脚立が欲しい。
それもなるべくデザインがいい脚立が。
写真を撮っていると脚立が欲しくなります。モノを真上から撮影する俯瞰撮影のときにあると便利なんですね。
脚立だからといって使えればなんでも良いというわけにはいきません。できるだけデザインが良い脚立を選ぶ、これが判断基準です。
デザインが悪いモノを選ぶと、目に触れるのがイヤで片付けようとします。片付けてしまえば出すのが億劫になり使わなくなる。これでは便利に使えるとは言い難い。
私にとってデザインが良いことは「使いやすさ」であり、モノを過不足なく使うための「最低条件」といえます。
しかし相手は脚立です。そんなに都合よくデザインに優れた脚立が…あるんです。びっくりしました。「デザイン 脚立」で検索して瞬殺です。こんなことってあるんですね。
もう見た瞬間に購入を決めていたと思います。値段は関係ない、コレが欲しい。そう思いました。
長谷川工業 METAPHYS lucano ルカーノ 2-step ブラック ML2.0-2
その脚立の正体は、長谷川工業というメーカーが販売する「 lucano(ルカーノ)」という脚立。
ムダな出っ張りなど一切なく、線のハッキリとしたフォルムのシンプルデザイン。つや消しブラックで高級感があり、本体は手触りがよく質感が本当に素晴らしい。
これまでの脚立で黒を基調とした商品などあったでしょうか。
注意書きひとつとっても悪目立ちせず、むしろ脚立本体の美しさを引き立てる要素としてデザインされています。
ルカーノは、日本のグッドデザイン賞をはじめとする世界中のデザイン賞を受賞しています。つまり世界も認めたデザインということ。
それを示すエピソードとして、ルカーノはアメリカの有名ファッションブランドSupreme(シュプリーム)とのコラボ商品も販売されています。
「隠さなくて良い踏台」
ルカーノはこれをコンセプトに作られた脚立だそうです。あえて部屋に置きっぱなしにしておける、そんな思いがこめられているそうですが、まさにその思想どおりの商品です。デザインが優れていると視界に入っても嫌じゃない、いや、むしろ視界に入れたくなる、そんな脚立です。
使ったら片付ける。
そんなこれまでの脚立の常識を覆し、出しっぱなしにしておけることで、いつでも使いたいと思ったときにすぐに脚立を使えます。
デザイン家具。脚立というよりは、そう言ったほうが正しいと思います。インテリアにこだわる方にとって、脚立はルカーノ以外の選択肢はありえません。
と、デザインばかりを褒めちぎってしまいましたが、ルカーノは肝心の脚立としての機能も優れています。
本体重量は約3.2kg。
持ってみると少し重さを感じますが、子供や女性でも持ち運びに支障があるほどではありません。重さは脚立を設置したときの安定感につながるので重要なポイントです。
天板は幅が広く取られており、溝が滑り止めになっているので、スリッパなどで上がっても安定感があります。
天板の広さは人が座るのにもちょうどよく、腰掛けとしても活躍します。来客などでダイニングテーブルの椅子が足りない時に使えます。
天板下に設けられたバーを上げるだけでワンタッチで折りたたむことができます。
そして驚くことにルカーノは折りたたんだ状態でも自立します。
何かに立てかける必要がないため、インテリアのバランスを考えてルカーノの保管場所を決めることができます。
脚立に求められる安全性や機能性を踏まえた上で、見た目も良い。「機能美」という言葉がこれほどしっくりくる製品も珍しいです。
ルカーノは完璧な脚立ですが、唯一、多くの人が躊躇いを感じるであろうポイントが価格。ルカーノは他の脚立と比べると価格が高く、私の買ったこの脚立(ルカーノ 2step)は1万円くらいしました。
しかし、値段が高く感じられるのは、ルカーノを単純な「脚立」として見た場合の話。ルカーノを「脚立 + デザイン家具」として見た場合は、むしろ激安価格とすら感じます。1万円ソコソコで買えてこんなに所有欲を満たしてくれるデザイン家具を私は知りません。そこに脚立としての機能性もあるというのです。
私も脚立に1万円は出しませんが、ルカーノはインテリアのデザインアイテムでもあります。インテリアデザインのアイテムに1万円を出すのは何も不思議なことではないでしょう。
ルカーノにはサイズや色が異なるバリエーションが複数存在します。昨今は、先述したシュプリームとのコラボアイテムや、発売10周年を記念したPREMIUM EDITIONの製品も販売されているそうです。こちらはGOLD・SILVER・BRONZEというプレミアムカラーが特徴的な商品です。
デザインも機能も優れたルカーノを買うか、
値段で妥協してダサい脚立を買うか。
どちらを選ぶのが後悔しない選択か。答えは明らかです。