法華宗総本山 本成寺の「節分大祈願鬼おどり」に行ってきました。
法華宗総本山 本成寺
法華宗総本山 本成寺は、新潟県三条市西本成寺にあるお寺。創建は1297年と古く、由緒あるお寺です。
国道8号線のすぐ近くにありますが、足を運んだのは今回が初めて。想像していたよりも大きいお寺で驚きました。
今年は法華宗の開祖「日蓮大聖人」が生まれてから800年にあたるメモリアルイヤーだそうで、境内にはそれを示す大きなアーチが掲げられていました。
本成寺の鬼おどり
本成寺の鬼おどり(節分大祈願鬼おどり)は、毎年2月3日の節分に本成寺で行われる行事です。日本三大鬼おどりの一つに数えられています。
室町時代に本成寺の僧兵と農民たちが、力を合わせて戦乱を鎮圧したという故事にならい、厄祓いとして豆まき行事が続けられているそうです。
本成寺の鬼おどりは、赤・青・黄・緑・黒の五色の鬼と、三途川婆(三途の川で亡者の衣服を剥ぎ取る鬼)が登場し、斧や鋸などを振り回し雄叫びをあげながら大暴れします。
鬼たちに抱かれた子どもは健康に育つと言われており、恐怖で泣き叫ぶ我が子を鬼に差し出す親の姿が見られることで有名です。
今年の鬼踊りは日曜日だったこともあり、本堂前はたくさんの観覧客でにぎわっていました。
鬼おどりは午前の部(11:00)と、午後の部(14:00)の一日二回行われます。
今回は14:00からの午後の部を見てきました。
鬼おどりの様子
ここからは鬼おどりの様子について紹介します。
到着した時間が遅かったため本堂内には入れず、本堂前から見た鬼おどりの様子です。
開始時刻の14:00になると境内にお経が流れ始めます。
それを合図に、子どもに鬼の姿を見せようと肩車しだす親たち。
……10分経過。
……20分経過。
鬼あらわれず。
そう、鬼おどりの開始時刻から鬼が登場するまでは、かなり時間があるのです。
そのため本堂前は、肩車に疲れた親に降ろされた子どもが駄々をこねて泣き叫んだり、長い待ち時間に飽きた子どもたちが「鬼まだー?」「鬼はやくー」と文句を言い出す始末。
実際に鬼が登場したのは14:25ごろ。
真冬の寒空の下、ただ待ち続けるのは大人でも大変でした。
まずは僧兵が登場。本堂の中へと入っていきます。
待ちに待った鬼たちが現れました。
長きにわたる待ち時間のおかげで、鬼への観客の怒りはMAX。
豆を撒くなんて生ぬるい、投げつけてやりたい。
鬼の衣装も金棒も本当によくできています。
さすが三条。金物の町だけあって、作り物でも金物への並々ならぬコダワリを感じさせる出来栄えです。
本堂前に鬼たちが勢揃いし、いよいよ鬼おどりが始まります。
手に持った金棒や薙刀などを振り回し、ダイナミックに舞い踊る鬼たち。
本堂内の舞台でも鬼たちは舞い踊ります。
宴もたけなわというところで、「鬼は外!」の掛け声とともに豆まきが行われます。
掛け声は「鬼は外」だけ。
あくまで鬼を追い払うのが目的のためか、「福は内」を言わないのが印象的でした。
本堂から追いやられる鬼たち。
わかりやすく「やられた感」がでています。
最後に僧兵が勝鬨(かちどき)をあげ、鬼おどりが幕を閉じました。
しかし親たちにとってはここからが本番。
鬼おどりが終わり退場していく鬼に、我が子を抱いてもらおうとする親たちが通路に殺到します。
まとめ
近年の節分といえば、恵方巻きにポジションを奪われつつある豆まきですが、あらためて「鬼は外」ときくとやっぱり節分はこうでなくては、と思います。
今年は天候がよかったので傘をささずに本堂の外で見ることができましたが、本堂に近い位置にいたにも関わらずよく見えませんでした。
できるだけ早い時間に行って本堂内で見るのが正解なんでしょうね。今年から有料の予約席も設置されていたようですし、多少お金を払ってでもよい席で見たほうがいいかもしれません。
先述したように、開始時刻から鬼の登場までは時間がありますし、臨時駐車場へのシャトルバスの待ち時間も長いので、小さなお子さんを連れて行かれる場合はその辺りに気をつけてください。