アプリ開発用のSwift対応のiOS開発本を意図せず3冊買うことになったので内容の比較と私の失敗について紹介したいと思います。
まずはiOS開発勉強用に購入した3冊についてですが、見事に初心者向け、中級者向け、上級者向けの3冊を購入した感じになったのでそれぞれの特長をふまえてご紹介します。
初心者はコレから!iPhoneアプリ開発「超」入門
初心者は絶対にこの本からはじめると良いと思います。
すべてを網羅的に、という本ではありませんが、それだけに必要なことに絞ってカラーで綺麗な図表を用いて書かれています。
難解になりがちなアプリ開発の本にも関わらず文章も非常にわかりやすく、著者の「絶対に挫折させない」という想いが随所に感じられる良書です。
とにかく他の2冊に比べてずば抜けてわかりやすい本で、「絶対に挫折しない」の名に恥じぬ素晴らしい本と言って良いと思います。
これまでiOS開発をしたことがある人向けの本。プロの力が身につく iPhone/iPadアプリケーション開発の教科書 Swift対応版
先月発売されたばかりの新しい本です。
こちらはある程度プログラミングの経験のある方向けの内容なので、上で紹介した「iPhoneアプリ開発「超」入門」を読んでしばらくプログラミング経験を積んだ後に読むと良い感じです。
実際のアプリ開発に役立つ知識が欲しい方に向いている本で、クラスとオブジェクトがメモリ上でどう展開されているかなど深く解説されているところもあり理解が深まります。
単純にSwiftやXcodeでアプリ開発を行うだけでなく、設計などの事前準備も含めた総合的な意味での「アプリ開発」について触れられてもいるので参考になります。
Swift解説部分ではObjective-Cとの書き方の違いなどをふまえつつ書かれているので、これまでにiPhone開発をしていたがSwiftでの開発は始めて、という方に良い本だと思います。
残念なのが、掲載されているサンプルコードなどにかなりミスがある本なので、それに気づけるレベルの人でないと難しい本ではあります。
他の言語経験があればこの一冊。詳細! Swift iPhoneアプリ開発 入門ノート Swift 1.1+Xcode 6.1+iOS 8.1対応
今回紹介する本の中では一番情報量が多い本です。
掲載されている取扱範囲も一番広いのですが白黒青の3色で紹介されていることと、ある程度の開発経験のある人でないと読むのが難しい本です。
勘違いしてはならないのは、この本は「入門=初心者向け」ではなく、「他の言語経験者がSwift開発に入門」と捉えるのが正しいかと思います。
初心者が最初に買う本としては向かない本ですね。
この本はKindle版で買いました。後述しますがこれが大失敗ということに;;
技術書を買うなら絶対に紙の書籍で!!
実は三冊名に紹介した「詳細! Swift iPhoneアプリ開発 入門ノート」なんですが、私はこれを一番最初に電子書籍版で買ったのです。
ここに大きな落とし穴があり、実はこの本は見出しから飛ぶこともできなければ、検索もできません。
つまり、後から「あれ、あそこどうだったっけ?」と思ったときに調べる労力が途方もないのです。もう「できない」といって良いレベルで悲惨です。
単純な画像タイプでの電子書籍化なので、テキスト関連のそういった機能を使うことが一切できないんですね。
紙だとなんとなくの位置を開いて前後をパラパラとめくれますが、電子書籍なのでそれもできずにかなり苦労します。
結果、当初は買う予定のなかった紙の書籍二冊を追加で購入する事態となってしまったというわけです。
Kindleでも事前に検索できるできないを書いてくれる親切なモノもあるそうですが、私の見た限りでは多くの技術書は画像タイプの書籍化にも関わらずこの点について注意喚起することもしていないので購入前には十分に気をつけてください。
技術書は往々にして値段も高いので買う前の情報収集をしっかりして失敗を減らす努力をしましょう!私のようにならないために(涙)。