この記事ではM1やM2チップを積んだMacを、Nintendo Switchのモニターにする方法をお伝えします(※USB-Cでない古いMacをお使いの方のやり方はコチラ)。
MacにNintendo Switchを接続してモニター化するには「キャプチャボード」を購入しなければなりません。といっても数万円もするようなキャプチャボードを買う必要はありません。Amazonで打っている2,000円ちょっとのキャプチャボードを買うだけでMacをNintendo Switchに接続してモニターにすることができます。
テレビが無くて大きな画面でNintendo Switchができなくて困っている方や、ゲーム配信などでMacにNintendo Switch のゲーム画面を取り込みたい方の参考になれば幸いです。
用意するもの
- M1、M2チップを積んだMac
- Nintendo Switch
- キャプチャボード
- ドック
- 電源アダプタ
- HDMIケーブル
キャプチャボード以外に必要になるものはすべてNintendo Switchに付属してくるものです。
これがAmazonで2,000円ちょっとで買えるキャプボードです。
Amazonにはこのキャプチャボード以外にも激安キャプチャボードがいくつか販売されていますが、選ぶ際には必ず「1080P 60Hz」の製品を購入するようにしてください。まちがっても「1080P 30Hz」の製品を買わないようにしてください。間違いやすいので注意が必要です。よくわからない人は私と同じこのキャプチャボードを買うのが無難です。
キャプチャボードの片方はUSB-C端子になっています。
記事の冒頭でもお伝えしたように、USB-CでないMacを使う場合は以下の記事を参考にしてください。
Nintendo SwitchをMacに接続してモニターとして使う方法(USB-Aの古いMac版)
キャプチャボードの反対側はHDMIの入力端子になっています。
MacにNintendo Switchを接続する手順
①Mac にキャプチャボードを取り付ける
MacのUSB-C端子にキャプチャボードを接続します。
②ドックのHDMIケーブルをキャプチャデバイスに接続する
Nintendo Switchをドックに入れて電源アダプタをコンセントに接続したら、ドックのHDMIケーブルをキャプチャボードに接続します。
このときにドックが「TVモード」になっていることを示す「ランプが点いていること」を確認してください。
これでMacとNintendo Switchの準備は完了です。
余談ですが、私はキャプチャボードがMacの横にぴょんと飛び出ているのが気になったので、L字型のUSB-Cアダプタを使ってケーブルをMacの後ろに回しています。正面からゴチャゴチャしたケーブルなどが見えなくなり非常にスッキリしました。このL字型のUSB-Cアダプタはキャプチャボードと一緒に使っても映像や音声に問題がなかったのでオススメです。
③画面を取り込むために「OBS」をインストールして設定する
Nintendo Switchの画面をMacで表示するためのソフト「OBS Studio(以下、OBS)」を設定していきます。
OBSの公式サイトからMac版のOBSをダウンロードしてインストールします。
「macOS」を選ぶと、「macOS(Intel)」と「macOS(Apple Sillicon)」という二つのボタンが出てきます。M1、M2のMacはApple Silliconなので右側のボタンをクリックします。
OBSのダウンロードが完了したら、MacにOBSをインストールします。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると上画面になるので、OBSのアイコンをApplicationフォルダにドラッグして入れてください。
インストールしたOBSを起動するとこのような画面になります。
まず「ソース」の一番下にある「+」マークをクリックし、表示された選択肢の中から「映像キャプチャデバイス」を選びます。
このような画面が表示されるので「OK」をクリックします。
次に「デバイス」のところをクリックします。
表示された選択肢の中から「USB3.0 capture」を選びます。
ここまでの設定に問題がなければNintendo Switchの画面がMacに表示されます。
Nintendo Switchの画面が無事にMacに表示されました。
ゲーム画面を全画面で表示したいときは、OBSのモニター部分を右クリックして「全画面プロジェクター(プレビュー)」を選ぶと全画面表示に切り替わります。
たまにOBSを起動してNintendo Switchを接続しても画面が出ないことがあります。
そのときは「映像キャプチャデバイス」を選択してからゴミ箱マークをクリックして削除、それから映像キャプチャデバイスを+ボタンから改めて追加すると表示されるようになります。
④音声を取り込むために「LadioCast」をインストールして設定する
次にMacでNintendo Switchのゲーム音声が聞こえるように設定していきます。
AppStoreから「LadioCast」を検索してインストールします。
私はすでにインストールしたことがあるのでボタンが雲のマークになっていますが、はじめての場合はボタンが「入手」となっています。
LadioCastを起動するとこのような画面になります。
上の赤枠部分を同じように設定してください。設定するのはこの2か所だけで大丈夫です。
設定に問題がなければMacのスピーカーからNintendo Switchのゲーム音声が聞こえてきます。
もし音声が片側のスピーカーからしか聞こえてこなかったら、「入力1」のこの部分が「0」になっているので、右側の↑ボタンをクリックして「1」に変更してください。
スピーカーの両側から音声が聞こえていれば、入力1と出力メインのLRに緑色のバーが表示されます。
AirPodsなどのBluetoothイヤホンやヘッドホンを使う場合は、「出力メイン」のところで出力先を変える必要があります。この設定を行わないとMacにBluetoothイヤホンが接続されているにも関わらず、ゲーム音声はスピーカーから出っぱなしになります。イヤホンやヘッドホンを使う際は、忘れずに設定するようにしてください。
ここまでの手順に問題がなければ、Macの画面上でNintendo Switchのゲームを楽しめるようになります。
最後に余談ですが、純正ドックだと持ち運びや設置が煩わしいのでドック代用ケーブルがあるとMacでゲームをするのに便利です。
ドック代用ケーブルは、純正ドックとまったく同じ機能ながら場所を取りません。Mac と Nintendo Switch を外に持ち出してゲームしたいときに一緒にカバンに入れて持ち運べますし、家でもいちいちドックを片付けなくて済むようになるのでオススメです。
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