MacBook Pro 16インチに最適なスタンドは何か?
私ならこの問いに「ParcSlope」と答えます。ParcSlopeは、まさにMacBook Pro 16インチのためにあるパソコンスタンドです。
考え抜かれたシンプルデザイン、予想していなかった「収納」機能。
そう、ParcSlopeを使うとMacBook Proの下に収納スペースができます。これが本当に便利で、私はもうこのスタンドなしで生きられる気がしません。
今回は、Twelve South「ParcSlope」のレビューを書いてみました。ParcSlopeを使ってみた感想と、多くの方が比較対象とされるであろう「Majextand」と比べながらメリット・デメリットをお伝えします。MacBook Pro 16インチに合うスタンドをお探しの方は、ぜひご覧になってみてください。
Twelve South ParcSlope スタンド for MacBook and iPad
製品名 | Twelve South ParcSlope スタンド for MacBook and iPad |
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サイズ | 約230(W)× 70(H)× 255(D)mm |
重量 | 約337.5g |
対応製品 | MacBook Pro、MacBook Air、MacBook、iPad(iPad mini除く) |
素材 | アルミニウム |
価格 | ¥6,800(税抜) |
購入 | Amazon / 楽天 / Appleストア |
公式HP | ParcSlope for MacBook & iPad – Twelve South |
デバイスを支えるために極限まで研ぎ澄まされたデザイン。機能美ってこういうこと。
ParcSlopeの本体重量は337.5g。350ml缶ひとつ分くらい。
あまりにも軽すぎて、タイピングしているとスタンドがズレてしまうのではないかと心配になりますが、
底部のゴムパーツの食いつきが優秀で、まったくズレません。汚れやすいのが難点ですが。
MacBook Proを乗せる部分はゴムパーツで保護されていて、パソコンやタブレットに傷がつく心配はありません。買ったばかりのMacBook Proだとこういうところも気になるものです。
MacBook Proを手前で受け止めるパーツもゴム製です。突起が低いのでMacBook Proが滑り落ちないか心配でしたが、意外にもこの高さでしっかり受け止めてくれています。よく考えられていますね。
背面にはケーブルを通すための穴があります。MacBook Proまわりの配線をまとめられるので、デスク上がスッキリしました。
ParcSlopeは横方向に広いため、幅広のMacBook Pro 16インチで使っても安定感があります。MacBook Proが左右にガタつくことはありません。
ちなみに13インチや14インチのMacBook Proをお使いの方は、コチラのAmazonレビューをご覧になってください。一枚目の画像を見ると、背面を支えるパーツが余ってしまい不格好に見えます。パソコンの置き方の問題な気もしなくもありませんが、気になったのでお知らせしておきます。
ParcSlopeは、昨年リニューアルされています。現行モデルは二代目なんですね。
初代ParcSlopeは重さが989g、約1kgくらいの重量で、二代目の3倍の重量でした。いまはメルカリやヤフオクなどで安く買えます。形状にコダワリがなく、重さが許容できるのであれば、初代を選ぶのも良いかもしれません。
ParcSlopeはAppleの公式オンラインストアでも販売されています。
品質に厳しいAppleが選んだスタンドです。品質は心配ありませんよね。
ParcSlopeのレビュー
ParcSlopeはMacBook Pro 16インチを使っているすべての人にオススメしたいスタンドです。
MacBook Pro 16インチに傾斜がつくと、パソコン作業による痛みや疲労が軽減されます。
ParcSlopeの18度の角度は、もっともタイピングがしやすい角度だと感じています。私は毎日タイピングを長時間しますが、ParcSlopeを使っていると手首が痛くなりません。MacBook Pro 16インチに傾斜がないと、手首のあたりが痛くなってしまうものですが、その痛みから開放してくれます。
さらにParcSlopeを使ってMacBook Proに傾斜がつくと、ディスプレイ位置が上がります。すると目線が上向いて姿勢がよくなり、長時間のパソコン作業で疲れにくくなります。姿勢の悪さは、肩こりや頭痛の原因です。パソコン作業で不快感のある人は、ぜひ導入を検討してみてください。
個人的にもっとも感動したのがコレ。MacBook Proの下に「収納」ができたこと。これがもう本当にうれしくて、うれしくて。
これまで私はiPadやポータブルHDDの収納に困ってFillit Pocketというアイテムで強引に解決していました。
Fillit Pocketのレビュー 周辺機器をパソコン天板に収納するためのポケット
Fillit Pocketを使う方法は見た目が悪いのが難点。いつも目に入るたびに「ほかにもっと良い方法があるのではないか?」と思っていました。そしてその方法がParcSlopeだったというわけです。
ケーブル穴があるのでポータブルHDDも収納しておけますし、
MacBook Proのクリーニング用品を置いておくのもいいですね。
iPad mini、ポータブルHDD、クリーニング用品のすべてを収納することもできます。
最高すぎてもっと早くに出会えなかったのが本当に悔やまれます。Majextandなんていらなかったんや……。
majextandとの比較
というわけで、ここからはMajextand(右)とParcSlope(左)を比較しながら、メリットとデメリットについてお伝えします。
ParcSlopeは傾斜角度を選べない
人によってはこれがネックになることもあるでしょう。ParcSlopeはスタンドの傾斜角度を選べません。
Majextandは角度を変更できます。
最大角度ではParcSlope(左)とMajextand(右)ではこれくらい傾斜角度と高さに違いがでます。
こんな急傾斜でタイピングはしませんよね。けれど外部ディスプレイの「サブディスプレイとしてMacBook Proを使うとき」に、Majextandの最大高が便利なんです。外部ディスプレイと同じくらいの高さにMacBook Proのディスプレイを上げられるので、見やすいデュアルディスプレイ環境を構築できます。
とはいえ、私はParcSlopeを使っていて困ることはありません。Majextandでよく使っていた角度とParcSlopeで使っていた角度が同じだからなんですね。結局、人間が使いやすい角度は決まってくるということなのでしょう。
ParcSlopeは再利用できる
ParcSlope再利用できるのが良いところです。ひとつ買えばMacBook ProだけでなくiPadやWindows PCなど複数のデバイスで気軽に使い回せます。
Majextandは貼り付け型なので、いちどパソコンに貼り付けたらほかのデバイスでは使えません。
Majextandのスタンド本体や滑り止めのゴムパーツに使われている接着剤は超強力です。剥がすとこんな感じ↑になり、きれいに剥がすのは困難を極めます。
新品のMacBook Proに、貼り付け型のMajextandを使うのは勇気がいるかなぁ、と思います。
ParcSlopeは持ち運びできない
ParcSlopeは持ち運びができません。スタンド本体は軽いもののサイズがかなり大きいため、バッグやカバンに入れて持ち運ぶのは現実的ではないでしょう。
持ち運びを前提とする方は、Majextandがオススメです。Majextandのこの薄さにはどんなモバイルスタンドもかなわないでしょう。貼り付けてあるので、スタンドを忘れる心配がないのも良いところです。
MacBook Proを持ち運ぶ場合は、13インチや14インチをお使いの方が多いと思います。そういう方にはMajextandのほうがいいかもしれませんね。携帯性という特性を最大限に活かせますから。
ParcSlopeは位置を変えづらい
これはMajextandを使っていた人間ならではの視点です。
ParcSlopeは、デスク上でMacBook Proを移動させたいときに「スタンドごと持ち上げて移動する」ようにしなければなりません。これが地味に面倒で。
Majextandは貼り付け型のため、パソコンを持って移動すればスタンドも一緒に付いてきます。わざわざスタンドごと持ち上げて移動させる必要がないんですね。勉強するためにノートや教科書を広げる、iPadでイラストを書いたりする。デスク上でパソコン作業以外もする人は、Majextandのほうが向いているかもしれません。
まとめ:MacBook Pro 16インチに最適なスタンド
Majextandと比べると不便になったところもありますが、総合的にみるとParcSlopeを選んで良かったと思っています。
私にとっては、MacBook Proの下に収納スペースが出現したことが本当に大きかったです。デスク上に散らばっていたガジェット類を、MacBook Pro下に入れて見えなくしておける。毎日デスク上がスッキリしていて、仕事が気持ちよくできます。これを体験するともうMajextandには戻れません。
MacBook Pro 16インチをお使いの方は、ぜひチェックしてみてください。
→ Twelve South ParcSlope の 評価・レビューを見る(Amazon)