「電子書籍が読みにくい!」
3年前、iPhone7からiPhone XSに機種変更した私は、電子書籍の読みにくさに絶望していました。
電子書籍がiPhone XSで読みにくかった理由がコレ↑。iPhone X以降のiPhoneは、画面の縦幅が広くなってしまい、文章が縦に伸びてしまったんです。そのため、文章を読んでいると縦方向の視線移動が大きくなってしまい、本を読むのが疲れやすくなっていました。
私が電子書籍を読むときに使っているKindleアプリは、文章の縦幅や横幅を設定することはできません。文字の間隔だけしか設定できないんです。どうして縦幅や横幅の設定ができないのだろう? と何年も不思議に思っています。
結局、当時の最新機種を買ったというのに、電子書籍は読みにくくなったという悲しい現実。結果、読書数が激減してしまいました。
時は流れて2022年。かつて最新機種だったiPhoneXSは3世代も前の機種となり、私のiPhoneXSは年末に臨終を迎えました。合掌。
さて次のスマホをどうするか。私は迷いませんでした。次のスマホはiPhone 13 miniにすると決めていたからです。
やっぱり、やっぱりそうだよね!
私は勝利を確信しました。
私が想像したとおり、iPhone 13 miniの小さな画面サイズでは、電子書籍がめちゃくちゃ読みやすいです。
iPhone 13 mini(左)と、iPhoneXS(右)の見え方の違い。
同じ文字サイズだとiPhone XSと比べてiPhone 13 miniは縦に4文字くらい減ります。たった4文字と思われるかもしれませんが、この違いは本当に大きい。縦方向への視線移動がほんの少し減るだけで、本の読みやすさが劇的に変わりました。
iPhone XSで電子書籍を読んでいた頃は、読書中によく気が散っていました。今ならそれが「読書疲れによる集中力切れ」だったことがわかります。読み辛さからくる疲れのせいで、断続的に本を読んでいるような状態だったのだと思います。本の内容が頭に入っているような入らないような、意味があるのかないのかわからないような読書になってしまっていました。
iPhone 13 miniで本を読むようになってからは、ひさしぶりに読書を「楽しい」と思うようになりました。かつて情報収集のためにしか本を読まなかった私からすると信じられないような変化です。「読みやすさ」というのは、読書においてとても大切な、いや、もっとも大切な要素なのかもしれません。
私にとって一番の大きな変化は、寝る前の読書です。
私は寝る前に必ずスマホを見ていて、気がついたら寝落ちしているのが常態化しています。
iPhone XSを使っていたときは寝る前に見るのはTwitterのタイムラインなどが多かったのですが、スマホをiPhone 13 miniにしてからは本を読むようになりました。
iPhone 13 miniは軽いスマホです。わずか140g。単一電池ひとつ分しかありません。
私のiPhone 13 miniはApple純正シリコーンケースと画面保護のガラスフィルムを付けていますが、それでも172gしかありません。
電子書籍を読むための専用リーダーKindle Paper whiteの重さは205g。私のフル装備のiPhone 13 miniは172g。iPhone 13 miniのほうが30g以上も軽いんですね。この違いが腕を上げっぱなしの長時間の読書では効いてきます。私にとってはiPhone 13 miniのほうがはるかに電子書籍を読むのに適した端末です。
ちなみに私はKindle Paper Whiteも画面幅が大きすぎて視線移動に疲れてしまったために手放しています。読書専用端末というわりに私にとってはサイズが大きすぎてダメでした。
iPhone 13 miniは電子書籍リーダーよりも軽くてコンパクトな端末のため片手で操作ができます。ベッドの中で横になって片手だけでスマホをいじる。このストレスの無さといったら……快適すぎる。冬の間は布団から片手を出さなくていいので暖かくて最高です。
結局のところiPhone XSは寝転んで使うにしては大きすぎたのでしょう。iPhone XSを使っていた頃は、寝ながらの読書には快適とは言いづらい状態だったために、その状態でも楽しめるライトなコンテンツ、つまりTwitterやInstagramのタイムラインのような、集中しなくても見れるものばかり見ていたのだと思います。
ちなみに縦の文字数でいうと2021年に発売されたiPad mini 6のほうが文字数は少なくなります。なので本を読むときは縦方向への視線移動がほぼなく、電子書籍をより疲れず高速に読めるのですが、寝転んで使うには大きすぎ&重すぎます。iPad miniは腰を据えて読書するときには良い端末なんですけどね。
iPhone 13 miniで漫画を読む場合はこんな感じです。人によっては読みづらさを感じるかもしれませんが、私は問題なく読めています。葬送のフリーレンはおもしろいのでオススメです。
iPhone 13 miniで雑誌を見るとこんな感じです。さすがに文字が小さすぎて読むのが難しいです。
iPhone 13 miniは雑誌を読むのに最適なスマホではありませんが、Kindleアプリを使っている場合は親指のダブルタップで画面の拡大縮小ができるので、その気になれば読めないということはありません。これもiPhone 13 miniならではといえるところで、ほかの機種だと片手でスマホを持って親指でダブルタップすると、スマホを持つのが不安定になっちゃいますよね。
iPhone 13 miniは小さなスマホなので、本が読めないと思っている人がいるかもしれませんが、それは大きな誤解です。たしかに雑誌や漫画、専門書などを読むには辛い端末ですが、小説やビジネス書など、活字系の書籍を読むにはこれ以上ない最高のスマホです。
もしあなたが今、スマホで本が読みにくいと思っているのであれば、iPhone 13 miniを検討してみてください。本が読みにくいのはあなたのせいではなく、スマホのサイズの原因かもしれません。
私はもう大型スマホに戻れそうにありません。iPhoneのminiサイズ版は、iPhone 13 miniで終わるという噂がありますが、どうかAppleにはこのサイズのスマホを継続的に販売していって欲しいと心から思います。