、MacBook Proと比較して遅い、といっているだけです。
仕事で日常的にそれらの作業をすることがある人にとっては、一分一秒がモノをいうかもしれませんが、たまにする程度であれば問題ないでしょう。
洗濯機が遅いからといって買い換える人はあまりいませんよね。
大抵の人は洗濯機を回している間に、別の家事をしたりするのではないでしょうか。
要はこれと同じこと。
動画の書き出しに時間がかかるのであれば、他の作業をしながら待っていればよいだけなのです。
MacBook Airと他機種の比較
ここからは、私の手持ちMacとMacBook Airの比較について書いてみたいと思います。
まず、15インチのMacBook Proと、13インチ MacBook Air 2018の比較です。
たった2インチの違いと思われるかもしれませんが、サイズ感はかなり違います。
13インチは持ち運びに便利なサイズだと改めて感じました。
MacBook Pro 2011(左)と、MacBook Air 2018(右)の比較。
MacBook Pro 2011は、DVDドライブを搭載しているだけのことがあって肉厚です。MacBook Air 2018と比較すると雲泥の差です。全体のサイズ感もMacBook Air 2018は一回り小さい感じですね。
しかし、重さに関してはそんなに変わらない気がするから不思議。
もちろんMacBook Air 2018は、スペック上では軽くはなっているのですが、それなりの重量はあるように感じます。
Touch IDが便利
MacBook Air 2018は、Macとしては初めてiPhoneなどに搭載されていた「Touch ID」を搭載しました。これがめちゃくちゃ便利なんですよね。
たったパスワードひとつのこと、と思われるかもしれませんが、意外にパスワードの入力シーンというのは多いものです。
初期設定として大量のソフトをインストールしましたが、一切パスワードを使うことなくソフトをどんどんインストールしていける快適さといったら・・・もう戻れません。
音質の良いスピーカー
MacBook Air 2018のスピーカーの音質はとても綺麗です。どうやったらこんな小さなスピーカーからこんな音質がでてくるのか、本当に謎です。
これまで使っていたMacBook Pro2011のスピーカー音質からすると、信じられないレベルの進化でした。
キーボードは慣れが必要かも
今回、はじめてバタフライ構造のキーボードを使いましたが、打鍵感が乏しくてなかなか慣れません。
薄くて反応が良いのはわかっているのですが、長年しみついた押し込んでタイピングする感覚がなかなか抜けずに、いまいちしっくりきません。
バタフライ構造のキーボードは、極端にいえば「iPadのソフトウェアキーボード」のような打鍵感。押している気がまったくしないのです。
しばらくすると慣れるとは思いますが、MacBook Pro2014と併用していかねばならぬ私としては、しばらくは違和感を覚悟せねばならないようです。
広いトラックパッドは使いやすい
この大きなトラックパッドが搭載されたMacを使ったのは、私にとってMacBook Air 2018が初めて。
これまで使っていたMacのトラックパッドは小さかったものの不満はありませんでした。
しかし、いざこのサイズのトラックパッドを使ってみると、その使いやすさに驚きます。より繊細な動作ができるようになった感じです。
まとめ
今回、前使っていたMacBook Pro2011から、MacBook Air2018へと「スペックダウン」をしましたが、結論としてはまったく問題ないどころか、MacBook Air2018のほうが色々と快適で驚きました。
結局のところ、MacBook Pro2011に16Gのメモリ、512GBのSSDはオーバースペックだったと今なら思えます。
16Gもメモリが必要とされるシーンは限られていますし、なんでもクラウドサービスにデータを保存する私にとって、512GBものストレージは不要でした。
その点、今回購入したMacBook Air2018は、「使われ方」にジャストフィットしたスペックだと感じます。スペック不足でもオーバースペックでもないちょうど良さ。
これまではハイスペック信奉者だったので、使われもしない性能にお金を払うことが多かったですが、今回は自分の使い方に必要な性能とお金のバランスが取れた商品選びができて、なんだか少し誇らしいような嬉しい気分です。
MacBook Air 2018の購入を検討されている方は、ご自分の使い方をよく考えて、スペックや機種を検討されてみてください。