「人狼」というゲームをご存知でしょうか?
一昔前はテレビで取り上げられることも多かったそうですが、テレビを持たぬ私は知る由もなく。
名前ぐらいは知っていたのですがずっと気になったままでした。
つい先日、何かの紹介記事で人狼DXという人狼を手軽に楽しめるゲームパックがあることを知ったので、さっそく購入して試してみました。
人狼の遊び方
人狼をまだご存知ない方のために、人狼の遊び方について人狼 DXパッケージ裏の「遊び方」から抜粋します。
「昼」と「夜」のターンを繰り返します。
「昼」は全プレイヤーで議論をして、会話や表情から人間になりすましている人狼を推理。疑わしい人物を多数決で1人追放します。
「夜」になると全プレイヤーが目をとじます。
人狼はこっそり目を覚まし、人間を1人襲撃します。
すべての人狼を追放できれば市民チームの勝利、人間を人狼と同じ数まで減らせれれば人狼チームの勝利です。
人狼という聞き慣れない単語を使われるとわかりにくいですが、要はあるグループの中に1人だけ裏切り者がいてそれを探すゲーム、と考えるとわかりやすいかと。
人狼 DX
人狼DXは、人狼を遊ぶのに必要なカードが全11種28枚入ったカードパック。
これさえあればいつでもどこでもすぐに人狼を遊べます。
とはいうものの、すべてのカードを使うにはそれなりのプレイヤー数が必要です。
人狼DXは4人から遊べますが、4人プレイで必要となるカードは人狼1枚と市民3枚の4枚だけ。残りの24枚はいったい・・・。
人狼 DXの感想
最初は「ん?これ大丈夫かな?」と若干の不安を抱きましたが、回を重ねるごとにどんどん推理するのが楽しくなってきました。
前回の結果を踏まえた上での今回、というように、やればやるほど人狼を指名する根拠が増えて推理の深みが増していきます。
なので推理の根拠となる事実が少ない前半は、当てずっぽうの勘に頼らざるを得ないのは仕方ありませんね。
いや、前半で人狼に選ばれてしまうということは、何かしらの日常生活の恨みつらみによって選ばれている可能性が高く、それこそ真の人狼といえるのかもしれません。
人狼 DXの気になるところ
裏をかくべきか、それとも裏の裏をかくべきか。
そんな攻防を気のおけない仲間たちとするのが楽しいです。
しかし一点だけ難点をあげるとするなら、人狼DXは性善説に基づいて作られてゲームであり、インチキをしようと思った人がひとりでもいると簡単にゲームが崩壊してしまうところです。
問題となるのが「夜」のシーン。
全員で目をつぶり、人狼だけが目を開けて市民を襲撃すべくカードをめくりに行くのですが、ここの設計が性善説が最大限に発揮されてしまっているところ。
その気になれば市民は薄目を開けて人狼が誰かを知ることができてしまいます。
さらに問題となるのが、例え悪意がなかったとしても、近距離に座っている隣のプレイヤーが行動すれば物音や気配で人狼が誰かわかってしまうのです。
プレイヤーの物音や気配については、私たちは全員で声をだしてカウントダウンしつつ足を左右にバタバタとさせて物音を鳴らすことで対応していました。
つまり全員で物音を立てて動いていれば、人狼が行動してもわからないというわけです。
インチキについては対処方法がありません。
そもそもインチキすると自分が楽しめなくなるのでやるメリットが特にないんですけどね。それでもやろうと思えばいつでも簡単にやれてしまうというのは、疑心暗鬼の種になりかねないのでよくない・・・疑心暗鬼のゲームだからそれでもいいのか。
インチキしていそうな人を問い詰めて見つけ出すのも人狼。インチキをしようと思ったり実際にしてしまって自分が人間社会における人狼だと気づくこともまた人狼。というか真の人狼なのかもしれません。