ミニマリストにおすすめの靴 THE NORTH FACE ベロシティニットのレビュー

春夏秋冬、オールシーズンを「一足だけ」で過ごせる靴はないか?

結論からいうと、ベロシティニット(THE NORTH FACE VELOCITY KNIT MID GORE-TEX INVISIBLE FIT)は、「一年中オールシーズンを一足だけで過ごしたい!」というミニマリストの願いを叶えてくれる靴です。私はベロシティニットのおかげで、他の靴をすべて手放すことができそうです。

この記事では、私がベロシティニットを購入し、しばらく履いてみた感想と気付いたこと、メリット・デメリットなどをお伝えします。ミニマリストで靴の数を減らしたい人、THE NORTH FACE ベロシティニットのレビューを読みたい人は、ぜひご覧になってみてください。

THE NORTH FACE ベロシティニット

製品名 ベロシティ ニット ミッド GORE-TEX インビジブル フィット
素材 <アッパー>はっ水加工ストレッチニットアッパー、GORE-TEX Invisible Fitプロダクトテクノロジーメンブレン、EVAカップインソール
<ボトムユニット>XTRAFOAM&2層圧縮成型EVAミッドソール、Vibram XS TREKラバーアウトソール
機能 XTRAFOAMミッドソール/GORE-TEX Invisible Fitプロダクトテクノロジーメンブレン
原産国 中国
サイズ 5、6、7、8、9、10、11
形状 ローカット、ミドルカット
重さ 約255g(9インチ/片足)
カラー グリフィングレー×ジンクグレー、マッドブラック×TNFブラック、ニュートープグリーン×ニュートープグリーン
購入 Amazon / 楽天
公式HP ベロシティ ニット ミッド GORE-TEX インビジブル フィット(ユニセックス)(NF51997)- THE NORTH FACE公式通販|セール

ベロシティニットにはローカットと、ミドルカットの2つがあります。

私はオールシーズン、一年中使いたかったので、真冬の雪や梅雨時の大雨にも耐えられるミドルカットを選びました。

ベロシティニットのアッパーは「ニット生地」で作られています。

ニットなんて柔らかすぎるのでは? フニャフニャで靴として大丈夫なの?

買う前はそんな疑問がありましたが、実際は厚くて固い生地で、型崩れしてしまうほど柔らかくはありません。革ほど厚くはないけれど、布ほど薄くない。ちょうど中間くらいの質感です。

力を入れれば、折り曲げることも。革靴ならこんなことできませんよね。

ベロシティニットは、防水耐久性・透湿性・防風性を兼ね備えた「GORE-TEX仕様」です。

ニットなのにGORE-TEX。

ニットなんて編み込みから水が入ってきそうなイメージですが、そこがベロシティニットの素晴らしいところ。詳しくはレビューで後述します。

ソールはグリップ力に定評のあるビブラムソール(Vibram)。

ビブラムソールは、もともと登山靴からスタートしているとあって、悪路でも滑りにくい安全性と、ちょっとやそっとでは壊れない耐久性を備えています。

さらにソール部分にはXTRAFOAMという技術も使われています。

荷重負荷の高い中央部分にXTRAFOAM COREを配備し、硬度の高いEVAでそのまわりを成形した2層構造のミッドソールテクノロジー。ハイレベルのクッション性と安定性を両立し、アウトドアシューズに新たな快適さをもたらす。
XTRAFOAMとは

THE NORTH FACE ベロシティニットのレビュー

ベロシティニットをしばらく履いてみた感想は「最高」のひと言。ベロシティニット一足だけで暮らし、ほかの靴をすべて手放すビジョンが見えてきました。

冬は靴にとっては悪条件な季節ですが、ベロシティニットの快適さに驚かされています。雪で滑ることもなければ、浸水することもありません。さらに「暖かい」んです、この靴。

革靴や長靴は、足先から冷たさが伝わってくるものですが、ベロシティニットには一切それがありません。一切です。むしろ靴が発熱してるんじゃないか? と思うくらいに暖かいです。なぜ? ナゼ? 何故? 謎。不思議すぎます。これはGORE-TEXの恩恵でしょうか? それともニットの恩恵? 素材や造りの違いだけで、靴ってこんなに快適で機能的になるものでしょうか??  新鮮な驚きを感じています。

この快適さを知らないのは、人生損失が大きすぎのではなかろうかと。小学校でいち早く教えるべき、と思うくらい。不思議な快適さに足が満たされています。「満足」ってこういうこと。

ベロシティニットの履き心地は、過去に経験がない気持ち良さがあります。ふんわり、だけど、しっかり。ドラえもんが歩いてるときってこんな感じかなぁ、と思うような未来感があります。

既存の靴で強引に例えるなら、「サイドゴアブーツ(チェルシーブーツ)」と「コンバースオールスター」と「ナイキのバッシュ」を足して3で割ったような履き心地です。

サイドゴアブーツの「しっかり感」。コンバースオールスターの「しなやかさ」。ナイキのAIRテクノロジーのような「フワッとした履き心地」。これら3つの特徴を、ベロシティニットは兼ね備えています。

足首〜足先にかけてはフィット感があります。これはニットの伸縮性による恩恵でしょう。革靴ではこうはいきません。

フィット感、というと、締め付ける印象を抱く方がいらっしゃるかもしれません。もう少し踏み込んだ表現としては「やさしく包まれる」といった感じでしょうか。歩くときはしっかり足全体を包み込み、歩いていないときはふんわり包み込む。そういう類のフィット感です。

この未来的な履き心地は、ベロシティニットの軽さによるところも大きいでしょう。ベロシティニットは片足で284g。ちなみにコンバースオールスターは片足で450gありますから、ベロシティニットの軽さがよくわかるでしょう。

見た目は重厚さがありますが、いざ手にとってみるとスニーカー並の軽さしかなくて脳がバグります。ミッドカットでこれですから、ローカットはさらに軽いのでしょうね。

ベロシティニットのサイズ感についてお伝えします。普段「26.5cm」の靴を履いている私は「US9(27.0cm)」サイズでピッタリでした。

ベロシティニットには0.5cmのサイズがありません。US8(26cm)の次はUS9(27cm)、US9(27cm)の次はUS10(28cm)という「1cmづつのサイズ」しかないんです。そのため普段26.5cmを履く私は、サイズ感で大いに悩みました。

ベロシティニットのサイズ感について調べていたら、Amazonの試着サービス「Prime Try Before You Buy(旧ワードロープ)」でベロシティニットが無料で試せるのを発見しました。27cmは試着できなかったものの、26cmがあったので即申し込むことに。結果、26cmは私の足には小さすぎて合わないとわかり、27cmのベロシティニットを買うことができました。こんな便利なサービスを提供してくれているAmazonには本当に感謝しかありません。ベロシティニットのサイズ感でお悩みの方は、Prime Try Before You Buyで試してから買うのがオススメです。

サイズ感についてもう少し詳しく書いておくと、普段「26.5cm」の靴を履いている私は、普通の厚さの靴下を履いて、27cmでちょうどいいです。ただ、ベロシティニットを履き始めたころに、つま先あたりが少し広いかな? と感じたことがありました。今ではまったく感じませんし、歩きにくさもありません。参考までに。

メリットの多いベロシティニットにも、デメリットはあります。それは「見た目がゴツ」いこと。

ほかの同類の靴と較べれば、はるかにマシではあるものの、ブーツというか長靴のようなゴツさは少しあります。春〜夏のよく晴れた日には合わなさそうだなぁ、と思ったり。このあたりは悩ましいところです。オールシーズンを一足だけで過ごそうとすると、どうしても大雨や雪などの悪天候、山道や砂利道などの未舗装道路に合わせた靴になります。

ソールに空いたブツブツがいかにもアウトドア的なね……機能的な理由があるのだと思いますが、見た目はちょっと微妙です。

とはいえ、個人的にはこのデメリットは許容範囲内。見た目はゴツくても履き心地はスニーカー並の軽快さですから。自分が良ければいいかな、と。「他人の目を気にしない」はミニマリストの鉄則。信仰心が試されていると思って一年中ベロシティニットを履き続けます。

ひとつ困ったのが、新しい靴を買うたびに恒例となっている「防水スプレー」について。

ベロシティニットの情報収集で見たブログに「防水スプレーをしたら失敗して白くなってしまった」という話があったんですね。

私のお気に入り、信頼と実績のセメダインの防水スプレーは、ニット生地に使って大丈夫なのか? ニット生地ってスウェードみたいなもの? そもそも防水スプレーをするとGORE-TEXの機能が下がるのでは?

どうしたものかと悩みましたが、けっきょく考えたところで答えはでません。
人柱として埋まる覚悟を決めました。

ベロシティニットに防水スプレーを吹き付けていきます。

防水スプレーを吹き付けた直後。白いまだら模様が靴のアチコチに見られます。もし乾いてもこのままだったら……。

そして防水スプレーが乾いた後。白くなっていた部分は、すべて透明になっていました。ふー、一安心。

つま先や、ソールのキワ、ロゴ部分なども問題ありません。

ベロシティニットは防水スプレーをしても大丈夫そうですね。防水スプレーによってGORE-TEXの機能が損なわれたのかはわかりませんが。

念のためにお伝えしておくと、この記事のベロシティニットの感想は、すべて「防水スプレーをした後のベロシティニット」の感想です。

まとめ:ミニマリストにおすすめの靴

軽いのにしっかりした防水性と透湿性。
悪路や悪天候でもはける機能性。

ミニマリストが靴を一足だけにするのであれば、ベロシティニット以上の靴はないのではないかと思います。本格的な登山や、凍った氷の上でも歩かなければ、この靴だけでオールシーズン、一年中を暮らせると確信しています。

ベロシティニットは、トラベルシューズとしても使えます。
観光地って悪路がけっこうありますよね。神社仏閣には石階段や土がむき出しの参道があるものです。それらは歴史保存を理由に十分な滑り止め対策がされていないことも。悪天候で雨に濡れてしまえばツルッといって旅先で怪我をするハメに。なのに翌日は市街地でお買い物。ベロシティニットならそんな矛盾した旅先の事情も、一足だけですべて対応できます。

先述したように、ベロシティニットはAmazonの試着サービス「Prime Try Before You Buy」の対象です。もしベロシティニットが気になっているなら、Prime Try Before You Buyで試し履きしてみてはいかがでしょうか。

→ THE NORTH FACE ベロシティニット の 評価・レビューを見る(Amazon)