最高の音を奏でてくれる「SONY CAS-1」で、永遠に続くかと思われたオーディオ沼からついに脱出することができました!
昨年の発売以来、ずっと気になっていた「SONY CAS-1」を購入しました。
Mac用のオーディオシステムとしてはかなり高額なので散々悩みましたが、価格.comなどの好評化に背中を押されて思い切ってみました。
外箱の側面には本製品の特徴について書かれています。
外箱を開けると「Welcome」の文字が。
Apple製品を思わせる演出です。
製品はこんな配置で封入されていました。
同梱物は非常にコンパクト。
「Welcome」と側面に書かれていた箱の中身。ケーブルとスピーカー台などが入っていました。
本体。色は白の他に黒もあるのですが、黒は黒というよりは焦げ茶色で木目調です。
悩みましたが、私の身辺は放おっておくと黒いモノが増えていく傾向にあるので、あえて今回は白を選んでみました。
背面もシンプル。
デスクが壁に向かっていない場合でスピーカー裏が見えるようなレイアウトでもこれならデザイン性を損なわずにすみますね。
銀色のスパイクが高級感を感じさせる底面。
通常であれば背面に書かれているような記述は底面にありました。
底面の黒い部分はシールになっていて、「スパイク交換作業時以外はこのシールを剥がしてください。」との注意書きが。
はて?なんのことやらと思ってめくってみると、
バスレフポートがこんなところに。
底面に配置された銀色のスパイクは付属してくる長いスパイクに交換することで、スピーカーに傾斜をつけることができるのですが、その交換作業時に誤ってスパイクがこのバスレフポートに入ってしまうと取り出せなくなってしまうんですね。
気をつけなければ。
バスレフポートにスパイクが入ってしまうのがよほどマズイようで、画像のような注意書きも封入されており、スパイク交換時の注意喚起が徹底されています。
付属の長いスパイクに交換してみました。
私はMacの左右に置いて使うニアフィールド用途なのでこのぐらいの傾斜があったほうが良いですね。
そしてCAS-1の本体ユニット。
もしCAS-1のデメリットをあげるとすればこの本体ユニットに関するところなんですよね・・・。
LEDの点滅点灯で状況を示す未来的なボリュームコントロールや必要最低限のモノしか配置されていないフロント部。
この奥行きがね・・・もう少し短かったり小さくしてくれると良かったのですが。
Macの脇に置くにしては奥行きがあり大きすぎるんです。しかも横置きは想定されていないそうなんですよね・・・。
本体ユニット背面。
スピーカーは背面もシンプルなデザインだったので壁に接していないデスクで使用してもデザイン性を損なわないといいましたが、本体ユニットの背面はデザイン的にはちょっぴり残念な感じです。
排熱口やビスが目立ちますし、各種表記も目につきます。良くも悪くもこの辺は「SONYのデザイン」という気がします。
前面のフォーン端子に接続したヘッドホンやイヤホンの音量が物足りない場合のための「PHONES GAIN」と、Bluetooth機器との接続のためのペアリングボタン。
本体ユニット下部の「AUTO STANDBY」ボタンをONにしておくと、15分間なにも再生しなかったり操作しなかった場合に自動で電源がオフになります。
底面はかなり大きく排熱口スペースがとられていますね。
取扱説明書。
Apple製品に慣れすぎたせいか説明書が付属してくることに違和感すら感じるようになってしまいましたね。
ベストなスピーカー配置の使用環境などについても案内してくれています。
スピーカーコードの接続方法などについてもイラストや画像を使って詳しく書かれているのでわかりやすいです。
CAS-1で可能な「NFC、Bluetooth、USBメモリ、パソコン(MAC)」の4つの主要な再生方法についても詳しく解説されているので、機械の弱い方でも安心です。
丁寧に梱包された一際重いこの物体の正体は・・・
スピーカーベースでした。右側の滑り止めが配置された面が底面になります。
この滑り止めは非常に外れやすいので要注意です。
気がつかずにスピーカーベースの位置をスライドさせながら調整していたら画像のような悲惨な状況になってしまいました。
スピーカーベースに本体を載せてみたところ。
専用設計なので当然ですが、銀色のスパイクと合わせて高級感を感じさせてくれるデザインがたまりません。
丸ボタンのみで構成されたコンパクトサイズのリモコン。
本機CAS-1でのすべての操作はこのリモコンから行うことができます。
Blutoothで接続した機器の再生や一時停止などの操作も、このリモコンから行うことができます。
付属のスピーカーケーブル。
ニアフィールド用途とはいえ、もう少しケーブルは長めでも良かったと思いますが・・・。
できるだけスピーカーを耳の近距離に配置して欲しいという想いが伝わってくる短さです。
スクリュー式のスピーカー端子は、キャップを外すことでバナナプラグで使用することも可能です。
電源コード。先述のスピーカーケーブルよりも長いです(笑)。
付属のUSBケーブルの長さはこのくらい。特別な事情がなければ本来ユニットはパソコンやMACの隣に配置するでしょうからコレくらいで十分ですね。
このCAS-1の凄いところが、この本体ユニットの中にスピーカー用途とは別にヘッドホン用の基盤も搭載していること。つまり各用途に最適化した基盤が2枚搭載されているんです。
ヘッドホン用にはポータブルヘッドホンアンプPHA-2と同等の基盤が搭載されているそうです。
使用中はLEDが点灯します。
リモコンの「DIMMER」ボタンでLEDランプの点灯の強弱を調光することもできます。
ボリュームの現在位置は画像のように白い光で表示されるようになっています。
実際にCAS-1を配置してみたところ。
外部ディスプレイを接続したデュアルディスプレイ環境で左右に置いて使用しようとすると、なんと付属のケーブル長が足りなくて悲惨なことに^^;
ディアルディスプレイ環境で使用される方は気をつけてください。
できるだけ近距離で使用してほしいという開発者の意図はわかりましたが、付属のスピーカーケーブルでの使用はあまりに不格好だったので、とりあえず応急的にAmazonベーシックのスピーカーケーブルを購入して延長してみました。
かなりスッキリとした配置になりました。
以下より一ヶ月ほど使用した感想を書いていきます。
音質は最高!
このサイズ、この値段では考えられないほどの高音質です。
個人的な感想ではありますが、「ニアフィールド限定」ではありますがウン十万円もする高級オーディオに負けないほど上質な音を聴かせてくれると思いました。
これまでたくさんのスピーカーやアンプを試してきましたが、PCスピーカーをお探しなら間違いなくCAS-1が現状で最適解といえるでしょう。
購入前はこの金額の出資に勇気が必要でしたが、この音を聴いてしまえばいかに安い買い物だったのかわかります。
L.V.M.の有り難さに感動!
CAS-1には「L.V.M.(Low Volume Mode)」という小さな音量で聴く場合に特定の音域が潰れてしまうことを防ぎ、自動で補完して綺麗に聴かせてくれる機能があります。
レビューでこの機能に感動した!という意見がたくさんあったのでどんなものかと思っていましたが、予想を遥かに超える素晴らしさで感動しました。
「単純に自動イコライザ調整なんだろ?」と思われた方、私もそうでしたがぜひ試して驚いてみてほしい。
本当に小音量でもバランス良く綺麗に音源を再生してくれます。こういう機能こそ現代の再生機器に求められる機能ですよね。
LDACは超便利!
実は私はMacとCAS-1をUSBで接続せず、Bluetooth接続で使用しています。
Bluetooth接続というと、かつて上記画像でもチラッと映っている「MDR-1RBT」を購入した際に、Bluetooth接続のあまりに酷い音質に辟易した苦い記憶がありましたが、「ハイレゾをワイヤレスで楽しむ」というコンセプトのSONY独自規格LDACのおかげで、CAS-1はBluetooth接続でも音質を損なうことなく高音質のまま再生してくれるのです。
USBケーブルとBluetoothの両方を試しましたが、ほとんど差異を感じないレベルだったので普段からBluetoothで接続するようにしました。
上画像のようにMacだけでなくタブレットで動画を見る際もBluetoothのペアリングを切り替えるだけの簡単操作でCAS-1から音声出力ができるので非常に便利です。
音のことは個人差があるので人にオススメするのは躊躇するところもありますが、本機CAS-1は誰もが感じとれる普遍的な部分において最高の再生機器なので、胸をはってオススメできます。
終わりのみえぬオーディオ沼から抜け出したい方はぜひCAS-1をお試しになってみてはいかがでしょうか。
→ SONY CAS-1 の 評価・レビューを見る(Amazon)