PeakDesignのトラベル三脚「Travel Tripod」をしばらく使っていますが、やっぱりやってしまいました。付属の「六角レンチ」を失くしてしまったんです。
Travel Tripodを買ったときの記事に「六角レンチを固定するパーツの取り付けがゆるいから失くしそう」と言っていたのが、予言となってしまいました……まだ外に持ち出して数回だというのに。
一応、別売りで六角レンチと取り付けパーツのセットを購入することもできるのですが、それだとまた同じ過ちを繰り返しそうで。それならばいっそ、そもそも六角レンチを使う必要がなくなればいい、と考えました。
Travel Tripodの六角レンチの用途、それはカメラへのシューの取り付けです。
Travel Tripodに付属してくるシューは、PeakDesignの「アンカーシステム」に対応したシューで、四隅に穴が空けられていてアンカーとよばれるパーツを取り付けることができるようになっています。
四隅に穴が空いているわりに折れたりはしなさそうな剛性を感じますし、カメラにシューを付けっぱなしにしても気にならないくらい薄いのも特徴的です。
非常に素晴らしいシューなのですが、取り付け時は六角レンチを使わなければなりません。ハンドルが付いていたり、コインで回せたりはしないんです。専用工具を必要としてしまうのが難点で。
それならいっそ、付け外しに六角レンチを必要としないクイックシューに交換してみよう、と。
Travel Tripodの雲台はアルカスイスに互換性があるので、アルカスイス互換のクイックシューといえば〜で、思い出したのが、以前、所有していたVANGUARDのトラベル三脚「VEO 2 265CB」のクイックシュー。
超速で設置!軽くて剛性のあるカーボン製のトラベル三脚!VANGUARD トラベル三脚 VEO 2 265CB
VEO 2 265CBに付属してきたクイックシューが、ハンドルでネジを回せるタイプで使いやすかったな、と。調べてみるとクイックシューだけで販売されていたので即購入しました。
VANGUARD VEOシリーズ対応クイックシュー QS-60S
というわけで購入したVANGUARDのクイックシュー「QS-60S」。
いざTravel Tripodに取り付けてみるとピッタリ!
ガッチリとカメラを固定してくれています。
アルカスイス互換なので当然といえば当然なんですけどね。
Travel Tripod付属のシューと比較してみると、裏面のハンドルを収納しなくてはならない分だけ厚さが増していますが、便利さと引き換えですから仕方ありません。これで六角レンチを失くす心配から開放されると思えば許容範囲内です。
難点、というわけではないのですが、Travel Tripodがクイックシューを固定する部品の都合で、若干、雲台とクイックシューの間に隙間ができます。
Travel Tripod付属のシューだとピッタリ。隙間は一切できません。
これはVANGUARDのクイックシューだけでなく社外品すべてにいえることですので、シューを交換したい人は覚悟しなければなりません。
隙間があるからといってガタついたりすることはなく、ホールドはしっかりしているので問題はないと思います。
これでようやくTravel Tripodの六角レンチの呪縛から開放されました。
いま思えばTravel Tripodの六角レンチは、三脚の脚部分への取り付けパーツも含めてカッコイイデザインではあったものの、そもそも六角レンチを必要としてしまう、という点であまりいいデザインとはいえないのではないか? と思います。
Travel Tripodは、PeakDesignのデザインチームが数年の歳月をかけて生み出したプロダクトとききますが、本当に? といいたくなるところもいくつかありますね。あまりにも見た目を重視しすぎてしまい、ユーザーの利用シーンへの考察が十分でない気がします。
正直なところ、買ってしばらく経ちますが、Travel Tripodは三脚としてはやっぱりコスパ最悪だな、と今回の六角レンチ紛失事件であらためて感じました。
ちゃんと写真を撮ろうとする人にはオススメできない三脚です。私のように趣味でカメラ用品をガジェットとして楽しむような人には向いている三脚なんですけどね。
Travel Tripodのその辺りについては以下の記事でも詳しく書いていますので、そちらも参考にされてみてください。
【酷評】Peak Designの三脚「Travel Tripod」の辛口レビュー