これはすごい発見だと思うんです。
これまでクッションには「柔らかさ」を求めてきましたが、お尻の痛みには「硬さ」が重要だったのかもしれません。
デスクワークのような長時間の座り仕事をしていると、腰痛や坐骨神経痛などの腰やお尻まわりの痛みとは無縁ではいられません。痛みは仕事の集中の妨げになり、それで仕事のパフォーマンスが落ちているのかも・・・という言い訳をしてみたり。
少しでも痛みがどうにかならないものかと、これまでたくさんのクッションを試してきました。
どれもそりなりに効果があるようでないような。そんな曖昧な感想しか抱けない商品ばかり。コレ!といった商品に巡り会えませんでした。
airweave エアウィーヴ クッション
そんな折、量販店でこの「airweave エアウィーヴ クッション」を見つけました。その場で試した感想は「硬ッ!」の一言。これ、本当にクッションといえるのかな?と思うぐらい硬くてビックリしました。値段も高いし、これはさすがにないな、と。その日はそれで買わずにスルーしました。
しばらくすると「なぜあんなに硬いんだろう??」と疑問がこみ上げてきました。エアウィーヴといえば浅田真央のCMや、オリンピックの選手団が使っていることで有名なメーカー。スポーツ選手に選ばれるようなメーカーが、なんの考えもなしにただ硬いだけということはないのでは?そんな風に考えるようになりました。
値段が高いのでしばらく悩みましたが、金額の問題ではなく効果の問題だと割り切り、思い切って購入してみることに。
・・・なるほど。長時間使ってみてわかりました、クッションは柔らかければいいというものではなかったんですね。
硬い座面は、座るとほど良く沈み込みます。これまでのクッション経験からすると違和感がありましたが、この硬さゆえにお尻の体圧が均等に分散されるのだということが今ならよくわかります。柔らかいクッションは、結局は「点」で支えているだけだったのでしょう、それではお尻の当たるところが痛くなるのは当然です。
このエアウィーヴのクッションはその硬さゆえに「面」で支えます。すると、お尻の負担が全体に分散され、長時間の座り仕事をしていてもお尻が痛くならず疲れにくいわけです。もっと早く出会いたかった。これまでずっと柔らかさでクッションを選んでいましたが、クッションは硬さ、反発力が大事です。当然といえば当然ですね。なんでこんなことにもっと早く気がつかなかったんだろう・・・。
一点だけ悪い点をあげると、このクッションは滑ります。もちろん設置するところにもよるとは思いますが、私が使っている座イスの上だと滑るので、たまに座り直さなければなりません。地味にこれが面倒です。クッションの表面が滑りやすいのが原因です。おそらくエアウィーヴの名が示すように通気性を重視した結果なのでしょう。たしかに蒸れとは無縁な気がしますが・・・結局、滑り止めシートをクッションと座イスの間に入れることで解決しました。
滑りやすいという難点はあるものの、お尻の痛み軽減のためのクッションとしては効果は抜群です。デスクワークや車の運転など、長時間座ったままで過ごさなければならず、慢性的なお尻の痛みに悩まされている方は、ぜひ一度お試しになってみてはいかがでしょうか。