「非日常的」に音を楽しむヘッドホンSONY MDR-1RBT(MDR-1RのBluetoothモデル)

半年前くらいに購入して「非日常的」に音楽を楽しみたい時に使っているSONYの傑作ヘッドホンです。

「このヘッドホンであの曲を聴いたらどうなるだろう」と想像してワクワクできるヘッドホンで、後ほど詳しく書きますが良くも悪くもそういう特徴をもったヘッドホンです。

外箱からして上質で高級な匂いが漂っています。

こんな感じではいっていま「した。」(笑)。

外見が近未来チックでカッコイイです。

イヤーパッドの部分がフレキシブルに可動するので上記写真のようなこともできます。

コネクタ部分や各種操作系がイヤーパッド脇に並んでいます。

スマホなどを接続するNFCのオンオフや音楽操作系のスライダーもありますが、個人的にはBluetoothのオンオフボタンぐらいしか使ったことがありません。

そしてこのコネクタ部分がちょっぴりマイナスポイントで、

プラグを挿すとこんな感じでめくれ上がった状態で固定されてしまいます。

これはBluetooth接続を前提とした本製品ならではの仕様で、MDR-1Rは最初から有線なのでこんなことにはなりません・・・。

いつか剥がれてしまうのではないかと心配しています。

色のあるヘッドホン

とにかくこのヘッドホンには個性があり、どんな音楽を聴いてもこのヘッドホンの音、「なめらかで上質な音」に変換されます。

それは木村拓哉が演じたドラマの主人公はキャラがすべて木村拓哉になってしまうのと同じで、何を聴いてもこのヘッドホンの音に、人によっては「なります!」し、別の人は「なってしまいます」といわれます。

曲の個性よりもヘッドホンの個性が勝ってしまうのは事実です。

ただ、その個性が私的には気に入っており、中域~低域が強調されつつも高域に不足を感じさせない素晴らしい音色で、なめらかな音色でありながら迫力を損なわないところはSONYの技術者の皆さんの努力を感じるところです。

前回の記事で書いたSONYのヘッドホンMDR-7506を長いこと愛用していましたが、実は最初にこのヘッドホンで聴いた時は「うわ、中域~低域が前に出すぎ、失敗した。」と思いました。

没個性的なモニター系のヘッドホンMDR-7506から個性の強い本製品への移行は完全に失敗したのですが、なんとその後に想像だにしなかった「併用」という新たな状態になったのです(笑)。

それはこの記事の冒頭で書いたように、日常的に別のヘッドホンを使用しているとふいに「MDR-1RBTで聴いたらどうなるだろう?」と思うんです。

そのたびに本製品と他製品とのギャップを楽しんでいたのですが、気がつけばこのヘッドホンはそんな「非日常ヘッドホン」として私の中に定着してしまいました。

1つの曲を別の味付けにしてくれるので、併用することで1曲で二度美味しい感じなのです(笑)。本製品の聴かせてくれる独特な中域~低域の中毒になってしまったのです(笑)。

良い意味で普段使いに向いておらず、特別に音楽を楽しみたい時に使うことで本領を発揮する、つまり比較において真価を発揮するヘッドホンというのが私の感想です。


肝心のBluetooth接続では・・・

確かにBluetooth接続でも音は良いのですが、それはあくまで「Bluetooth接続にしては」ということであり、Bluetooth接続で有線接続に匹敵する音がするわけではありません。

他のBluetooth製品と比べると本当に音は良いです。ただ、音に拘りたい人は有線接続のMDR-1Rで十分かと思います。

結局、私は有線接続ばかりでBluetooth接続はほとんど使用していません。

いざとなったら有線接続という逃げ道が使えるのも特徴といえると思うので興味のある方は本製品でBluetooth接続で聴いてみるのも良いのかもしれません。

特別に音楽を楽しみたい時に

とにかく普段は別のモノを使っている前提だとこのヘッドホンは本当に面白いヘッドホンです。

私も普段は別のヘッドホン、イヤホンを使ってイージーリスニングしていますが、お気に入りの曲が見つかった時などは姿勢を正して本製品で聴く、そんな使い方です。

良くも悪くも特別扱いなヘッドホン、それが本製品MDR-1RBTです。