FlickrからGoogleフォトにお引っ越し!大量の写真を半自動で簡単に移行した方法

写真の保存場所として長年愛用してきたFlickrから、Googleフォトへフォトストレージサービスを乗り換えました。21,850枚にも及ぶ大量の写真を移行した手順をメモしておきます。

私が「Flickr」に登録したのが9年前の2008年。その間にFlickrにアップロードした写真は21,850枚にも及びました。

当時は現在のように1TBもの無料容量は提供されておらず、Flickr上の容量を確保するために有料のProアカウントに登録していたのも今となって良き想い出です。

そんな想い出深いFlickrではありますが、無料で無制限の容量が使えて、デバイス間の同期やバックアップなどがFlickrより便利な「Googleフォトにフォトストレージサービスを乗り換えることにしました。

FlickrのCamera Rollのダウンローダーで問題発生

まず最初に試したのが、Flickrの「Camera Roll」内にある写真ダウンロード機能を使った移行方法。

この機能は、選択した複数枚の写真をzip形式で圧縮しまとめてダウンロードしてくれるとても便利な機能です。が、どうにもダウンロードが上手くいかない時があるのです。

このダウンロード機能では、選択した写真の枚数が多い場合には自動で複数のzipに自動で分けてくれてダウンロードができるようになるのですが、特定のzipファイルだけが何度やってもダウンロードに失敗してしまう現象が幾度となく発生してしまいました。
ダウンロードする時間帯や日を改めてもまったくダメでした。

何度かダウンロードしなおしていると上手くいくこともあるのですが、安心したのも束の間、また他のダウンロードファイルで同問題が発生してしまうのです。

この方法では2万枚を超える写真をすべて移行するのは難しすぎると悟り、別の手段を模索することにしました。

Flickr downloadrを使った半自動での移行方法

できるだけ楽に簡単に2万枚を超える画像を移行する方法はないか、と模索を続けて行き当たったのが「Flickr downloadr」という無料アプリ。「loader」ではなく「loadr」なところに注意。

このアプリはWindowsでもMacでも使えるソフトで、Flickrに置いてある写真をパソコンに自動的にダウンロードしてくれます。もちろんアップロードした時のままのオリジナルサイズでダウンロードすることが可能です。

このソフトによって半自動でFlickrからGoogleフォトへの移行が可能となりました。

Flickr downloadrのインストールと設定

まずはFlickr downloadrのサイトからアプリをダウンロードし、パソコンにインストールして起動します。

アプリを最初に起動するとFlickrにログインするように促すウィンドウが表示されます。ボタンを押すとブラウザが立ち上がってFlickrとアプリを接続する許可を求める画面が表示されます。

「OK,I’LL AUTHORIZE IT」と書かれた青いボタンを押して、Flickr downloadrがFlickrに接続する許可を与えます。

接続設定を終えたら、Flickr downloadrでダウンロードするための設定をしていきます。

私が行った設定は、「Download Location」と書かれた、Flickrから保存した写真を保存する場所の指定。
2万を超える写真ファイルを、ファインダー内の同じフォルダにすべて突っ込むのははじめてで不安でしたが、結論としてはまったく問題ありませんでした。

次に「Download Size」。「Original」を選択してあれば、自分がFlickrにアップロードした時の画像サイズそのままでダウンロードすることができます。

そして「Metadata」という写真のタグやタイトル、説明文をダウンロードするかどうかの設定。Flickr downloadrではflickr上で付けたそれらの情報をテキストファイル形式で保存することができます。

しかしこの設定をオンにすると、画像ファイルの他に「◯◯.json」というテキストファイルが写真の枚数分だけ別に作成されてしまいます。少ない枚数であればそれでも良いかもしれませんが、私の場合は2万枚を超える画像ファイル+2万のテキストファイルが作成されてしまうのは避けたかったので、すべてオフにしました。

移行先のGoogleフォト上では、タグやカテゴライズ的な処理をAIが自動で行ってくれるのであまり必要性も感じません。

その他、必要に応じて項目を設定したら「Save」ボタンを押して設定を保存します。

続いてダウンロードする画像を選択します。

Flickrからすべての写真を引き上げる場合は、上段の「All Photos」を選べばすFlickrに置いてあるすべての画像を一気に選択することができて便利です。

ダウンロードをはじめたら後はパソコンを放置してひたすら待つだけです。

枚数によってはアプリの表示が変わるまでに時間がかかるので、アプリが止まってしまっていないか不安になるかもしれませんが気長に待ちましょう。

途中でパソコンがシャットダウンしたりスリープしてダウンロードが中断しないようにOSの設定に注意してください。

Flickrからすべての画像がダウンロードされました。

通信環境などにもよりますが、私の場合は2万枚超えの画像をダウンロードするのに約17時間ぐらいかかりました。

Googleフォト アプリのインストールと設定

Flickr downloaderですべての画像をダウンロードしたら、Googleフォトのアプリをパソコンにダウンロードしてインストールします。

インストール後に表示される画面で、画面中央右に表示されいる「追加…」ボタンを押して(Macの場合)Flickrからダウンロードした写真が入れてあるフォルダを選択します。

「写真サイズ」のところは「高品質」が選択されていないと、Googleアカウントの容量を使ってしまい無制限にアップロードすることができなくなってしまうので、「高品質」がきちんと選択されているか注意してください。

設定が終了したら、「バックアップの開始」と書かれた青いボタンを押せばGoogleフォトへ画像のアップロードが始まります。

あとはまた放置してアップロードが終わるのを気長に待ちましょう。

Googleフォトへのアップロードがすべて終わるまでに24時間以上かかりました。

アップロードが終了したら上画像にある「失敗したバックアップを表示」を見てみてください。大量の写真をアップロードした時は何らかの理由でアップロードに失敗してしまう写真が出てしまう場合がありますが、ここからアップロードに失敗した写真だけを再アップロードすることができます。

すべての写真をFlickrからGoogleフォトへ移行することができました。

ちなみにGoogleフォトでは、画像はアップロードした順に表示されるのではなく、写真のExif情報(撮影日などの情報)を元に時系列に並べられます。画像の右側を見ると年別に並んでいるのがおわかりいただけるかと。




今回紹介した方法は、時間こそかかるものの手数は少なく、楽に写真をFlickrからGoogleフォトに移行することができました。

FlickrからGoogleフォトに乗り換えたいけど大量の写真の移行を億劫に感じていた方は、この半自動での移行方法をお試しになってみてはいかがでしょうか。