2019年も早3日。
お正月休みをいかがお過ごしでしょうか。
新年といえば抱負。
昔から「一年の計は元旦にあり」と申します。元旦に一年の計画を立てれば新年を有意義に過ごせるという諺ですね。今日は1月3日です。
今年は一年の抱負を「基礎・基本の徹底」と定めました。
これまでの人生で縁のなかった基礎・基本を徹底的に見直し、この一年の手綱を預けてみようと思っています。
縁遠かった基礎・基本
現在の仕事からすると私の経歴は少し特殊です。
高校を中退し30歳までは肉体労働しか知らず、現在の仕事にまったく無縁な日々を過ごしてきました。
そんな人間がこの仕事で結果を出すためには「特殊性」が必要でした。他者と同じことしかできないのであれば、私に価値はありません。
大多数が拠り所とする「基礎・基本」を意識的に遠ざけ、自分にしかない個性を鋭く磨いて差別化を目指すのは当然といえます。
人の行く裏に道あり花の山。
他者と違った道を選んだ私は、一定の成果を出すことに成功します。
基礎・基本を無視した人間のひねり出すアイディアは、否が応にも奇をてらったものになります。
失敗も数多くありましたが、うまく刺さった時の爆発力はすごいものがあり、信じられないような成果を生みました。
基礎・基本を無視して特殊性を重視した戦略は、多大な利益を私にもたらすことに成功したのです。
しかし昨年半ばから、停滞を感じるようになりました。
物事が水平線にしか推移していかないような感覚。完全なる凪。
気がつけば向上の兆しを感じれなくなっていました。
停滞感を打破するために
「このままではいけない」
現状維持は緩やかな死を意味します。
何か新しいことをやらなければなりません。
しかし単に新しいだけではダメです。
これまで以上の結果が期待できなければやる意味がありません。
「これまでにない結果を得るには、これまでにない考え方が必要」
「自分の中にない考え方を受け入れるしかない」
そう思えたとき、自分の中からスルリと出てきたものが、これまで意識的に避けてきた普遍性の塊「基礎・基本」でした。
基礎・基本を徹底する。
それが現状を打破するために必要なことであり、明確な未来の飛躍を感じて胸が踊りました。
基礎・基本の徹底
具体的には意思決定の際、基礎・基本に照らしてから考えるようにしてみます。
直面している課題に、まず基本的なアプローチを試みて、その上で自らの特殊性を発揮するよう努めます。
こう書いてみると基礎・基本に従うのが、ひどく退屈なものに思えてしまう自分がいるのも事実。しかし、ここをグッと堪えてやってみます。
基礎・基本の徹底は、現状でうまくいかない部分の改善に大いに役立ってくれるものと思います。現状でうまくいっていないということは、特殊性だけではどうにもならなかった部分ということ。
基礎・基本を徹底することで問題が解消できる可能性が高く、改善においては特効薬的な効果を期待しています。
基礎・基本を重視するからといって新しいことをしないわけではありません。
「陳腐化したものを捨て、イノベーションを続けなければならない」
古いものを捨て新しい可能性を求め続けること。
それもまたマネジメントの神様ピーター・ドラッカーが示したビジネスの「基本」なのです。
基礎・基本の徹底。
あらためてこの言葉のもつ意味を考えると、少し腰が引けてしまいます。
きっとこの抱負の実行には、現状で把握している以上の困難さが待ち受けているでしょう。言うは易く行うは難し、とはよくいったものです。
この抱負を通じ、ひとりの人間として自分が成長することを期待したいと思います。
今年一年また頑張っていきましょう。