良薬はやっぱり苦い – 大富豪になる人の小さな習慣術

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長い間こういった「お金持ちになるには本」や「自己啓発」系の本を嫌ってきましたが、久しぶりに手にとってみたらワリと面白く読めました。

本書はタイトルこそ「大富豪」と大胆な言葉が踊っているものの内容は実に地味です。

人並みに本を読む人であればこれまで読んだ本の「まとめ」を淡々と読んでいる気になると思います。

本書自体のボリューム感があるのに加えて内容がそういった傾向ですので、まずは忍耐強く最後まで読みきることが大富豪になるための第一歩なのかもしれない、と思ったり(笑)。

ひと通り読んだ感想は「やっぱりそうか」の一言。

成功者ほど地味で質素なことを淡々とこなしているものです。

わかってはいるのですがまだ近道の存在を信じたい年頃の私にとっては苦い薬の味がしました。


各章の最後に「行動のエクササイズ」として読者に問いかけがあり、章の内容を反映したその問いかけに答えることで色々なことがクリアになります。

一例を以下にあげておきます。

自分の周囲を見わたそう。なぜある種の人が、抜きん出た成功を収めるのか、最大の理由を三つ見つけよう。

あなたをしり込みさせる、自己制限型の固定観念はなにか?それが事実ではないとしたら?

自分にも他人にも、ベストを期待しよう。もし成功を確約されたら、あなたの中で何が変わるだろうか?

上記のようなエクササイズが10章それぞれの章末に5~10個あります。結構なボリュームですね。

良薬口に苦しの諺どおりの本です。

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