フィリップス(PHILIPS)の電動シェーバーって回転式のヘッドが3つもあってすごく剃れそうなイメージですよね?
本体の高級感もありますし、毎朝のヒゲソリの頼りになる相棒になってくれそう。
そんなフィリップスへの肯定的なイメージが打ち砕かれてしまいました。
フィリップス 9000シリーズ S9551/26
今回、私が購入したのは、フィリップス 9000シリーズ S9551/26。
フィリップスのシェーバーラインナップの中では中堅ぐらいの製品です。
本体は2年間の保証が付いています。
一万円以上するシェーバーでこれだけの保証が付いていると安心して買えますよね。
S9551/26は、洗浄充電器という充電と本体の洗浄を行ってくれるスタンド型の充電器が同梱されています。
同じ製品で洗浄充電器がないものもあるのでご注意を。
- 8方向に可動する輪郭検知ヘッド
- ダブルVトラック刃
- パーソナルコンフォート設定
頼りになりそうな言葉が並びます。
このシェーバーは、ウェット&ドライ対応なのでお風呂の中で使うこともできます。
充電器と、キワソリ用のアタッチメント。
フィリップスはシェーバー自体にキワソリ用のアタッチメントが付いておらず、別にアタッチメントを取り付けなくてはならないのが面倒です。
本体ケースとスタンド。
付属してくるこのスタンドがまた微妙です。この形状だと置いたら充電されると思いますよね?
ところが単に置くだけで、充電はされません。ただのプラスチックスタンド。なんのためにこんなものを用意したのか・・・。
クリーニング液。洗浄充電器つきのモデルは、別でクリーニング液を買わなければならないところが面倒です。
洗浄充電器。
こちらは置くだけで充電できます。が、「充電だけ」をすることはできません。「洗浄充電器」というだけのことはあり、充電すると同時にヘッドの洗浄も必ずされます。
一見よいことのように思えるかもしれませんが、常にヘッドがクリーニングされるので、クリーニング液の交換頻度は高くなります。どうしてこんな仕様になってしまっているのか・・・。
説明書などの紙媒体。
本体。
本体は高級感があって所有欲を満たしてくれるデザインです。
これで性能さえ良ければ問題なかったんですけどね・・・。
ヘッド部分。これだけ見るとガンガン剃ってくれそうにみえるんですけどね。
ヘッドのカバーは3つ繋がっているので、掃除の際にひとつずつ外さなければならないようなことはありません。
本体前面には、機能の状態についてお知らせするインジケータがついています。
本体の左右にある+/-ボタンは、
パーソナルコンフォート設定といって、シェーバーの強度を調節できる機能です。
ただ、この機能もかなり微妙な感じでしたが。
本体に直接充電ケーブルをつなぐことができます。
洗浄充電器を使わずに充電するには、本体に直に充電ケーブルを挿すことができるのですが、
なんとこのシェーバー、本体に充電ケーブルを挿したままでは使えません・・・えぇ・・・そんなことってあるの・・・。
フィリップスの回転式電動シェーバーの感想
まったく剃れません。
あまりにも剃れなくて私のシェーバーの使い方が悪いのだと疑いました。
フィリップスといえばブラウンと並ぶ電動シェーバーの有名メーカーです。
そのメーカーの剃り味が、こんなに悪いわけがない、と。
しかし現実として、まったく剃れないのです。
生涯でいくつもシェーバーを使ってきましたが、こんなに剃れないシェーバーは初めてです。
ちなみにこのシェーバーは回転させながら使うのが剃り方のコツということは知っています。
このシェーバーのAmazonレビューをご覧になってください。「剃れないと言っている人は剃り方がわかっていない」という意見があるのですがが、それをきちんと理解した上で使ってもまったくダメです。どうにもなりません。
そして私はヒゲが剛毛というわけではありません。どちらかといえば薄いくらいなものです。
その私のヒゲが剃れないということはどういうことなのか・・・。
Amazonのレビューの評価が高いのが不思議でなりません。
でもよく見てみると、高い評価を付けている人も、ちょっとした不満点を書いていたりはするんですよね。
精一杯、好意的な解釈をすると、フィリップスの電動シェーバーは、これまで私が使ってきた他メーカーとは思想が違うものなのかもしれません。
私は「早く剃れる、深く剃れる」ができる電動シェーバーを良品と思っています。毎日のヒゲソリ時間を少しでも短くしたい、というわけです。
しかしフィリップスのシェーバーは、おそらく「いかに肌に負担をかけないか」ということを念頭に開発されているのでしょう。確かにフィリップスのシェーバーは肌に優しい感じがします。時間はかかりますが、何度か往復させていればいつかは剃れないことはありません。そう、いつかは……。つまり「肌に優しい=剃れない」というのがフィリップス流なのでしょう。
しかし、このうたい文句はちょっとした誤解を招きます。まるで他メーカーが肌に優しくないように錯覚してしまいます。
昨今の有名メーカーのシェーバーは、深剃りの製品であっても肌に負担をかけてしまうものはほぼありません。フィリップスじゃないからといって肌に厳しいというわけではありません。
率直にいってヒゲの剃り味でいったら、約3,000円という驚異的な安さで買えるにも関わらず、よく剃れると話題の日本製シェーバーのVIDANのほうがはるかに剃れます。
電動シェーバーを使い捨てるという発想。IZUMI VIDAN 往復式シェーバー ソリッドシリーズ 3枚刃 IZF-V26-S
そしてこのシェーバーは、付属品や仕様にも疑問が残ります。充電するたびに強制的に洗浄してしまう洗浄充電器。本体に充電ケーブルをつなげたままヒゲを剃ることができない仕様、つまり充電し忘れるとシェーバーを使うことができないんです。どうしてこうなったんでしょうね。
こんなに胸をはって人にオススメできない製品は久しぶりです。
何年か前に書いたBOSEのSoundLink Mini Bluetooth speaker以来でしょうか。
BOSE SoundLink Mini のレビュー 重低音を聴くなら最高!曲を聴くなら他のスピーカーを!
フィリップス 9000シリーズ S9551/26の購入を検討されている方は、他のシェーバーも視野にいれて再検討してみてください。
できれば先述したVIDANをお試しになってみるのがオススメです。