社会人経験の数年分をショートカットできる本!コンサル一年目が学ぶこと

コンサルタントや新入社員のみならず、社会人全般がぜひ知っておきたい「仕事の基礎知識」について紹介した本「コンサル一年目が学ぶこと」を読んでみました!

新人は事実で戦え!

だから、新人であればあるほど、事実を拾ってこないといけないのです。 いくら新人の提言であっても、それが事実ならば、聞いてもらえます。意見は封殺されることがありますが、事実は封殺しようがありません。「○○がおかしい」と思ったら、まず、事実を集めましょう。集めるときは、大上段にかまえたものではなく、具体的なものを集めるようにします。

新人の「解釈」に耳を貸す人は少ないですが、「事実」については新人であろうが熟練者であろうが発言者によって内容が変わらないため、新人が発言してもきいてもらえると著者はいいます。

これは飛び込み的な営業や提案の現場でも応用がききそうです。営業先企業のことは提案の受け手である営業先の社員のほうがよく知っているもの。そんな相手に対して「自分の解釈」で勝負するよりも、誰が見ても異を唱える余地のない「純然たる事実」を根拠とした提案をすることで成功の可能性はグッと上がるのではないでしょうか。

相手の期待の把握に努める

求められていないことに時間を使っても、クライアントからも上司からも評価はされないのです。まずは、相手が何を期待しているのかを正確に把握する。相手が期待する中身がわかったら、それを絶対に外さない。そして、相手の期待値以上の成果を出す。

部下が上司から仕事を受けるときに確認すべきポイントは、次の4つです。
①その仕事の背景や目的
②具体的な仕事の成果イメージ
③クオリティ
④優先順位・緊急

これも社会人経験が少ない人が勘違いしやすく注意したいポイントです。

学生までは「いかに自分が頑張ったか」で評価されることが多いので、その延長で仕事に対しても「自分がいかに頑張ったか」という成果を見せようとしてしまう人は多いです。

しかし仕事においては、どれだけ頑張ったか、では評価されず、いかに「相手の期待に応えられたか」という点で評価されるのです。

むしろ、いかに頑張らずに相手の期待に応えるか、のほうが社会人は重要です。

「Quick and Dirty」か「Slow and Beauty」か

実は、0点から90点まで完成させるのにかかった時間と、90点から99点にいたるのにかかる時間は同じだと言われています。そして、99点から100点にするには、さらに同じだけの時間がかかる。徐々に、時間をかけても精度が上がらなくなっていくのです。

これは、ベル研究所のトム・カーギルが提唱し、90点から100点にするのは、0点から90点にするのと同じだけの労力が必要になるという意味で「90対90の法則」といわれています。ですから、90点のところで止めておく。もしくは60点くらいでもOKとする。

これもよくいわれることですが、時間をかけて完璧なものを提出するくらいであれば、時間をかけずにソコソコのクオリティで提出したほうが、仕事としての価値が高いとされるケースは多いです。

理由としては、早い段階で提出されたものはソコまでの成果から新たな判断を下すことが可能になるからです。例えるなら、ある山に6合目まで登ると頂上が見えてくるとしたら、そこからさらに頂上を目指すのか、難しいと判断して他の山を目指すのか、という判断ができるようになるわけです。

仕事においては仮説で動き出し適宜修正しながら行動が求められるので、ソコソコのクオリティで素早く仕事ができる人が重宝されます。

チームワーク = 分業

テレビ番組で22人23脚というのを観たことがあります。たくさんの子どもが足をお互いに縛って、走る。みんな体格も違うし、走るスピードも違うのに、この競技では、全員が他人と同じ動きをすることを求められる。決められた動きを決められたスピードで、個々の能力を無視した形で、全員が同時に行うことが求められています。それを番組では「チームワーク」だと言っていました。 「違う」 わたしは思いました。そんなのはチームワークでもなんでもない。チームワークとは、それぞれにしかできない役割をそれぞれが担って、チーム全体の勝利に向かって走ることです。もし、まったく同じ役割をする人が2人いたら、残念ながらどちらかは不要になります。同じ役割を果たす人は、2人もいらない。

これは著者に大賛成なのですが、職場によってはコレをいうと白い目で見られるケースもあるかもしれません。

分業こそ個性を活かし、互いの足りないトコロを補完しあえる相互依存の精神に則った在り方だと思いますが、多くの組織では多様性よりも統一性を優先してしまいがちなところがあるように思います。似たもの同士で集まったほうが何かとラクだからでしょうか。

「自分にできないことができて、自分にできることができない人」を、ちゃんと承認するというのは簡単なようで実は人間的な器が育たないとなかなかできない高等技術だと思うんですよね。承認できているようにみえて、単に相手に関心がないだけだったり、自分のことしか考えていない、そんな場合が多い気がします。

真の意味でのチームワークを発揮するために、他者に自分と同じであることを求めるのではなく、自分といかに違うのか、それをどう生かせるのかを考えられるようになれれば一人前ですね。


この本は社会人経験がある程度になれ誰もが知ることを一冊読んだだけで把握できる、そんな新入社員さんにオススメのショートカット本でした。

よくまとまっていると思いますが、真の意味での理解ができるかどうかについては経験を要するのかも。私は散々、痛い目にあった経験がある状態で本書を読んでいるので判断が難しいところです。当時読んでいたとしても聞く耳持たずだった気がしますね^^;

社会人数年分の「経験知」をギュッと凝縮した本、20代の社会人の方はぜひ一読されることをオススメします。

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